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作詞


憂哭鳥

オリジナル小説 「散華の紅 -月輪-」 イメージソング

野晒しの柔肌に
枳(からたち)が食い込むように
奥底に刻まれた
火傷が今も疼く

ささやかな夢すらも
抱(いだ)くことが辛(つら)くて
我が身さえ重たくて
朽ち果ててしまうから

虚ろの淵で眸を閉じた
浮世(うきよ)の紅蓮よ
この身を燃やせ
憂き目も宿命(さだめ)と
骸(ふくら)が嗤(わら)う
…嗚呼、闇が降りしきる
心が壊れてく


決められた因習(しきたり)に
捕らわれて移る随(まにま)に
この世では心など
焼き殺してしまえばいい

愚かしい願いだと
振り払い切り捨て
顧みず進む路(みち)
誰(たれ)も理解しなくとも

今宵が幕だと眸を開(ひら)く
月夜の白羽(しらは)よ
この身を照らせ
憂き目に揺らされ
たゆたう朧
儘に闇が灯される
精霊(しょうろう)が手を招く


解き放たれし 姫闇(ひめやみ)の
掲げ奉れよ 月輪(がちりん)の

絡みつく浮きの糸
この手と泡沫(うたかた)を
結わえて噛む
二度と ほどけないように


松葉(まつは)の光に眸を逸らし
冷たい誓いに
咲く憂哭鳥(うきねどり)
言葉(ことは)の氷室(ひむろ)に
耳を塞いだ
ただ、背を向けてふたり
静かに手を繋ぐ

手探る闇の中で

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