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endless memories [リメイク版]


第60話

新人類(ニュータイプ)

・・・。




各国の軍隊が撤退を開始している間のこと。
未だにどこからともなく戦いの音は聞こえてくるが、それも遠く鳴りつつある。
瓦礫の山の中から出てきた一人の男がいた。



「んえぇい・・・はっ・・・」



カリウス・・・!




その男は感じ取った。
今まで戦場に漂い続けていた、禍々しい気が取れて無くなっていることに。
そして、誰によって払われたのか、それも理解出来た。
その空間を動き続ける「プレッシャー」によって。




・・・いくら希望を見出しても、欲求や野望といったエゴに押しつぶされ、結局は
こんな深い悲しみだけが残ってしまう。


一昔前から、人類は新たな発見を求めて世界を渡り歩いた。
いつか知ることが無くなってしまうと考えながらも、彼等は自分の知らないこと、
大自然の法則を理解しようと、必死に学んだ。
その中で、集団として生活を営む知恵を得て、いくつものグループに分かれて
それぞれ役割を担った。それが新しい文明の誕生へと繋がった。

それから暫くして、グループの中に長が誕生すると、自分たちの生活範囲を
広げようと隣地、隣国を攻め落としに掛かった。一昔前の時代から、既に「戦う」ことは
日常的に起こっており、その度歴史が動いてきた。

ある時、独立思想を持ちながら新たな国家を創ろうとした者たちがいた。その者たちは
発見と学習を繰り返しながら、希望を持った。
自分たちを他の地へと追いやった憎しみよりも、その方がより建設的だと考えたからだ。
時代が経つにつれて人類の持つ知識や戦闘能力は飛躍していく。だがそれにも
限界があった。その中で、一部分の人類が、キッカケを基に新たなセンスを身につけた。


それが、ニュータイプへの革新へと繋がったのだ。




「・・・お前はどこまで道を歩いていく?そして、お前の行き着く先には何がある・・・?」




この戦いの後、カリウス、アイク、レイ、メロディ、フィルの五人は、世界的に
知られる存在となり、その異称として「ゼータの英雄」と呼ばれることになった。結果的に
彼等の力が停戦に繋がったのだ。
もしグランバート王国が滅びていなかったら、もし彼等という巨星が現れて
いなかったら、時代は、歴史は、別の時を辿っていたのかもしれない。

時は人間界の様々な記憶を見続け、歴史は時と共に動き続けている。




メロディ「・・・久々に帰ってきたね、此処に」
カリウス「そうだな。また此処から、生活が始まる」


彼等の目の前には城があった。そう、かつてのソウル城である。
ネオスによって邪悪な気で取り囲まれていたのだが、ネオスの死と杖の消失と
共に禍々しい気も消え去り、この地の時間は動いていた。
前よりも格段に人は減ってしまったが、まだ生きている者もいる。


「最終決戦」と呼ばれた日から、三ヶ月経った今。


世界情勢はようやく落ち着きを取り戻し、停戦状態となった。
かつての勢いのある時代とは変わっていた。
国家の再建、新たな国家の創造、人々は再びグループを作って一つの勢力を
築き上げようとしていた。


「グランバート王国、再建」






10年の時を経て・・・。



ソウル大陸北部 グランバート王国 ソウル城

再興し終えてから月日は流れ、その間に軍事的及び政治的機能を
回復させた王国。その領地はソウル大陸全域に広がるほどのものであった。
そして此処に、新たな歴史が始動する。


「10月14日。グランバート王国軍“総司令官カリウス総帥”の命により、
大規模な叛乱が発生。エルジア王国領地に広がる補給基地を空爆」


大臣「・・・いよいよこの時が来たのですな、閣下」

カリウス「閣下はよせ、大臣。私はあくまで『大佐』だよ」



・・・長年準備をし続けてきた。
ようやくこの時が来たんだ。あれから復活を成し遂げ、急速に肥大化を続ける
王国。

この世にナンバーツーは不要だ。




「10月15日。グランバート王国軍の反乱事件に際し、エルジア王国軍“総司令官レイ大佐”
は、グランバート王国に対し条約放棄と宣戦を布告。これにより、王国二大勢力を中心
とする、第二次大戦が勃発」


中佐「大佐。お時間です。ご武運を・・・!」


レイ「全軍に告げる!敵はゼータ地方に勢力を展開させつつある。深入りは禁物だ。
短期決戦に持ち込み一気に片を付ける。諸君等の奮闘に期待する!」


新時代への幕開け・・・か。
あれから10年が経った今、再び戦いが世界を包もうとしている。
・・・本当にこれで良かったのだろうか。多くの魂が流れゆく、この地へ
戻ってきて。

・・・いや、今は目の前の脅威を打ち払うのみ・・・!





二人の英雄が姿を現し、「乱世」と呼ばれる動乱の時代を駆け抜けていく。
それこそ彼等に、そして世界に、終わり無き戦いの鎮魂曲を響かせていた。



戦乱の覇者は、誰の手により飾られる称号か。





The End




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プロフィール

name
『かくれメタル』です。
性別:男
blood
A型
birth day
西暦1994年(平成6年)8月15日
address
北海道の何処か
occupation
今年(H25)で大学生です。
introduce
当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)

diary

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