楽天市場
[無料でホームページを作成] [通報・削除依頼]

endless memories [リメイク版]


第51話

ゼータ地方

初めて聞いたその地方の話。かつて彼等が遺跡でネオスと戦った、 あの周辺の地域のことを言う。




二人「ゼータ?」


カリウスとメロディは久々に再会した。カリウスがメディの家で
皆の行方を探っている時、メロディは星の屑作戦や残存部隊の動向を
探っていたのだ。そこでメロディは、二人にガトーが戦死したということを告げた。
カリウスはこの時点で星の屑作戦の全てが終わったのだと、確信した。

だが今一つ、解決出来ていない問題がある。
フィルがあのガトーと付き合いがあったということである。これはメロディが
とある兵士から聞いた話で、その兵士も詳しい話は分からないそうだが、フィルは
今捕えられているというのだ。
だがどこに捕えられているのか、そこまではハッキリとはしていなかった。


メディ「えぇ・・・あくまで私の勘。ここからそう遠くはないわ」

メディは地図を持ってきて、それをテーブルの上に広げる。
ゼータという地名は地図には無いのだが、場所はハッキリとしていた。メディが示した
その場所。かつて彼等がネオスを倒すために入った遺跡のある島と、その周辺であった。

カリウス「この島・・・ネオスと戦ったあの島だ」
メロディ「確かに・・・しかもこの島には結構な兵士がいたんだよね」
メディ「此処から北西部にあるこの大地がゼータ地方」


・・・メディさんの言うことが本当かどうかは分からないが、
此処なら大地全体は広いし海もすぐ近くにあるから交通の要所にもなる・・・。
交通面さえ防いでおけば、軍隊は基地をも作ることが出来、攻め入ることが困難になる。

・・・可能性はあるかもしれない。


カリウス「何かの運命かな。よりによってグランバートに近いなんて」
メロディ「うーん・・・そうだとしたら結構皮肉なものだよね・・・」


メディはこの時既に理解していた。
自分の傍からこの二人、そしてレイとアイクは消えていくこと。
愛する仲間を助けるため、終わることのない戦いに「終止符」を打つために、
戦おうとしていることを。


メディ「レイさんとアイクさんが帰ってくるまでは、二人は此処にいるでしょう?」
メロディ「はい」
カリウス「いつもすみません」


その後暫く話して、それぞれ部屋に戻った。メディは
既に眠りについている。
一方の二人は二階の家のベランダから星を眺めていた。


メロディ「・・・私ね」
カリウス「?」

メロディ「・・・私、もうすぐこの戦いが終わるんじゃないかって、気がするんだ」
カリウス「・・・どうして?」
メロディ「星の屑作戦も終わって、残るは残党とあのネオス・・・全員を倒すことは無理
かもしれないけど、ネオスを倒せそうな、気がするんだ。今の私たちなら・・・」

カリウス「フィルも、救ってやらなきゃいけないな」
メロディ「うん・・・心配だよ」


星は無数に広がり、光の弱い星ほど自分たちは過去の宇宙を
眺めていることになる。
いつの時代、どこの世界でも、数限りなく繰り返されてきた動作。


メロディ「傷はもう大丈夫なの?」
カリウス「ソーラーシステムに巻き込まれた時はもう駄目かと思ったけど・・・今は
全然大丈夫だ」

メロディ「・・・そっか」


カリウスはぽんとメロディの頭の上に自分の手を乗せ、
そして言った。

カリウス「たとえ困難な道でも、やらなきゃならない時があるんだ。
善でも悪でも、その旗を掲げ、生きていかなくてはならないんだ。それこそ、生ある者の
義務だと思っている」

メロディ「その義務を“守る”ためにも・・・戦わなきゃね」



どんなに辛くても、どんなに苦しくても、それを乗り越えようとする意志があれば、
それはいずれ形となって現れる。やらないから出来ない。やろうとする気持ちがあれば、
やりぬくことだって出来る。彼等はそれをこの旅で学んだ。
生ある者、生涯にして何を為し得たか。

カリウス「さぁ、もう寝よう。明日からは準備と修行だ」
メロディ「うんっ」


流血の宴は、まだ終わってはいない。



つづく
56/66

プロフィール

name
『かくれメタル』です。
性別:男
blood
A型
birth day
西暦1994年(平成6年)8月15日
address
北海道の何処か
occupation
今年(H25)で大学生です。
introduce
当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)

diary

日月火水木金土
123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031