endless memories [リメイク版]
第46話
波動
ソーラーシステムを持ってしても、ミサイルを破壊することが 出来なかった連邦軍。既に残された手段は無く、ミサイルは ただひたすら地球を目掛けて進んでいた。
ソーラーシステムを持ってしても、ミサイルを破壊することが
出来なかった彼等。最早ミサイルの質量を止める術はなく、ミサイルはひたすら
地上に向けて進み続けていた。
戦闘は既に佳境段階にあるが、それでも各軍は多国籍軍の掃滅に尽力していた。
もうミサイルは止められない。だが此処で多国籍軍を野放しにしてしまえば、
次何をしでかすか分からない。だから各軍は掃討作戦を続行しているのだ。
その中ガトーがミサイル軌道修正の施設へと入っていく。
そこまで大きい施設とも言えないこの中には、多くのシステムが詰まっており、
外壁は爆発にも耐えられる素材で作られている。つまり、此処を破壊するためには
基本的に中から爆破しなくてはならなかったのだ。
ガトーが装置を使い始める。
軌道修正のための暗号を解除し、修正プログラムを打ち始める。
その時。
背後て突然小さな音がした。
ガトーは振り返る。
ガトー「・・・!」
フィル・ラルバート・・・。
何とそこにいたのは、あのフィルであった。
先刻から行方不明になっていたが、既に施設のところまで来ていたのだ。
ガトーはコース計算を割り出し、更にそれを入力していく。
フィル「もう止めてよガトー!!どうしてこんなことするの!?もう気は済んだ―」
ガトー「済んではいない!!!」
フィルの言葉の途中でガトーが威勢良く力強くそう
言い放った。
彼にとっての作戦はまだ終わっていないのだ。カティーナ戦役から始まり、
ギルド襲撃事件が勃発。そして核弾頭を放ち、今ミサイルを地球へ落着させようとしている、
その「星の屑作戦」が・・・。
ガトー「・・・私は星の屑を完遂する・・・!」
フィル「でも・・・どうして貴方が・・・!」
ガトー「・・・君には分からんのだ。これは私に与えられた『義務』。私はその
義務を最後まで全うする」
ガトーはスクリーンをずっと見ていたが、やがてフィルの方を
振り向く。フィルが若干怖じ気づくような反応を見せた。
ガトー「・・・もし、あの時、君が私の前に現れなかったら・・・」
フィルがずっと、誰にも言わずに隠し通してきた、ガトーとの付き合い。
自分は街へ出てきて働き収入を得ていた頃、ガトーは少佐としての道を歩み、
軍人としての規律を秩序として守っていた。
出会ってしまった、この二人。
ガトー「私は君を見捨てた。だから私が君に何かを言う資格などない。
だが・・・君には、吾々の戦う意義など、判りはしないだろう」
フィル「・・・そばにいてくれるだけでも良かったのに・・・ちょっとでも、ちょっとでも
言葉を掛けてくれるだけでも良かったのに・・・!!」
ガトーは数秒間だけ目を閉じた。だがすぐに開け、そして
フィルにこういった。
ガトー「・・・フィル・ラルバート。生きろ。君たちの仲間が、君を捜している」
ガトーは最後ゆっくりと赤色に染まったボタンを押し、
その場から走り去っていく。
フィルはその場に泣き崩れた。たった数分の再会だった。
外では暗い中激しい戦闘が未だに繰り広げられている。
あちらこちらに見られる大きな光、そして炎。それだけでも地面を照らしていた。
アイク「見つかったか!?」
メロディ「まだだよ!!」
レイ「くそっ・・・どこに・・・んっ!?」
彼等三人のところに手榴弾が三つ転がってくる。
レイが叫んで「逃げろ」と言い放った瞬間三つ同時に炸裂し、
途轍もない力が解放され爆発が生じた。三人とも遠くへ吹き飛ばされ、
またしても施設から遠ざかってしまった。
レイは中度の火傷を負う。アイクもメロディも身体に新たな傷が入った。
アイク「これまでか・・・退くぞ!!」
メロディ「でもまだカリウスもフィルも見つけてないんだよ!?」
アイク「これ以上此処にいたら、俺たちまでもが危険に晒される!!
そんなこと二人は望まない・・・フィルはカリウスに任せるんだ!!」
その瞬間多国籍軍が撃ち放った砲弾が
彼等のすぐ近くの地面に直撃し、再び大爆発を起こす。
また三人とも飛ばされる。だが今度は近くに集まってはいなかった。
皆別々の場所に飛んでいってしまったのである。
メロディ「う・・・うっ、カリウス・・・フィル・・・」
カリウスはようやく軌道修正のための施設に辿り着く。
中へ入っていき、そのシステムルームに到着する。だが既にそこには
誰もいなかった。スクリーンにもコンプリートの文字が書かれており、カリウスは
既に軌道修正が完了したと認識した。
カリウスはすぐに施設を脱出する。遠くでも近くでも爆発が巻き起こっている。
この時カリウスは差ほど大きな気を入れていない。
だが、突然気配が強くなった。
カリウス「なっ・・・なに・・・!?」
ガトー「・・・」
つづく
51/66
- first
- diary
- endless memories [リメイク版]
- 戦乱の覇者
- the Last HEROES 【完】
- ただ一つの真実と伝説 ←New Story!!
- album
- link
- board
- an inquiry
プロフィール
- name
- 『かくれメタル』です。
性別:男 - blood
- A型
- birth day
- 西暦1994年(平成6年)8月15日
- address
- 北海道の何処か
- occupation
- 今年(H25)で大学生です。
- introduce
- 当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)
