endless memories [リメイク版]
第22話
突然の対峙
メディおばさんの家に厄介になっている頃、既にガトーたちは 動き始めていた。そして、今度は彼等が思わぬ形である者と 対峙することになる。
結局カリウスの傍で寝てしまったメロディ。
そのまま朝を迎える。カリウスは寝たままずっと、メロディの背中に手を
置いていた。それを朝になって気付いたのだ。
カリウス「・・・」
時計の短針は6を示している。
まだメロディは起きていない。カリウスは起こさないように自分の身体を
布団から抜け出させて、リビングへと行く。
暖かい空気が流れている。そこに椅子に座ってお茶を飲むメディおばさんの姿があった。
メディ「おはよう、カリウスさん」
カリウス「おはようございます、メディおばさん」
メディ「カリウスさんも、飲むかい?」
カリウス「えぇ、いただきます」
カリウスの傷が癒えた訳ではないが、それでも動けるようにはなっていた。
それだけでも充分であろう。
彼はメディからカップを受け取り、中に入っているお茶を飲み始める。
メディ「こうしていると、身も心も温まって気持ち良いものですよ・・・」
カリウス「そうですね・・・」
メディ「そういえば、どうしてカリウスさんは戦士のような活動をしているんですか?」
カリウス「・・・実は、私は・・・」
そこでカリウスは自分の過去の話をメディに言った。
メディは結構驚いていたが、あまり表情に出すことはしなかった。
人それぞれの生き方、というものがあることをメディは充分理解していた。
カリウス「その時に出会ったのが、メロディなんです」
メディ「そうだったのですね・・・あんな可愛らしくしっかりした女の子は、中々見ませんよ」
カリウス「本当ですか・・・?」
メディ「えぇ。カリウスさん」
カリウスは目線を戻してメディに向ける。
メディ「幸せにしろ、とは言いません。でも、貴方たちのこの『旅』が後々良いものであったと
思えるように、努力して下さいね」
カリウス「・・・はい」
カリウスが何かを決意したかのように、そう返事をした。
それを聞いてメディも満面の笑みを浮かべた。
事が起こったのはそれから一週間後のことであった。
彼等がこうしている間にも、星の屑作戦完遂のための行動が進んでいる。
無論彼等もそれを心配していたが、焦るよりも今は準備を整えることを先決としていた。
それは、曇り空で風の吹く夜のことだった。
メロディ「それで近々ガトーが本格的に動くかもしれないって・・・思うんだね?」
カリウス「あぁ・・・あくまで予想だ。ただ、そんな気がしてならないんだ・・・」
俺たちが此処でこうしている間にも、奴は動いている・・・。
メロディ「じゃぁ・・・サンサルバシオンが壊滅したって話は、本当なんだね・・・」
カリウス「その可能性は充分にある。もうそろそろ、俺たちも動かなくては」
メロディ「巡航艦はどうするの?」
カリウス「陸を歩くから使えない。この近くの入り江にでも隠しておくさ」
その時、突然近くで銃声が鳴り響いた。
その後すぐ立て続けに銃声が鳴り響く。
メロディ「今のは・・・!?」
カリウス「行ってくる!」
メロディ「私も行く!」
カリウスはロングコートを着て刀を持ち、外に行く。
暫く丘を上がっていくと、誰かが倒れていた。動ける状態にないらしい。だが奇妙なことに
外傷は見られない。
どこかの国の兵士なのだろう。ワッペンを見れば分かった。
メロディ「大丈夫ですか!?」
兵士「わ、私は良い・・・それより、あの『道化師』を・・・!」
メロディ「道化師・・・!?」
カリウス「メロディ、此処を頼む!」
まさかこんなタイミングで来るとは・・・。
カリウスは暫く走り続けた。
兵士が示していた方向に。その時カリウスはすぐに足を止めた。
後ろに強烈な気配を感じたからだ。
カリウス「・・・何故此処に・・・!?」
ネオス「フハハハ・・・これはこれはカリウス殿。奇遇ですねぇ、こんなところで会うだなんて」
それともこれは必然だったんでしょうかね・・・?
カリウスはゆっくりと剣を抜く。
カリウス「この間は簡単に逃がしてしまったが・・・今日はそうはいかない!」
その瞬間強風がその場に吹いた。
二人は対峙する。しかも突然のことであった。
ネオス「では・・・試してみると良いでしょう」
ネオスは杖を空間の中に消した。
すると両手で何かを包み込むように構える。今度はその両手の中から光が発せられる。
カリウス「・・・!?」
ネオス「はああぁぁぁ!!!!!」
その瞬間白い光に包まれた球体が瞬時に射出される。
カリウスはそれを辛うじてかわした。その球体は海の方へと飛んでいき、やがて
海に着弾する。その瞬間激しく爆発音が聞こえる。
カリウス「・・・」
ネオス「私の強さにカリウス殿がついてこられるのなら・・・攻撃ぐらい出来ますよね・・・?」
カリウス「・・・いいだろう」
ネオスは瞬時に感じ取った。
突然、カリウスの発するオーラ、つまり「気」が増幅されたことを。
まるで風を起こすように、どんどん彼の気が上がっていく。
それだけでネオスは危機感を覚えた。
ネオス「・・・!」
カリウス「いくぞおおおお!!!」
物凄い速さでネオスのところに辿り着いたカリウス。
ネオスの身体を斬ろうとすぐに自分の刀を振る。流石に焦ったネオスは空間から
瞬時に杖を取り出し、刃を杖で受け止める。
ネオス「(は・・・速い・・・!)」
カリウス「てええぃぃぃ!!!」
今度は頭の部分を狙って攻撃した。
ネオスはそれもかわしてみせたが、その時カリウスの右足がネオスの腹に直撃し、
数メートル飛ばされる。
な・・・なんだこいつは・・・!
カリウス「・・・」
ネオス「貴様等などに私の計画の邪魔はさせない」
カリウス「・・・俺たちは、お前がいる限り戦い続ける」
その肉体を葬るまではな!!!
ネオス「んっ!?」
猛烈な攻撃の嵐がネオスに襲い掛かる。ネオスは反撃できずそれらの攻撃を
防ぐことしか出来なくなった。
馬鹿な・・・こんな力今まで感じなかったぞ・・・!?
ネオス「・・・カリウス殿!サンサルバシオンで決着をつけましょう!」
その瞬間ネオスは空間の中に消え去った。
まるで、何事もなかったかのように。カリウスはそれを見て、ゆっくりと剣をしまう。
カリウス「・・・妙だな。今日の彼奴は妙に弱かった気がする・・・」
カリウスは自分で撃たれたところを触る。
カリウス「・・・うん、大丈夫そうだ」
つづく
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- the Last HEROES 【完】
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プロフィール
- name
- 『かくれメタル』です。
性別:男 - blood
- A型
- birth day
- 西暦1994年(平成6年)8月15日
- address
- 北海道の何処か
- occupation
- 今年(H25)で大学生です。
- introduce
- 当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)
