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endless memories [リメイク版]


第20話

「賢人伝説」

負傷を負った傷を癒すため、巡航艦を進めていた彼等。そこで見つけた ある家に厄介になることになった。その家にいた「おばあさん」が 昔話をしてくれた。 だが、彼等がこうしている間にあるところでは・・・。




「カリウス・・・!?」


アイク「いかん・・・!!」
レイ「撃て!!それとフィル!巡航艦を緊急発進させろ!」
フィル「分かった!」


結局彼等はネオスを倒すことが出来なかった。さらにはこのメンバーの中心人物とも
言うべき存在カリウスが大けがを負ってしまったのだ。
だが収穫もあった。島は完全に崩落してしまったが、自分たちの力に若干
変化が見られるようになった。これももしかしたら、世に普及している「魔道」の力の
一部なのかもしれない。

それが分かったのは、ネオスとカリウスが対峙している時だった・・・。

アイク「・・・あの時だ。あの時に・・・」


◆


カリウス「・・・」


・・・?
私の気のせいなのか?


ネオス「すぐ、終わりにしましょう」


・・・彼奴は凍てつく波動を撃ち出した。俺も知っている。身動きが取れなくなったんだ。
もう、おしまいかと思った。


ネオス「・・・だから言ったでしょう。すぐ終わるって」


・・・そして彼奴は俺に向かって作り出した杖を投げた。だがその時だった。


ネオス「何・・・」


・・・カリウス一人だけ動けていた。そして杖を掴んでいた。



アイク「お、お前・・・動けるのか!?」
フィル「・・・!?」



「・・・言ったろう。そう簡単に、負けはしないって」



◆


アイク「確かにあの時、いつもとは全く違う気を感じた・・・」


あれは何だ・・・?



負傷した傷を癒すため巡航艦を進めていた彼等。オーク大陸の最西端に辿り着く。
そこで見つけたのが「メディ」と呼ばれるおばあさんが住んでいる家だった。
彼等はそこに厄介になることになった。

アイク「すまねぇなばあさん・・・あんたのシーツのおかげだ」
メディ「いやいや気にしないでいいわ。若いもんがうちにいてくれたら、うちも明るいし」
フィル「本当に、ありがとうございます」
レイ「それにしても、メディおばあさんはどうしてこんなところに住んでいるのですか?」

メディは目線を変え、窓から見える広大な大自然を見つめた。

メディ「今じゃこのオーク大陸も戦火の嵐。私は戦争に巻き込まれたくないから、此処でこうして
ひっそりと暮らしているんだよ」

レイ「そうだったのですか・・・」
メディ「・・・そうだ」

メディは再び目線を彼等に変える。


メディ「一つ、昔話をいたしましょう。私の過去の話、にもなります」

そうしてメディは話をし始めた。


メディ「この大陸が戦争に巻き込まれてから、既に50年と経過する・・・」


当時私は20代の女性でした。自分では「ありふれた女性」だと思っていたんですが・・・
実はそうではなかったのです。
それを教えてくれたのは、私の母でした。

私の母はこう言いました。
「メディ・・・貴方はどんな理由があっても、命数を使い果たすまでは死んではいけないよ」

・・・と。
どうして、と私は聞きました。
そこで返ってきた答えで、私は教えられました。あのことを・・・。

「私たちの血の中には、賢者と呼ばれる血が流れているの。普通の人間には
流れない血が流れているの。貴方が死んでしまうと・・・必ず良くないことが起こる。
だから・・・生きてね?」


生きる理由はそれだけではありませんでしたが、母からその話を聞かされた時、その話も
生きる理由の一つになりました。
出来れば私も、他の人と同じように生きていたかったんです。
寂しいと思うこともありました。でも此処でこうして生きるのも、私のやるべきことなのだと
感じています。


フィル「そんな話があっただなんて・・・」
アイク「しかしあれだな、何かの風習とかそんな感じに思えるな」

カリウス「そんなんじゃぁない」


その時久々にカリウスの声が聞こえてきた。
いつの間にか目を覚ましていたのだ。

アイク「おめぇ、起きてたのか?」


カリウス「俺もその話は知っている。・・・既に5百年も前の話になるけどな・・・」

伝説の話にこんな話がある。
「誰も入ることが出来ないような島がある」と。
俺もそれを聞いた時は疑った。そんな島がある訳ないと思っていた。
だが航路は閉ざされていて、島の外壁に広がる断崖絶壁は時々動くようにして
震えるらしい。

そこに「七人賢者」と「神と呼ばれる鳥」が存在した、という話が記されている。


カリウス「・・・俺はこの時から既に、世界中に魔道の力が知れ渡っていたんだと
思っている。あれだけ恐ろしい気を発する力は中々ない。その島もその力に
囲まれていたんだと思う」


そこにいた七人賢者の一人の血を授かっているのが、そこにいるメディさんなんだ。


メディ「・・・その通りですよ。でも一体それをどこで知ったのです?」
カリウス「俺がグランバートの兵士を務めていた時、図書館でこの伝説にまつわる本を
読んだのです」

メディ「なるほど・・・そういうことだったんですか・・・。伝説は今も存在していますが、
語り継がれるほど大きな伝説ではなくなってきました」

アイク「これも、時代の変化ってやつか・・・」


数時間後。
既にその家にいる皆が眠っている、ように思えた。
だがカリウスは中々寝付けなかった。別の部屋にいたメロディが、カリウスのところへ来た。

メロディ「・・・やっぱり、中々眠れないようね」
カリウス「まぁな・・・」

夜中は暖房を入れていないこの家。
流石に冷え込んでいて、着込んでいないと寒い。

メロディ「入って良い?」
カリウス「良いよ」


カリウスの身体の傷が完全に治った訳ではない。
だが巡航艦の中でフィルとメロディが懸命に治療してくれた効果が現れ、大分楽に
なっていた。
メロディはカリウスの布団の中に入っていく。

メロディ「・・・こんな気持ち初めて」
カリウス「こうするのも、初めてだからな・・・」

申し訳ない。
こんなことに、お前を巻き込んでしまって・・・。


カリウスはメロディにそう言った。
謝られることなんて何もないとメロディは思っていた。それだけにその言葉の重さが
伝わってきて、メロディの涙腺を一気に緩めた。

メロディ「ううん良いの・・・私たち、皆で決めたことだし・・・」
カリウス「・・・そうだよな・・・」
メロディ「私は、撃たれても斬られても立ち向かおうと一生懸命に頑張ってる、
カリウスが好きだよ」

カリウス「・・・ありがとう」


早く、あの庭に戻って、ゆっくりと話がしたいな・・・。



その頃、あの駐留基地では兵士たち全員が集まり、一人の男に対して
歓声を送っていた。

ガトーだった。


つづく


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プロフィール

name
『かくれメタル』です。
性別:男
blood
A型
birth day
西暦1994年(平成6年)8月15日
address
北海道の何処か
occupation
今年(H25)で大学生です。
introduce
当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)

diary

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