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endless memories [リメイク版]


第13話

濃霧の中の激戦

作戦が提示され、実行に移すまでそこまでの時間を必要としなかった。 遂に濃霧の中、荒野の中、「ガトー」たちを止めるべく作戦が実行 される。



「・・・今日の自分にお疲れ様。明日の自分頑張れ」


ギガント公国軍元帥であり軍事的に統括をしているギレンは、客人として
迎えられたカリウスたちに現状を説明した。
ギルド襲撃事件以降各国の軍事強化が行われるかもしれない、と大公軍は
睨んでいた。もしガトー率いる集団が盗んでいった核弾頭を使用すれば、その時点で
世界中を巻き込む戦争となる。
グランバート亡き今、同じ大陸の中にあるギガント公国としては、何としてでも
それは防がなくてはならなかった。


午前4時。まだ辺りは暗い。だが霧はハッキリとしていた。
そこがまた奇妙な雰囲気を醸し出していた。兵士の指示により、彼等は現地へ移動する。
その兵士も戦うため武装準備をしていた。

兵士「此処から先は別行動となります。私は先へ行って情報収集に当たりますので」
カリウス「はい」
アイク「気を付けてくれな」
兵士「お気遣い感謝いたします。では」


兵士はその場から走って去っていく。
霧が深いためか、視界は100mもなかった。それは戦闘をするうえで
結構の障害となる。彼等はそれを充分承知していた。

メロディ「結構深いね・・・」
アイク「荒野も文字通り荒れ放題だ。これは厄介だぞ」
メロディ「うん・・・」

メロディとアイクが断崖絶壁の位置から先を見続けていた。
殆ど前は見えない。
取り敢えずアイクは下にいるカリウスに「何も見えない」と連絡は送っておいた。

アイク「・・・お前とカリウスが、一番辛いんだろうな」
メロディ「え・・・?」

メロディにとって、アイクのその言葉は意外であった。
まさかそんなこと言われるとは思っていなかったのである。

アイク「祖国を失い様々な事件に巻き込まれながら今を生きている。苦労するだろう・・・?」
メロディ「良いの。皆一緒だし。それに、楽しようとは思ってないから!」
アイク「そうか・・・」

アイクは一瞬目を閉じ、そして見えない先の方へ目を開け見た。

アイク「・・・強いな、お前は」


崖の下で部隊と動きながら奴等を探しているカリウスたち。
別行動しているとはいえ、まだその姿を捉えることが出来ていない。
濃霧が激しいので、スコープはあまり役には立たない。

だがその時だった。
突然何かが射出されたような音が聞こえる。

レイ「何・・・!?」
カリウス「来るぞ伏せろ!!」

その瞬間彼等の数十メートル先で大きな爆発が起こった。
それはちょうど第一陸軍部隊が進行していた位置である。彼等は驚愕した。
たった一度の「トマホーク」で部隊一つが壊滅に追いやられてしまったのだと理解した。

フィル「先制された・・・!」
レイ「僕たちも行こう!」

続いて第二波が襲ってくる。
それは彼等のもとにではなく、ロケットランチャーの砲弾が無数に散らばり多くの
断崖絶壁を破壊してしまった。
アイクたちはすぐにその場を離れ、下まで降りていく。

アイク「気付かれたんだな・・・!」

メロディはその場で目を瞑り、気配を感じるために自分の感覚に広がる音を無にした。
そして目を開けた時、焦ったような表情でアイクに言う。

メロディ「奴等此処から逃れようとしているのかも!?」


中尉「少佐!敵に位置がばれました!早く離脱しませんと!」
少佐「分かっている。積荷を運ぶまでは退けん・・・!」
レーダー要員「敵が接近してきます!」
中尉「少佐!!」
少佐「この間の奴等か・・・!?」

男の予想するところは、的中していた。
彼等はその男に接近していく。真っ先にカリウスが辿り着き、中尉を弾き飛ばす。


少佐「またしても貴様か・・・二度ならず三度まで!!」
カリウス「お前たちの好きなようにはさせない!!」

中尉「少佐!準備整いました!!くっ!」
少佐「んえぇい!!」

カリウスは少佐に転倒させられる。
一瞬の隙を少佐は逃さなかった。「止めだ!」と大きい声をあげたが次の瞬間には
レイの突進により自身が倒されていた。

少佐「くっ・・・抜かったか・・・!?」
中尉「此処は私が引き受けます!どうかお急ぎを!!」
メロディ「させない・・・!」

遠くからメロディが火の玉を撃ち出してくる。
メロディの特技の一つである呪文攻勢であった。
火の玉が高速に接近してきたが、それを中尉は剣で粉砕してしまった。

中尉「少佐!!」
少佐「くっ・・・すまぬ!!」

少年!!!

カリウス「・・・!?」
少佐「良いか!吾々の邪魔をする者は必ず葬られる!この『ガトー』にな!!」
カリウス「ガトー・・・!」

どこかで聞いたことがある・・・?



ギガント城 作戦司令室

管制官「既に交戦状態にあります!」
レーダー要員「濃霧が激しいため航空機は使用できません!」
ギレン「高速艇をすぐに出撃させろ。海に逃げる奴等を逃がすな」
管制官「閣下!あれを・・・!」

ようやく晴れてきた視界の中に、白い雲がどんどん立ち込めてきているのが
ハッキリと見えた。人工的なもので自然現象ではない、とギレンはすぐに悟った。

ギレン「まさか・・・主砲発射用意!ホフマイスター中将、照準を頼む!」
管制官「閣下!城に砲撃が来ます!」
ギレン「何・・・!?」


砲撃をし続けていたのはガトー少佐率いる軍隊で組織された、対地砲撃用高射部隊であった。
これに気付いたギレンは、すぐに迎撃態勢を整える。


レーダー要員「何かが浮上します!」
ギレン「照準固定!」
ホフマイスター「駄目です!砲撃の影響で射程が狂います!!」

ギレン「構わん!!撃て!!!」


次の瞬間。
ギガント城から強烈な主砲が発射される。それとほぼ同じタイミングで
白い曇りの中からロケットが射出される。
その中にガトーが乗っていたのだ。
主砲は命中せず、そのまま通過していった。

ギレン「外れた・・・!」


カリウス「外れた・・・!?」
レイ「来るぞ!」

中尉「吾々の意地を見よ!!!」


その瞬間激しい砲撃と爆発がその一帯を襲った。
カリウスたちはすぐに後ろへ後退する。それは城から放たれた砲撃であった。
収まったと同時に、カリウスは上空を見上げる。軌道を変えながらどこかへと向かって
行くロケット。


時は既に、彼等にあることを伝えていた。
さらに戦闘は広がりつつある・・・。


つづく
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プロフィール

name
『かくれメタル』です。
性別:男
blood
A型
birth day
西暦1994年(平成6年)8月15日
address
北海道の何処か
occupation
今年(H25)で大学生です。
introduce
当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)

diary

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