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endless memories [リメイク版]


第9話

故郷へ

一行はライエナ修道院を離れていく。再び道化師ネオスは彼等の前から 姿を消してしまった。一行は道化師を捜し、再び広い大地を 旅し始める。その途中のことであった。



「ライエナの悲劇」
後にこう記述されることとなった、歴史の些細な出来事。
しかし修道院にいる者にとっては、些細な出来事ではなく、自分たちの気持ちを
一気に変えてしまうような出来事であった。
先日道化師ネオスが突然ライエナ修道院に入り込み、そして院長であるスレンダーを襲った。
その時点でまだネオスが何を目的としているのか、ハッキリとはしていなかった。
ネオスは再び闇の世の中に姿を消していった。聖堂騎士団長マルスはこの事件を受けて
決心し、自身の副官で重要な役割を担っている「レイ」を、彼等の旅に同行させることを
彼等に提案した。無論彼等はその話に賛成であり、レイもそのことを聞いて、旅に向けてすぐに
準備を始めた。そして彼等は再びネオスを追う旅に出る。先日の襲撃事件の時、まだあの杖が
ネオスの元にあることを知った彼等。あの杖も取り返さなければならないのだ。

レイ「カリウスたちは一体どこから此処まで来たんだ?その格好からしても、
結構離れた場所から来ていると思うんだけど・・・」

カリウス「俺とメロディは、ソウル城ってところから来たんだ」
レイ「ソウル城!?ということはやはり兵士だったのか・・・!」

カリウス「今はそれは隠し通さなければならない。でも、同じ仲間だからこそ言える話さ」
レイ「・・・なるほど・・・。ソウル城といえば、ソウル大陸最大の城だ」
カリウス「そのソウル城も、今はただの廃墟なんだけどね」

カリウスは既にレイに一連の事件やネオスのことについて話している。
そうでなければ、旅がしづらいと思ったからである。結局目指すのは杖の奪還だが、
ネオスは杖が無くても自分で魔道を引き起こし、攻撃をすることが出来る。そのことからも
考えて、目指すのはネオスを倒すことと杖の奪還、この二点であった。

アイク「あ、そうだ。皆にちょっと提案があるんだが・・・」
フィル「どんな?」
アイク「この先の道を行ったところに、俺の故郷があるんだ。ちょっと寄っていかないか?
古臭い街だけどとっても良いぞ」

レイ「あぁ・・・『ギルド』か。あそこは色々有名人が立った場所でも
あるからな・・・僕も寄って見たいかな」

カリウス「そうだな・・・二人はどう?」
フィル「良いよーっ!」
メロディ「行ってみようよ、そこで何か手掛かりつかめるかもしれないしっ」

カリウス「よし決まり、では行こうか!」

アイクの生まれ故郷「ギルド」
彼の言うとおり確かに古臭い街だが、酒場や上質の宿屋もあり、店も並んでいて、
年中かなりの賑わいで包まれている。ギルド名物は競りで、毎朝魚類肉類野菜類など、
様々な食品が競りにかけられては、店頭や店の品の材料に流れていく。

フィル「結構賑わってるね!」
アイク「あぁ。此処にはホントいろんなものが揃っててな。取り敢えず宿でも確保しよう」

既に夕方であり、賑わいは更に増していっていた。
その頃確保した部屋では、カリウスとレイの二人でいろいろな話がされていた。

レイ「僕はずっと前からライエナ修道院の聖堂騎士団員として勤務していてね」
カリウス「ずっと前からか・・・」

カリウスは一瞬自分があのソウル城に足を踏み入れたことを思い浮かべた。

カリウス「聖堂騎士団の話はよく耳にするよ。何でも世界中の聖堂の警備をしているんだろう?」
レイ「うん。もちろん聖堂だけではない。この間までの僕のように、修道院の警備をする人も
数多くいる。聖堂騎士団は国家には属さない独立した組織だからね」

カリウス「しかし、聖堂騎士団も戦うことはあるんだろう?」
レイ「希にね。いつもいつも警備をしている訳ではないし、かといって気を緩めて良いものでも
ないからさ。襲撃事件があると、聖堂騎士団が動き出すのさ。後はそうだね・・・近くの街に
支援しにいくこともあるかな。でもまぁ・・・この間の院長殺害は予想外だったね・・・」

カリウス「予期せぬこともある、という訳だ」

夕食を済ませた後、彼等は盛り上がって話をしていた。
そして暫く経ち、皆が眠っている中ただ一人、カリウスは寝付けなくて
ベランダにいた。

カリウス「・・・もうすぐ半月かぁ・・・」

この間ネオスが現れた時は満月の夜であった。案外時間が経つのは早いな・・・。

すると後ろからフィルが歩いてベランダにやってくる。

カリウス「起きてたの?」
フィル「今日は何か寝付けないの。えへっ」

フィルが笑みを浮かべながらそう話した。
カリウスも夜は中々寝付けない人である。それは様々な原因があるが、
彼自身それを知るところではない。

そんな中。カリウスはフィルの昔話を聞くことになった。

お父さんはソウル大陸でも名の知れた彫刻家だった。私からしてみれば、決して上手な
訳ではないんだけど、作品に込める情熱やセンスが高く評価されていたらしいんだ。
オーク大陸のどこかの街を、その彫刻によって手がけたって話を聞いたことがあるよ。
お母さんは普段は家事をしていた。でも何だったかな・・・お母さんは何者かの偉大な血を
「引き継いでいる」って聞いたことがあるんだ。

フィル「何なんだろうね?その『偉大な血』って」


偉大な血・・・。

そういえばネオスは・・・。


その後二人ともようやく眠りについた。
だがやはり一番最初に起き上がったのはカリウスであった。まだ夜明け直後であった。
彼はまたベランダに出る。その瞬間何か禍々しい気が瞬時に通過していった。

カリウス「ん・・・?」

だが考えてる暇を与えず、次の瞬間に事が起きた。


つづく
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プロフィール

name
『かくれメタル』です。
性別:男
blood
A型
birth day
西暦1994年(平成6年)8月15日
address
北海道の何処か
occupation
今年(H25)で大学生です。
introduce
当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)

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