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endless memories [リメイク版]


第6話

ライエナ修道院

結局道化師の手掛かりを掴むことが出来ず、彼等はヴェラルーシェの街を 離れていく。次なる場所へ旅路を進める彼等の行く手に、 再び大きな壁が立ちはだかろうとしていた。



カリウスは突然の兵士の襲撃に対抗し、怪我を負ってしまったが、
仲間たちの応急処置もあり、無事に毎日を過ごすことが出来ていた。一行は道化師を
追っているが、結局のところヴェラルーシェの街では手掛かりを掴むことが出来なかった。
要するに、この街では道化師の姿が確認されていないということに繋がっていた。
となれば、あの道化師はどこへ行ってしまったのか、と彼等は必然的に考えることとなる。
答えが簡単に導き出せない。グランバートの秘宝の杖には強大な魔道の力が宿っているという
話が、先祖代々王家に伝えられているからである。カリウスはその話を昔デラーズ王から
聞いたことがある。その時自分の心の中に何らか大きい振動が走った。
彼は今でもそれを聞いたときのことを覚えている。

カリウス「メロディー。あれはなんだ?」

かなり遠くではあるが、何か大きな建物を彼等は確認した。
メロディが持っていた双眼鏡でその建物を確認してみる。

メロディ「結構古風な建物だよ?」
フィル「この辺りにある古風な建物と言ったら・・・『ライエナ修道院』ね!」
アイク「修道院?なんでこんなところに?」

ライエナ修道院。
ソウル大陸の有名な巡礼地として、その位置に定められている。
他国からの観光者も、此処に立ち寄って神々に祈りを捧げるらしい。毎日訪れる人がいて、
その数は多いときで500人にもなる。
ライエナ修道院を警備しているのは『聖堂騎士団』と呼ばれる、国家の兵士のような存在である。
聖堂騎士団は世界各地にある巡礼地や修道院の警備役を務めている。
ソウル大陸の聖堂騎士団の本部はこのライエナ修道院であり、この騎士団に憧れて
入隊する者も多い。それだけ有名な場所と組織である。
彼等はそのライエナ修道院の中へと入っていく。

司教「よくぞ参られた。このライエナ修道院で神々に祈りを捧げ、己の安泰を願えよ」
アイク「流石といった雰囲気だな」
メロディ「でもなんだか堅苦しいような感じだよ」

すると奥の方から一人の女性が近付いてくる。その女性は一瞬にして彼等の何かを
感じ取ったのである。

???「ライエナ修道院へようこそ。旅のお方ですね?」
カリウス「そうです」
???「私はライエナ修道院の司教や聖堂騎士団の参謀を務めている『ロゼット』です。
今日はゆっくりと、この地に感謝し神々に祈りを捧げてください」

アイク「あ、ちょっと良いか?」
カリウス「私たちはある道化師を捜して遠くから旅をしている者です。何か
心当たりありませんか?」


なるほどね・・・この旅人たちが道化師を・・・。

ロゼット「道化師の話は既にこの辺りにも行き渡っています。・・・ですが私より、
聖堂騎士団長とお話しするとよく分かると思います。こちらへどうぞ」

参謀のロゼットはそう言って、彼等を奥の方へ案内する。
団長室は3階にある。

ロゼット「ロゼットです。旅人の者たちをお連れいたしました」
団長「入りなさい」

そう言って、ロゼットは大きな扉を開ける。目の前に待っていたのは、結構格好良い
団長だった。彼等は中へ入っていく。

団長「皆さんこんにちは。私がこのライエナ修道院の聖堂騎士団長を務める『マルス』です。
今日はどういった内容でこちらに?」

アイク「俺たちぁ妙な格好をした道化師を捜しているんだ。心当たりねぇかなーっと思ってな」
マルス「まず始めに聞きたい。貴方たちはどこかの国の兵士ですか?」

やはり・・・その辺は聖堂騎士団とはいえ気にするのだな。

カリウス「いいえ違います」
マルス「信じましょう。ライエナ修道院の周りには予期せぬ結界や時空の乱れが発生します。
それは昔のこの地にまつわる話から来ているのでしょうが・・・」

単なる世間話ですが、この世界では「魔道」と呼ばれる新種の力を使いこなせる
人類が増え始めてきたのです。魔道というものは元々人間同士を助け合うもの。ですがその
魔道が荒らされ、地上で戦いに使われる。すると魔道の力により、耐性の低い
土地で空間に乱れが生じる。この地もそれと同じような現象が一ヶ月前から起こり始めました。

マルス「貴方たちが捜している道化師の話は、私の耳にも届いています。
ですがこの周辺でその道化師が現れた、という話はまだ来ていませんね。・・・ですが
私たちは、その道化師の持つ力を既に感じ取っています。
旅の方々、一泊でも二泊でも此処に止まっていかれるがよろしいでしょう。
此処から次の街までは結構な距離がある。2日や3日という行程で辿り着くような場所では
ありません」

フィル「ご丁寧にありがとうございます」

マルスは手元にあった小さなベルを鳴らす。
すると別の部屋から、また一人の格好良い男子が出てくる。

???「お呼びですか、団長」
マルス「彼は『レイ』と言います。私の副官です。彼に案内してもらうとよろしいでしょう。
・・・レイ。お前と同じ年頃の皆様だ。大丈夫だろう?」

レイ「お任せ下さい。・・・では早速こちらへ」
マルス「何かあれば私かレイか、もしくはロゼットに聞いてください」

彼等はレイの案内を受けるため、団長室を離れていく。

ロゼット「・・・何者でしょうね?」
マルス「・・・あの中の女子の一人」
ロゼット「とても可愛い方の人ですか?」
マルス「いやその人よりも年上のような、美的の女子の方だ。
・・・あの者の魔道の力はかなり強い。だが本人は恐らく気付いていないのだろうな・・・」

ロゼット「きっと旅を続けることで、それにも気付くでしょう」
マルス「確かに・・・しかし魔道も随分と悪用されたものだ」


今まで空間が捻れたり歪んだりすることなど一度もなかった。
吾々は勝手にこの現象を魔道の原因だと位置づけているが、果たしてどうだろうか・・・。


レイ「団長からも説明があったように、私はレイと言います。今年で18になりました。
貴方たちのお手伝いをしますので、よろしくお願いします」


事が起こったのは、彼等が此処についてから三日後のことであった。


つづく
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プロフィール

name
『かくれメタル』です。
性別:男
blood
A型
birth day
西暦1994年(平成6年)8月15日
address
北海道の何処か
occupation
今年(H25)で大学生です。
introduce
当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)

diary

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