endless memories [リメイク版]
第5話
昔々
彼はかなり昔の話を思い出した。それは突然のことであったが、 彼なりに考え、そしてその景色が彼の頭の中で浮かんだのである。
・・・よろしくお願いします。
・・・これはこれは・・・こんな小さい子がこの城に来るとは・・・。
・・・閣下。この者の配属は?
・・・兵士の見習いにしてやってくれ。メイド、案内してあげなさい。
俺たちが出会ったのはその時。案内してあげろ、とデラーズ王が言ったからだ。
もしこの時デラーズ王が、メロディを呼んでいなかったら、もしかしたら、俺たちは関係を
持たないただの人間同士だったのかもしれない。
「良いね。こうやって空の下でのんびり過ごすだなんて」
仕事のない時、俺たちはいつも庭園で遊んでいた。
当時それが城の中でも結構有名な話でもあった。だが俺たちもあの時はまだ
10歳になる前のこと。その時から働かされていることを考えれば、十分のはずであった。
俺は修行を積み重ね、兵士にまで辿り着いた。
「私も、カリウスと一緒にこの大きな庭で遊ぶの、スッゴク好きだよ」
デラーズ「良いかカリウス。確かに戦乱の時代は既に45年も前から始まっている。
だが戦乱の時代を創り上げてしまったのは、誰でもない人類なのだ。
この戦いの大部分が無意味だ。だがそれだけに勝たなくては意味がない」
勝たなくては・・・意味がない、か・・・。
カリウス「・・・ん・・・?」
アイク「気が付いたか!」
フィル「カリウス大丈夫?身体痛まない?」
カリウス「・・・あ、あぁ大丈夫」
身体が軽くなっている・・・。そうだ、あの兵士たちに・・・。
彼等は応急処置でカリウスの出血を止めたのだ。
だがそれだけでもカリウスは命拾いしたといえる。決して彼が無理をした訳ではない。
それはメロディもアイクもフィルも分かっていた。相手の問題が大きな理由となっていた。
数時間後、全員が既に眠りについていた。と彼は思っていたが、実は外でメロディが
半月を見ながら泣いている。それをカリウスが見て、カリウスもメロディのところへと行った。
カリウス「・・・メロディ、ありがとう・・・」
メロディはカリウスのその姿を確認し、カリウスの腕をぎゅっと掴む。
メロディ「・・・良かった無事で・・・」
『このまま、カリウスと一緒に此処に居て、こんな時間をずっと過ごしたいな。
私も、スッゴク好きだから・・・』
・・・あれは夢でも何でもない。昔々にあった、本当の出来事だ。
『俺も、メロディが一緒に居てくれるなら楽しい日々を送れるよ。
一緒に助け合って、笑って、教えて・・・絆って、そういうものだよね』
夢ではない。確かに俺たちの中で起こったことなんだ。
忘れてはならない。あの時を。あの大事な日々を。あの大切な時間を。
あの日のあの言葉を・・・。
アイク「随分会話が弾んでるじゃねぇか」
フィル「でも良いよね、あんな感じで」
アイクとフィルは寝たふりをしていた。そして声の届かない二人の姿を見て、
自分たちも静かに話していたのである。
アイク「やきもちか?」
フィル「違うよ・・・!そんなんじゃない・・・!」
アイク「冗談だよ。・・・ホント、あの二人は仲が良いよな」
フィル「うん・・・そうだよね・・・」
だが、それが俺たちにとって良いことに結びついている。
まだ俺たち自身それを確認することが出来ていない。だが・・・そんな気がするんだ。
この二人がいるからこそ、このグループが成り立っている。
旅というものは、世界や人々を知るだけでなく、同じ仲間と出会い、仲間を増やすものでもある。
そうやって人々がどんどん文明を開化させ、そしてそこに住み着いた。
文明の発祥地には数々の歴史と伝説が残され、それが今でも伝えられている。
神と呼ばれし存在。神話となった伝説。その全てが人類だけでなく、この地球上の歴史なんだ。
アイクは心の中でそう考えた。
だがアイクにもまだ分かっていないことがある。
彼等という存在が、これから歴史の大きな鍵となるということを。
つづく
10/66
- first
- diary
- endless memories [リメイク版]
- 戦乱の覇者
- the Last HEROES 【完】
- ただ一つの真実と伝説 ←New Story!!
- album
- link
- board
- an inquiry
プロフィール
- name
- 『かくれメタル』です。
性別:男 - blood
- A型
- birth day
- 西暦1994年(平成6年)8月15日
- address
- 北海道の何処か
- occupation
- 今年(H25)で大学生です。
- introduce
- 当ホームページでは小説を中心に書かせてもらっています。
更新はまちまちだけど、是非見ていって下さい。
よろしくお願いします(・へ・)
