2015年10月 アーカイブ

2015年10月4日 19時59分56秒 (Sun)

ベンツ3台

商売というのは
ダメになると坂道を転がるように落ちていくものです。
石炭産業しかり
山一証券しかり
鋸産業しかり
そして、
人間の真価というのは
どん底で問われます。

ここで終わるか
這い上がることができるか

これを乗り越える力を養うために
教育というものがあります。

私には教育というものはありませんでしたが
代わりに
高3の担任の先生から言われた言葉があります。
前にも書きましたのでしつこいと思われますが、お許しください。
「小金はたまるかもしれないが、俗にいう町の商工業者の息子には、嫁の来てがない」
「大体高3の時点で収入が決まる。あはははは」

・・・・「は」が4つね俺それ覚えている・・・・・・聞き書き中のリクエスト

取りようによっては
ある時はなにくそという発奮材料に
またある時は引導を渡す言葉に
ずっと私の座右の銘となっています。

 以前、作家の曽野綾子氏が著書の中で述べていました。
「認められようとするから人生が辛くなる。認められなくてもいいという気持ちで生きれば、楽になる」

しかし、凡人はそんなわけにはいきません。
お金を沢山ためて一番になって人に認められたい、そして、自慢したがります。
前に2番でどこが悪いといった人がありましたが
一番になることにこそ価値があるのです。
会社員であれば課長部長と昇進の夢を見ます。
でも職人には肩書がつきません。
また一般的に学歴もありません。
従ってお金をどれだけ稼いで蓄えているかが
世間に認められる基準となります。

年がら年中働く
つまり、注文があるから働く
注文があるのは腕がいい証拠 と人に認めてもらえます。
でも、儲かったお金を表す預金通帳を他人に見せるわけにはいきません。
それで、ここでベンツの出番です。
1台では、杭の頭を叩かれる恐れがあります。
2台では、まだまだ叩かれる
3台になってようやく杭は出すぎて叩かれず、認めてもらえます。

私は、鍛冶屋で実際に3台外車を持っている人を知っています。
私は、ずっと国産の軽です。

シリアが大変なことになっているのに
こんな貧乏くさい私事の記事ですみません。

ブログをいつもお読みくださり
ありがとうございます。
私は、成績は振るいませんでしたが
倫理社会の科目は得意でした。
ひょっとすると哲学者に向いていたのかもしれません。


( 聞き書き )

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新潟県長岡市在住の鋸職人・東賢一郎
3代目中屋長二郎

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