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2015年3月 アーカイブ

2015年3月2日 18時25分02秒 (Mon)

バッハのマタイ受難曲とロ短調ミサを聴く

   2015年2月から3月にかけてバッハのマタイ受難曲とロ短調ミサを聴いた。
バッハのマタイ受難曲はを東京J.S.バッハ合唱団第24回定期演奏会で聴いた。2月22日(日)午後1時から新宿文化センター大ホールの1,800席を埋めて開かれた。
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マタイ受難曲は東京J.S.バッハ合唱団は7回目の演奏で、流石に経験に裏付けられた精緻な演奏だった。女声50人男声30人、児童合唱団40人のバランスの取れた構成でマタイの受難の物語を進めて行った。日本語訳は最近殆どの字幕スーパーを会社「まくうち」の新規術による方式が活用されるようになってきた。合唱の頭上の位置に日本語訳が写されるので観客は大変見やすい。主催者側にとっても電光掲示板方式に比べて金額が安く、プログラムに対訳を載せる必要がないので印刷費も節減できるので大きなメリットになる。
エヴァンゲリストのテノールでドイツから招聘したアルブレヒト・ザック氏が急病で急遽代役に変えたハンディは微塵も感じない演奏だった。
中間の休憩15分を挟んで前半1時間20分、後半1時間40分、合計3時間15分の大曲であったが、最後まで緊迫した演奏の舞台であった。
新潟バッハ管弦楽団&合唱団ももの曲の演奏は10年の演奏計画に入っているが、内容といい規模といい後ろの方に演奏する曲になるであろうと思った。
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3月1日(日)午後2時からサントリー大ホールで東京ライエンコーア、東京オラトリオ研究会の250人の合唱で、バッハの「ロ短調ミサ」演奏会が開かれた。同時刻には新潟バッハ管弦楽団&合唱団が新潟市で「ロ短調ミサ」を練習している。
サントリー大ホールへ来るたびに場内の形がドイツ・ライプツィヒのゲバントハウスに似ていると、いつも思う。ヴィンヤード形式のホールである。
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流石に歴史と伝統のある合唱団だけに多人数でも一糸乱れぬ、しかもリラックスした手馴れた演奏であった。決して頑張らない、力を抜くところは抜いて上品な風格のある演奏だった。最初のキリエの終了後少し演奏を止めて、遅れてきたお客様を席に案内する余裕もみせた。男声は人数の上では全体の2割であったが配列を横並びにして会場全体に行き届く配慮がされており十分にハーモニーが響いた。この無類の響きの良いホールで録音マイクも5セット前後が配置されており演奏CDも良い録音が入ったのではと思う。
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演奏は次第に盛り上がり演奏のテンポも少しずつ速くなって行ったが、これは演奏者と聴衆のヴォルテージが上がって会場の雰囲気も興奮気味になってくるわけで速くなるのも致し方ないだろうと思った。
ロ短調ミサはバッハの死の前年に作られたいわばバッハの集大成の曲であるが、生涯で作った素晴らしい曲の数々の中からとりわけカトリックの典礼文にふさわしい曲を充当した、いわばバッハの名曲の集合体のようなもので、プロテスタントのバッハが敢えてカトリックの典礼文に作曲した意気込みが面白い。然しトランペットやホルンなども交えて明るい気分のメロディーも随所にあり、すっきりした気分を与えてくれる曲である。1ケ月前に病院のベットで胃の手術を待っていた時に私はこのロ短調ミサを聴いて気持ちを穏やかに保っていたことを思い出した。お陰で不安も苦痛もなく無事手術を終えることができた。
途中15分の休憩を挟んで2時間15分の演奏であったが、2.000人の会場から多くの拍手が盛り上がった。演奏が終了するとすぐに喜びの盛大な拍手が始まったが、ここが受難曲の演奏と違う点である。マタイ受難曲等の場合は一瞬会場が静まってそれから躊躇の拍手が始まるが、ミサ曲ロ短調の場合は演奏終了と同時に明るい喜びの拍手が沸き起こってくる雰囲気をもたらす名曲である。

 
 

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