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仮面ライダークウガRe:


黒VS黒

「そうか・・・奴を拘束するのに失敗したか」
『ああ。まさか総監が出てくるとは思ってもみなかった・・・・』
男は通信で雄介の拘束を失敗した報告を受けていた。
「まあいい。こちらで対応するまでだ」
『すまない助かるよ』
「こちらでも自分たちの力を示そうと躍起になっている連中がいるからな・・・・」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ん・・・・?」
連絡があった場所にストライクチェイサーに乗って向かっていた雄介は、後ろから誰かがついて来るのに気づく。振り向くと誰かがバイクに乗って向かってきていた。
後ろから向かってきていたバイクはストライクチェイサーを追い抜くと、一旦距離を取って停車する。
「!お前は・・・!?」
バイクに乗りながらヘルメットを取った男の顔を見て、雄介は驚愕する。なぜならその男はかつて研究施設で出逢った男だったからだ。
「私と君はぶつかり合う運命なのだよ」
「・・・・何のことだ」
男の言葉に訝しみながら聞き返す。
「君は遺伝子操作を受けて誕生した唯一の成功体だ。残りの被験体は実験中に全て死亡したと聞いているだろう。だが、本当にそうだろうか?」
男はそこで言葉を切ると、再び話し始める。
「もし実験中に死亡せずに誕生した被験体がいたとしたらどうなる?成功体でなくとも誕生したそれら被験体は従来の改造人間の素体に使われた者をはるかに上回る性能を発揮できるようになっている」
「まさか・・・お前は・・・!!」
「そうだ。私はお前が生み出される過程で犠牲になった被験体の一人だ!!」
男はそう言い放つとポーズを取りながら「変身」と呟く。
すると男の体は閃光に包まれる。雄介は目の前に手をかざしながら閃光を避けていたが、その光が収まるとその眼は再び驚愕の色を現す。
閃光が収まった場所に立っていたのは関節部から蒸気を吹き出している人型をした黒いバッタだった――。

「BLACKだと・・・・!?」
「そうだ。データさえあれば改造人間はいくらでも量産することが出来るからな・・・。たとえそれが世紀王と謳われる存在であってもな」
そう言いながらBLACKはバイクのアクセルを全開にして雄介に向かってくる。
咄嗟に雄介は腹部にアークルを呼びだし、突き出された左拳を右腕で止める。BLACKの攻撃をいなしながら雄介の体は金のラインとともに黒いアーマーに覆われていく。
再度突き出された拳を掌で受け止めると、雄介の頭部は完全にクワガタを連想させるものへと変わっていた。
「ハァァァ!!」
掴んだBLACKの腕を弾くと、クウガはストライクチェイサーのアクセルを回し走りはじめる。それを見てBLACKもクウガの後を追う。
BLACKはクウガを追いながら拳を突き出したりバイクの前輪を叩きつけようとする。その攻撃をクウガは自身の腕でいなしたりストライクチェイサーを巧みに操り躱し続ける。
猛然と2台のバイクが並走していたが、クウガは一気にアクセルを全開にしBLACKを引き離す。

BLACKを完全に引き離すとクウガはストライクチェイサーを止めて降りて待ち構える。
BLACKが見え始めたのを確認すると、クウガは右足に炎を纏いながら迫ってくるBLACK目がけて走りはじめる。
そしてある程度距離を詰めると、クウガは飛び上がって前方宙返りをしながらBLACK目がけて炎を纏ったその足を突き出す。
突き出された足は寸分違わずBLACKの胸部に命中し、BLACKはバイクから投げ出される。
しばらく地面を滑るように転がったBLACKだったが、何とか起き上がりはじめる。しかしその胸部にはクウガの攻撃を浴びたことを示すかのように刻印が浮かび上がっていた。
「ふ、ははははは・・・・。流石成功体と言うべきか。最後に教えてやろう・・・宇宙仮面ライダー部の最終目的と彼らに繋がっていた者を・・・・」
そう言ってBLACKは真相を話し始める。そして最後まで語ると仰向きに地面に倒れ込み複眼から光が消える。
直後爆発を起こしたBLACKの最後を見ながら、クウガは本部へと通信を繋ぐ。
今知った情報を伝えるために――――。
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