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仮面ライダークウガRe:


望まぬ再開

「何だ、ここは・・・?」
サガが呆然と呟き、足を踏み出す。何かの装置の状態を随時モニタリングするものだろか、その装置はこの施設が閉鎖された今でも生きているらしく、モニター上では雄介たちには理解できない文字や数値が流れ、何か――胎児のような映像が映し出されている。
サガは不可解な表情で周囲を見渡しながらそこを進みはじめ、クウガとコスモもその後に続く。棚にはガラス瓶がいくつも並び、中には標本が浮かんでいる。クウガはそれがヒトの胎児のものであることに気づき、嫌悪感に身をこわばらせる。その時――

「!2人とも離れろ!!」
不意に殺気のようなものを感じたクウガは、そう叫ぶと同時に2人を突き飛ばすと、すぐさま自分もその場から離れる。すると、頭上からライオンを思わせる赤い体をした異形のものが降り立つ。さらに物陰からも灰色の異形のもの――インベスが出てくる。
「早速罠が出てくるのかよ・・・」
苦い顔をしながらサガがそう呟き、3人は戦闘に入ろうととするが、その時クウガが変身前に耳につけていたインカムに連絡が入る。

「・・・!!2人とも、ここ俺が引き受けるよ」
そう言うと、クウガは2人の前に出るが、コスモが慌てて止める。
「いや、何言ってるんですか雄介さん!?」
「理由は何だよ一体?」
「・・・ここに入る前にアカネタカを飛ばしといたんだけど、それから連絡があったんだ。ここに近づいて来るやつがいるって」
「敵ですか!?」
「多分」
コスモの問いにそう返すと、サガは「分かった」と、答える。
「分かった。だけど、無茶はするなよ?」
「ああ」
クウガが短くそう答えると、サガはコスモを連れて外へ向かう。クウガはそれを確認すると、インベス達に対し身構える。
一瞬膠着が続くかに思われたが、一匹のインベスがクウガ目がけて飛び掛かると、それに合わせるかのように残りのインベス達も飛び掛かっていく。
「ハッ・・・!!」
が、クウガは冷静に一匹一匹素手でその攻撃を受け流していく。そして時折、隙を見てその体へ膝蹴りや回し蹴りを浴びせていく。
最後の下級インベスに炎を纏った拳を叩き込むと、下級インベスの集団は一斉に爆発する。
それを見て、ライオンインベスは両手の爪でクウガを切り裂こうと飛び掛かってくる。クウガは紙一重でその攻撃を躱すと、両手の爪、特に発達している左腕の爪を警戒しながら対峙する。
しばらくにらみ合いが続くと、ライオンインベスが左右の爪を振りかざして向かってくる。その攻撃を躱し、クウガとライオンインベスは組み合う。が、パワーではインベス側の方が上なのか、徐々に押され始める。
「くっ・・・!!」
向こうのパワーに押され、苦悶の表情を浮かべながら引きずられ壁際まで追いつめられるクウガだったが、一瞬の隙を突いて体を横へ向けると、巴投げの要領でインベスを投げ飛ばす。
「ガッ・・・・!?」
ライオンインベスが立ち上がろうとした隙に、クウガはスラッシュダガーを取り出しながらインベスの元へと駆け付けると、深々と刃を突き立てる―――
「グオォォォォ!!?」
激痛に苦しむインベスからいったん距離を取り、助走を取れる距離を稼ぐと、一気に駆け抜ける。
「ハァァッ!!」
右足に炎を纏うと飛び上がり、ライオンインベスを蹴り飛ばす。蹴り飛ばされたライオンインベスの腹部に紋章が浮かび上がり、爆散する。
「ふーっ・・・・」
着地し、右足から煙を上げながらひと息ついていると――

「――さすが、成功体(・・・)と言うべきか・・・?」
「!?」
不意に背後からそう声をかけられたクウガは、思わず振り向く。
「お前は・・・・?」

~~~~~~

「ハアァァァァ!!」
コスモがフォースフォルムパッカー上部装備されたビームサーベルをレオン目がけて振りかざす。が、レオンはその攻撃を後退して躱す。
そして、レオンは腰部からサーベルを抜き放ち、コスモに向かって突っ込む。互いのビーム刃を手にした盾を使用しながら回避する。
いったん距離を取った四足獣のような姿へと変えると、背面の突撃砲からビームを放ちながら両ウイングにビーム刃を発生させ、コスモへ突撃する。その攻撃をコスモはバックパックの推力を活かし飛び上がって回避する。


『ファイヤー・オン』
「デヤァァァァ!!」
一方、サガとフォーゼの戦いでは、フォーゼが手にした銃から火炎を放ちながら、背中のロケットで飛翔しながらサガに迫る。
その攻撃をサガは楽々と躱すと、右腕の手首から鞭のような装備が飛び出し、フォーゼの銃をからめ取る。次の瞬間、長く伸びた鞭から電撃が走る。鞭から発生した高周波が銃を破壊する。間一髪、すんでのところでフォーゼは手放したため、爆発に巻き込まれるのは免れる。
さらにサガは手首に備えられたビームガンからビームを放つ。フォーゼがシールドモジュールを出現させ、その攻撃を防ぐ。その隙を突く形で、再び鞭を伸ばす。迸る電撃によってフォーゼは感電し、さらに背中のロケットも機能が停止し、落下していく。
「総司・・・!!」
その様子を最後まで見届けることなく、サガはコスモとレオンの元へと飛ぶ。

~~~~~~

「くっそぉぉぉ!!」
四足獣形態となったレオンの放つビームを、コスモはバックパックの推力で回避し続ける。が、ビーム刃を発生させたウイングで切り裂こうと突っ込んできたレオンを手にした盾で防ぐが、勢いは殺し切れず吹っ飛ばされる。崩れた体勢をコスモは立て直そうとするも、そこに再びレオンが突っ込んで来る。
(やられる・・・!!)
間に合わないとは分かりつつも、先ほどの攻撃で大きな損傷の負った盾を掲げようとする。その時――
「総司!!」
間一髪駆け付けたサガが手首から鞭を伸ばしてレオンをはらう。溜まらず人型に戻ったレオンだったが、鞭の纏っている電撃の影響でしばらく動けないでいる。
「総司!取り押さえろ!!」
「はい!!」
サガにそう言われたコスモはバックパックの最大推力で一気にレオンに近づくと、一思いにビーム刃を振り抜く――
「キャァァァァァ!?」
ビーム刃はベルトの一部を熔解させながら、レオンを吹き飛ばす。倒れ込むレオンの悲鳴を聞きながら、コスモとサガは首をかしげる。
「今の叫び声って・・・」
「女・・・・!?」
そう2人が会話していると、しばらくの間はベルトから火花が散っていたが、やがて機能が停止したのかレオンの変身が解除される。
解除された姿を見て、コスモが驚く。
「!!彼女は!?」
「お前、知ってるのか!?」
サガの問いにコスモは「はい」、と答える。レオンに変身していたもの、それは――

「深央・・・」

――深央だった・・・
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