仮面ライダークウガRe:
あんたが副班長だろ
「お前いい加減にしろよ・・・・」
翔一はそう呆れながら雄介に対して言う。それに対し、雄介はハハハと苦笑いしている。
「あと何回、本部(ここ)で迷子になれば気が済むんだ」
「ハハハ・・・」
「笑ってないでどうにかしろ!?一体何年いると思ってるんだ!?」
翔一と雄介が漫才を繰り返しながら歩いていると、ほどなくして執務室に着いた。「失礼しまーす」と、雄介が声をかけてから中に入ると、美徳たちのほかに見覚えの無い男がいた。
「えーっと・・・・?」
「お前、昨日近畿支部の方に行ってたから知らないのも無理もないな」
「昨日本部に配属になった西川海之(みゆき)一尉だ。よろしくな」
「こちらこそ。保志雄介です」
そう言うと、雄介は相手が差し出した手を握り返す。すると、海之が、にやっと笑った。
「知ってるよ、有名人!」
そのやり取りを見て、総司と美穂は緊張する。いきなり当の本人を前にしてこの態度である。西川海之は雄介に喧嘩を売っているのだろうか?
「復帰したって聞いたのは、最近だけどな」
海之は屈託のない―少なくともそう見える態度で話しかける。
「以前(まえ)は子安班にいたんだろ?」
「あ、はい」
「俺は、大戦のときは神奈川本部でね。エデン攻略戦ではすれ違ったかな?」
「あ、はぁ・・・」
「で?あの5人と、こいつで、全部で6人か、石田班のメンバーは?」
海之は雄介達を見回しながら、一人一人指を折っていく。
「コスモ?G6、キバレギオノイドが2人に、ペルセウス、それからクウガか?」
「はい・・・?」
わざわざ数え上げられた意味が分からず、雄介は首をかしげる。そして不思議そうな雄介に、海之は視線を戻す。
「で、お前が副班長だろ?階級的に」
「いえ、多分違うとおもいまs」
「「いやお前だろ!?」」
「「むしろあんた以外誰が纏めれるんですか!?」」
「だ、そうです」
上から、翔一と美徳、総司と美穂、真魚が雄介に対してツッコミを入れる。そのやり取りを見て、苦笑しながら海之は一人で首をかしげる。
「―なのに、何で俺に、そんな班に行けというかね、上層部(うえ)は?」
「ええっ!?」
海之は戸惑う雄介を見て、気持ちはわかるというように肩をすくめた。
「ま、そういうことだ。―なんか、めんどくさそうだよな、近い階級が何人もいるっていうのは?」
「いえ、あの・・・」
またも歯に衣着せずはっきりと言われ、雄介は言葉を濁した。
「ま、いいさ・・・・。とにかく、よろしくな」
海之は達観したようにさばさばと言う。
「はい、よろしくお願いします」
ようやく冷静な顔を取り戻した雄介がぴしりと敬礼する。
~~~~~~~~
「で、どうなるんだろな。石田班って」
パトロール中の総司は隣にいた美穂に話しかける。が―、
「知らないわよ」
けんもほろろである。総司の質問をバッサリと切り捨てた美穂はさらに続ける。
「正直な話、雄介さんの指揮系統になじむのも一苦労したのよ?少なくとも今回も時間はかかる筈よ」
「まあ、そうなんだろうけどさ」と、総司が言う。さらに美穂が続けて言う。
「でも、それでもあの人は福岡達と違って仕事を溜めないだけまだマシでしょ?・・・・まあ、あの方向音痴さえなければ」
「確かに、方向音痴さえなければまともな人なんだよな。方向音痴さえなければ・・・・」
いつの間にか、雄介の方向音痴へと問題が変わっていたが。
そうしていると、彼らの目の前で少し年下と思われる少女が若い男2人に言い寄られている姿を見かける。
「こーんなとこで何してんの?ん?」
少女に猫なで声で男が訊くが、その少女はぼーっとしているのか、反応が鈍い。するともう一人の男が少女を引っ張って行こうとする。
「取り敢えず俺らとお茶でもしない?」
ぽやんとしてされるがままの状態の少女を見て、さすがにマズイと思ったのか美穂が声をかける。
「ちょっと!嫌がってるみたいだしやめなさいよ!!」
「ああん?関係無い奴はすっこんでろよ!?」
そう言うと、男は美穂を突き飛ばそうとする。が、走ってきた総司が男2人にラリアットを食らわせる。
「女の子に手を出したら駄目だろうがァァ!!」
「グエッ!?」
「いや、俺手を出してねェェェ!?」
総司に吹っ飛ばされたあと、さすがに男が相手では分が悪いと思ったのか2人はスゴスゴと立ち去って行った。その際、一人が言ったセリフに総司がメタ発言をしていたが。
「イテテ・・・。何でこんな目に・・・」
「くそッ・・・!覚えてろよ!!」
「うわー・・・。流石モブ、使いまわし感満載の捨て台詞だな」
「一昨日来なさい!!」
2人組が去ったあと、総司と美穂は少女の方を向く。その際、総司は一瞬驚いたような表情をする。
「!?」
「大丈夫だった・・・?」
「うん・・・」
その後、美穂は少女に対して質問していた。
「こんなところでどうしてたの?」
「迷子・・・・」
「「えっ?」」
「勇治(ゆうじ)と淳(じゅん)が迷子になったの・・・・」
それを聞いて、2人は「ああ、彼女が迷子になったんだな・・・」と、同時に思っていた。
「取り敢えず、交番行こうか・・・・」
「そうね。もしかしたらその2人も来てるかもしれないし・・・・」
「うん・・・!」
~~~~~~
総司と美穂が少女を交番の方へ連れて行くと、何やら既に2人の少年が来ていた。1人は自分たちと同じくらいで、もう1人は少し年上だろうか。すると、その2人を見て少女は駆け寄る。
「勇治!淳!」
「深央!」
深央と呼ばれた少女が駆け寄ってくるのを見て、自分たちと同じ年と思われる少年が声を上げる。それを見て、年上の少年は警察官に謝っている。
「良かったね。お兄さんたちに会えて」
そう言った総司に対して、深央は「うん!」と答える。そして、深央は少年二人と去って行った。
「そう言えば、総司」
「ん?」
「あの子見て、何で驚いたの?」
美穂にそう聞かれて、「ああ」と総司は答える。
「似てたんだよ・・・・死んだ妹に」
「そうなの?」
「ああ、もう瓜二つだった・・・」
「そう・・・・」
~~~~~~
「ったく・・!どこ行ってたんだよ、お前!?」
深央に対してそう怒鳴る淳に、深央はすまなそうに小さくなる。本当の兄妹のようなやり取りを見て、勇治は苦笑しながら深央に対して言う。
「次の任務が出たぞ」
「ほんと!?」
勇治のその言葉に、深央は顔を輝かせる。
「ってコトは、また戦闘だねー。ま、それが俺らのシゴトだし別にいいんだけどさぁ?」
淳の言葉に嬉しそうな表情を見せながら、深央は2人の後をついて行った。
翔一はそう呆れながら雄介に対して言う。それに対し、雄介はハハハと苦笑いしている。
「あと何回、本部(ここ)で迷子になれば気が済むんだ」
「ハハハ・・・」
「笑ってないでどうにかしろ!?一体何年いると思ってるんだ!?」
翔一と雄介が漫才を繰り返しながら歩いていると、ほどなくして執務室に着いた。「失礼しまーす」と、雄介が声をかけてから中に入ると、美徳たちのほかに見覚えの無い男がいた。
「えーっと・・・・?」
「お前、昨日近畿支部の方に行ってたから知らないのも無理もないな」
「昨日本部に配属になった西川海之(みゆき)一尉だ。よろしくな」
「こちらこそ。保志雄介です」
そう言うと、雄介は相手が差し出した手を握り返す。すると、海之が、にやっと笑った。
「知ってるよ、有名人!」
そのやり取りを見て、総司と美穂は緊張する。いきなり当の本人を前にしてこの態度である。西川海之は雄介に喧嘩を売っているのだろうか?
「復帰したって聞いたのは、最近だけどな」
海之は屈託のない―少なくともそう見える態度で話しかける。
「以前(まえ)は子安班にいたんだろ?」
「あ、はい」
「俺は、大戦のときは神奈川本部でね。エデン攻略戦ではすれ違ったかな?」
「あ、はぁ・・・」
「で?あの5人と、こいつで、全部で6人か、石田班のメンバーは?」
海之は雄介達を見回しながら、一人一人指を折っていく。
「コスモ?G6、キバレギオノイドが2人に、ペルセウス、それからクウガか?」
「はい・・・?」
わざわざ数え上げられた意味が分からず、雄介は首をかしげる。そして不思議そうな雄介に、海之は視線を戻す。
「で、お前が副班長だろ?階級的に」
「いえ、多分違うとおもいまs」
「「いやお前だろ!?」」
「「むしろあんた以外誰が纏めれるんですか!?」」
「だ、そうです」
上から、翔一と美徳、総司と美穂、真魚が雄介に対してツッコミを入れる。そのやり取りを見て、苦笑しながら海之は一人で首をかしげる。
「―なのに、何で俺に、そんな班に行けというかね、上層部(うえ)は?」
「ええっ!?」
海之は戸惑う雄介を見て、気持ちはわかるというように肩をすくめた。
「ま、そういうことだ。―なんか、めんどくさそうだよな、近い階級が何人もいるっていうのは?」
「いえ、あの・・・」
またも歯に衣着せずはっきりと言われ、雄介は言葉を濁した。
「ま、いいさ・・・・。とにかく、よろしくな」
海之は達観したようにさばさばと言う。
「はい、よろしくお願いします」
ようやく冷静な顔を取り戻した雄介がぴしりと敬礼する。
~~~~~~~~
「で、どうなるんだろな。石田班って」
パトロール中の総司は隣にいた美穂に話しかける。が―、
「知らないわよ」
けんもほろろである。総司の質問をバッサリと切り捨てた美穂はさらに続ける。
「正直な話、雄介さんの指揮系統になじむのも一苦労したのよ?少なくとも今回も時間はかかる筈よ」
「まあ、そうなんだろうけどさ」と、総司が言う。さらに美穂が続けて言う。
「でも、それでもあの人は福岡達と違って仕事を溜めないだけまだマシでしょ?・・・・まあ、あの方向音痴さえなければ」
「確かに、方向音痴さえなければまともな人なんだよな。方向音痴さえなければ・・・・」
いつの間にか、雄介の方向音痴へと問題が変わっていたが。
そうしていると、彼らの目の前で少し年下と思われる少女が若い男2人に言い寄られている姿を見かける。
「こーんなとこで何してんの?ん?」
少女に猫なで声で男が訊くが、その少女はぼーっとしているのか、反応が鈍い。するともう一人の男が少女を引っ張って行こうとする。
「取り敢えず俺らとお茶でもしない?」
ぽやんとしてされるがままの状態の少女を見て、さすがにマズイと思ったのか美穂が声をかける。
「ちょっと!嫌がってるみたいだしやめなさいよ!!」
「ああん?関係無い奴はすっこんでろよ!?」
そう言うと、男は美穂を突き飛ばそうとする。が、走ってきた総司が男2人にラリアットを食らわせる。
「女の子に手を出したら駄目だろうがァァ!!」
「グエッ!?」
「いや、俺手を出してねェェェ!?」
総司に吹っ飛ばされたあと、さすがに男が相手では分が悪いと思ったのか2人はスゴスゴと立ち去って行った。その際、一人が言ったセリフに総司がメタ発言をしていたが。
「イテテ・・・。何でこんな目に・・・」
「くそッ・・・!覚えてろよ!!」
「うわー・・・。流石モブ、使いまわし感満載の捨て台詞だな」
「一昨日来なさい!!」
2人組が去ったあと、総司と美穂は少女の方を向く。その際、総司は一瞬驚いたような表情をする。
「!?」
「大丈夫だった・・・?」
「うん・・・」
その後、美穂は少女に対して質問していた。
「こんなところでどうしてたの?」
「迷子・・・・」
「「えっ?」」
「勇治(ゆうじ)と淳(じゅん)が迷子になったの・・・・」
それを聞いて、2人は「ああ、彼女が迷子になったんだな・・・」と、同時に思っていた。
「取り敢えず、交番行こうか・・・・」
「そうね。もしかしたらその2人も来てるかもしれないし・・・・」
「うん・・・!」
~~~~~~
総司と美穂が少女を交番の方へ連れて行くと、何やら既に2人の少年が来ていた。1人は自分たちと同じくらいで、もう1人は少し年上だろうか。すると、その2人を見て少女は駆け寄る。
「勇治!淳!」
「深央!」
深央と呼ばれた少女が駆け寄ってくるのを見て、自分たちと同じ年と思われる少年が声を上げる。それを見て、年上の少年は警察官に謝っている。
「良かったね。お兄さんたちに会えて」
そう言った総司に対して、深央は「うん!」と答える。そして、深央は少年二人と去って行った。
「そう言えば、総司」
「ん?」
「あの子見て、何で驚いたの?」
美穂にそう聞かれて、「ああ」と総司は答える。
「似てたんだよ・・・・死んだ妹に」
「そうなの?」
「ああ、もう瓜二つだった・・・」
「そう・・・・」
~~~~~~
「ったく・・!どこ行ってたんだよ、お前!?」
深央に対してそう怒鳴る淳に、深央はすまなそうに小さくなる。本当の兄妹のようなやり取りを見て、勇治は苦笑しながら深央に対して言う。
「次の任務が出たぞ」
「ほんと!?」
勇治のその言葉に、深央は顔を輝かせる。
「ってコトは、また戦闘だねー。ま、それが俺らのシゴトだし別にいいんだけどさぁ?」
淳の言葉に嬉しそうな表情を見せながら、深央は2人の後をついて行った。
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