仮面ライダークウガ 2078最終章
第7話 亡き記憶
「ハァハァハァ・・・・・」
とある架橋の下でバイクを止めた男は、スカイライダーから人間の姿へと戻るとガードレールに寄りかかるとそのまま頭を押さえて座り込む。
意識せずとも次々と頭に映像のように記憶とおぼしきものが浮かんでくる。
エネルギーの奔流に対し掲げたシールドごと炎に包まれ、四散するのを感じる。意識が闇にのまれ、次にぼんやりと浮かび上がったのは、どことも知れぬ施設の中だった。思考が定まらず視界が霞む視界に、モニター越しに横たわる自信を見ている三人の顔が映る。
――・・・・・でとう!君は偉大なるSHOCKERの一員に・・・れた!!
――・・・・・の処理を施した後、改造手術を・・・・・
そんな言葉が耳に届く。それっきり視界はまた闇にかき消されていった―――。
「これが・・・俺の記憶なのか・・・・・!?」
男の声は周りの騒音がかき消していった――――。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「で、あなた方も気づいたらここにいたと・・・・」
「はい」
「しかもタクミと一緒に襲われるしな・・・」
極東本部特殊戦略任務班オペレーションルームで、美穂がタクミとショウイチが事情を聴く。既に真魚が事情を聞き終わった翔太朗とフィリップと映司が片隅で先に合流していたユウスケ達と共に様子をうかがっている。
「そういや弦太朗たちどこ行ったんだ?」
「確か笹沼二尉が担当してた筈っすよね?」
「ああ。聞き終わったから解放したぞ?どこ行ったかは知らねェけど」
「おい!勝手に本部内をうろつかせたらマズイだろうが!?」
ふと、晴人が弦太朗たち仮面ライダー部がいないことに気付く。鈴村が仮面ライダー部を担当していた笹沼に聞くと、コーヒーを飲みながら何とも無責任な言葉が返ってくる。そのことに関が声を荒げて責めると、通路側がにわかに騒がしくなってきた。
何事かと全員が通路に出ると、先ほど鈴村に逮捕されたフォーゼに変身していた男がフォーゼドライバーを手に通路を走ってくる。
「ちょっと待て!何であいつ逃走してるわけ!?」
「おい鈴村総司!!手錠かけてなかったのか!?」
「いやちゃんとかけましたよ!?」
「俺は人類の未来のために怪人を全て滅ぼすんだァァァァ!?」
「ちょっとあの人変身する気じゃないですか!?」
関たちのやり取りを余所に男が腰にフォーゼドライバーを巻き始めたのを見て、夏海が声を上げる。
『3・2・1』
「へんs」
<バインド、プリーズ>
「へぶッ!?」
「止めといたほうがいいかと思って使ったけど、良かった?」
「ナイス晴人君!!」
男がレバーを引こうとした時、突如足元に現れた魔法陣から伸びた鎖が男の足を絡め取り転ばせる。
腰のウィザードライバーに"バインド"の指輪をかざしていた晴人がそう呟くと、すかさず凛子が褒める。
しかし、男は立ち上がると再び変身しようとするのを見て、アスムが声を上げる。
「この程度でくじけるかァァァァ!!」
「ちょっと!また変身しようとしてますよあの人!?」
「もう一度、へんs」
「大人しく捕まっとけお前は!?」
「ぐはァッ!?」
「にしても何でこいつが逃走してるんだ?ちゃんと手錠はかけたのに・・・」
「それ以前にこいつが持ってたベルトはあなたが破壊したはずでしょ?何でこれを再び持っているのかの方が問題でしょ」
再びレバーを引こうとした男だったが、転んでいる隙に近づいていたショウイチが腕を掴むと男の背後へと捻りあげて押し倒して手錠をかける。
鈴村が男の腰からフォーゼドライバーを取り外しながらそう呟くと、美穂もそれに続けて言う。
すると男が走って来た方から志保と一緒に弦太朗が走ってくる。
「あったァァァァ!俺のフォーゼドライバー!!」
「え、これこいつの・・・?」
「おい志保。どういうワケだこれ」
「いや私も近くを通りかかっただけなので詳しくは・・・」
「それについては俺が説明するぜ!!」
関が志保に尋ねた後、弦太朗が意気揚々と事の経緯を語る。
何でも―――笹沼の事情聴取の後、弦太朗たち仮面ライダー部は男が拘束されている部屋を訪れた。その際、同じフォーゼということで意気投合し友情のシルシをかわそうとしたが、男が手錠をかけられているためかわせないことに気付く。
弦太朗はフォーゼに変身すると、ハンドモジュールで手錠を解く。
そして自身も変身を解いて友情のシルシをかわそうとしたが、男はいきなり弦太朗の腰に巻き付いていたフォーゼドライバーを奪い取るとそのまま走り去ったというのだった―――。
「つまり・・・全部お前が原因ってことだろうがァァァッ!?」
「ちょっ、関三佐落ち着いてください!?」
「そうだぜ一真。少し落ち着けよ?」
「いやあんたが目を離したのがそもそもの発端でしょうが!?」
「おい。いいからこいつどうにかしろ・・・」
「あっ、はい」
弦太朗に掴みかからんばかりの勢いの関を必死に宥めに入る志保。
同じく宥めようとする笹沼に対し突っ込みを入れるユウスケ。
そんなやり取りを余所に静かに対処を頼むショウイチに真魚が反応していた―――。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんな騒ぎの中、保志は射撃の訓練を行う部屋で的に向かって引き金を引いていた。
しかし、考え事をしているためか射撃の成績が良い彼としては珍しく弾痕は全て的の中心からわずかにずれる。
ひと息入れながら銃を下ろした保志の脳裏に石田翔一の最期の言葉が再び浮かび上がっていた――。
『誰が一体そんな事を・・・・?』
『わか・・・らない・・・。だが、俺に攻撃を仕掛けた・・・奴の姿は見た・・・』
『本当!?誰なんだ一体!?』
そう聞いた雄介は次に発せられた翔一の答えを聞いて驚きのあまり固まる。
『スカイライダー』
「東京・・・君なのか・・・?君がやったのか・・・・・?」
石田とのやり取りを思い出した後に机上に拳を叩きつけた保志は1人そう呟いたのだった―――。
とある架橋の下でバイクを止めた男は、スカイライダーから人間の姿へと戻るとガードレールに寄りかかるとそのまま頭を押さえて座り込む。
意識せずとも次々と頭に映像のように記憶とおぼしきものが浮かんでくる。
エネルギーの奔流に対し掲げたシールドごと炎に包まれ、四散するのを感じる。意識が闇にのまれ、次にぼんやりと浮かび上がったのは、どことも知れぬ施設の中だった。思考が定まらず視界が霞む視界に、モニター越しに横たわる自信を見ている三人の顔が映る。
――・・・・・でとう!君は偉大なるSHOCKERの一員に・・・れた!!
――・・・・・の処理を施した後、改造手術を・・・・・
そんな言葉が耳に届く。それっきり視界はまた闇にかき消されていった―――。
「これが・・・俺の記憶なのか・・・・・!?」
男の声は周りの騒音がかき消していった――――。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「で、あなた方も気づいたらここにいたと・・・・」
「はい」
「しかもタクミと一緒に襲われるしな・・・」
極東本部特殊戦略任務班オペレーションルームで、美穂がタクミとショウイチが事情を聴く。既に真魚が事情を聞き終わった翔太朗とフィリップと映司が片隅で先に合流していたユウスケ達と共に様子をうかがっている。
「そういや弦太朗たちどこ行ったんだ?」
「確か笹沼二尉が担当してた筈っすよね?」
「ああ。聞き終わったから解放したぞ?どこ行ったかは知らねェけど」
「おい!勝手に本部内をうろつかせたらマズイだろうが!?」
ふと、晴人が弦太朗たち仮面ライダー部がいないことに気付く。鈴村が仮面ライダー部を担当していた笹沼に聞くと、コーヒーを飲みながら何とも無責任な言葉が返ってくる。そのことに関が声を荒げて責めると、通路側がにわかに騒がしくなってきた。
何事かと全員が通路に出ると、先ほど鈴村に逮捕されたフォーゼに変身していた男がフォーゼドライバーを手に通路を走ってくる。
「ちょっと待て!何であいつ逃走してるわけ!?」
「おい鈴村総司!!手錠かけてなかったのか!?」
「いやちゃんとかけましたよ!?」
「俺は人類の未来のために怪人を全て滅ぼすんだァァァァ!?」
「ちょっとあの人変身する気じゃないですか!?」
関たちのやり取りを余所に男が腰にフォーゼドライバーを巻き始めたのを見て、夏海が声を上げる。
『3・2・1』
「へんs」
<バインド、プリーズ>
「へぶッ!?」
「止めといたほうがいいかと思って使ったけど、良かった?」
「ナイス晴人君!!」
男がレバーを引こうとした時、突如足元に現れた魔法陣から伸びた鎖が男の足を絡め取り転ばせる。
腰のウィザードライバーに"バインド"の指輪をかざしていた晴人がそう呟くと、すかさず凛子が褒める。
しかし、男は立ち上がると再び変身しようとするのを見て、アスムが声を上げる。
「この程度でくじけるかァァァァ!!」
「ちょっと!また変身しようとしてますよあの人!?」
「もう一度、へんs」
「大人しく捕まっとけお前は!?」
「ぐはァッ!?」
「にしても何でこいつが逃走してるんだ?ちゃんと手錠はかけたのに・・・」
「それ以前にこいつが持ってたベルトはあなたが破壊したはずでしょ?何でこれを再び持っているのかの方が問題でしょ」
再びレバーを引こうとした男だったが、転んでいる隙に近づいていたショウイチが腕を掴むと男の背後へと捻りあげて押し倒して手錠をかける。
鈴村が男の腰からフォーゼドライバーを取り外しながらそう呟くと、美穂もそれに続けて言う。
すると男が走って来た方から志保と一緒に弦太朗が走ってくる。
「あったァァァァ!俺のフォーゼドライバー!!」
「え、これこいつの・・・?」
「おい志保。どういうワケだこれ」
「いや私も近くを通りかかっただけなので詳しくは・・・」
「それについては俺が説明するぜ!!」
関が志保に尋ねた後、弦太朗が意気揚々と事の経緯を語る。
何でも―――笹沼の事情聴取の後、弦太朗たち仮面ライダー部は男が拘束されている部屋を訪れた。その際、同じフォーゼということで意気投合し友情のシルシをかわそうとしたが、男が手錠をかけられているためかわせないことに気付く。
弦太朗はフォーゼに変身すると、ハンドモジュールで手錠を解く。
そして自身も変身を解いて友情のシルシをかわそうとしたが、男はいきなり弦太朗の腰に巻き付いていたフォーゼドライバーを奪い取るとそのまま走り去ったというのだった―――。
「つまり・・・全部お前が原因ってことだろうがァァァッ!?」
「ちょっ、関三佐落ち着いてください!?」
「そうだぜ一真。少し落ち着けよ?」
「いやあんたが目を離したのがそもそもの発端でしょうが!?」
「おい。いいからこいつどうにかしろ・・・」
「あっ、はい」
弦太朗に掴みかからんばかりの勢いの関を必死に宥めに入る志保。
同じく宥めようとする笹沼に対し突っ込みを入れるユウスケ。
そんなやり取りを余所に静かに対処を頼むショウイチに真魚が反応していた―――。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんな騒ぎの中、保志は射撃の訓練を行う部屋で的に向かって引き金を引いていた。
しかし、考え事をしているためか射撃の成績が良い彼としては珍しく弾痕は全て的の中心からわずかにずれる。
ひと息入れながら銃を下ろした保志の脳裏に石田翔一の最期の言葉が再び浮かび上がっていた――。
『誰が一体そんな事を・・・・?』
『わか・・・らない・・・。だが、俺に攻撃を仕掛けた・・・奴の姿は見た・・・』
『本当!?誰なんだ一体!?』
そう聞いた雄介は次に発せられた翔一の答えを聞いて驚きのあまり固まる。
『スカイライダー』
「東京・・・君なのか・・・?君がやったのか・・・・・?」
石田とのやり取りを思い出した後に机上に拳を叩きつけた保志は1人そう呟いたのだった―――。
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