仮面ライダークウガ 2078最終章
第44話 黒幕‐ダークノヴァ‐
――1953年、アメリカ・コロラド州。
白衣を着ていた男性がとある森の中を歩いていると、突如彼に対し青い光が照らし始める。
その光が彼に入り込むと、彼の体を乗っ取ろうとし始める。
彼は必死で抵抗の意思を示していたが、やがて瞳が赤く発光し―――。
~~~
2078年、今世界は闇に包まれようとしていた。
アメリカ・北米支部ではロサンゼルスで猛威を振るうデルガー迎撃のため、北米支部が開発したキバの青色のカスタム機であるキバブルートルネードが一個小隊で出撃したが―――
「―――ッ、ダメだ!?奴の方が早い!!」
デルガーの前に次々と撃墜されていき、最後に残った1機もとうとう撃墜されてしまった―――。
「ねぇ、雄介。もし、人類がこのまま滅びることが運命だとしたら・・・?」
「―――そんな運命なんて、変えていけばいいさ・・・!!」
ギドラヴルムの背に乗りながら、保志と真魚はそうやり取りをしながら極東本部に向かっていた。
「――来たか・・・」
「どうしたの光彦?突然笑い始めちゃって?」
パソコンを見ていた光彦はそう言いながら笑みを浮かべる。
何故笑みを浮かべているのかをコーヒーを渡そうとしながら綾子が尋ねる。
「ご苦労さん・・・」
「やーだ、何の冗談・・・」
それに対する回答であるかのように、光彦は綾子にブラストシューターを向ける。
綾子は冗談と受け取るが、光彦は躊躇なく綾子に対し引き金を引いた。
ブラストシューターの威力で壁に叩きつけられる。
「志保!!」
「一真さん!」
「な・・・ぜ・・・!?」
光彦がコマンドルーム内でブラストシューターを連射した際、志保を庇った関の腕に被弾する。
うつ伏せになっている綾子が呻くように言った言葉に答えずに光彦がブラストシューターを志保に向けて引き金を引こうとしたとき、横から飛んできたビーム弾によって光彦のブラスターフォームは撃ち落される。
光弾が飛んできた方向を見やるとブラストシューターを構えた真魚と保志がコマンドルームに入ってくる。
「4人目の覚醒者のご到着・・・か」
「君だったんだな、裏切者は・・・!!」
「はい」
「ずっと・・・私たちを騙してきたの・・・!?」
手を押さえながら真魚を方を見ながら光彦はそう呟く。
ブラストシューターを向けながら語りかけてきた保志の言葉に笑みを浮かべながら肯定した光彦に対し、真魚は語気を強めながら問い詰める。
だが光彦は笑みを浮かべながら返答しない。真魚は「何とか言いなさい!?」と言い放ちながら引き金を引く。
しかし、光弾は突如光彦の背後に出現した闇に吸い込まれるように飲み込まれると、そのまま2人目がけて跳ね返される。
咄嗟に保志が真魚を庇ったので、光弾は後ろの壁に命中する。
不敵な笑みを浮かべたままコマンドルームを出ていく光彦を、保志と真魚は後を追って行った―――。
~~~
――極東本部最深部、エリア0。
そこに到達した光彦は更に奥に進んでいき、巨大な扉の前に立つ。
そのとき、光彦に対してまるで進行を阻むかのように赤い稲妻が襲い掛かる。
だが、光彦は片手で簡単に受け止めると冷徹に言い放つ。
「来訪者よ、無駄な足掻きだ・・・。今の貴様らの力で俺は止められない・・・!!」
そう言って防御システムをいとも簡単に突破すると、光彦は奥へと進んで行った―――。
光彦が最奥部にたどり着くと、そこには巨大な黒いモノリスが鎮座していた。
青黒いオーラを発し始めているモノリスを見ながら、笑みを浮かべながら呟く。
「そうだ・・・。もっと恐怖を吸い込め・・・!!」
そのとき、駆け付けた本郷が背後からブラストシューターを撃つが、光彦はそれを片手で受け止める。
「まさかここまで侵入するとは・・・。お前は誰だ・・・!?」
「『――ダークノヴァ・・・!!』」
極東本部の機能が低下し、本土と繋がる通路が閉ざされ行き来できなくなっている中、1人コマンドルームに残っていた笹沼がコンピューターに残されているSPIRITSの関係者のデータの中に、光彦と同じ顔をした人物が全く別の名前で登録されているのを発見する。
「まさか、全てのデータを・・・関係者の記憶までも改竄して・・・!?」
「そんなことが・・・!?」
「別に大したことじゃないさ。俺には来訪者と同じ力がある」
光彦が語りだしたデータと記憶の改竄の事実に、本郷が愕然としているとブラストランチャーを装備した保志たちが駆け付ける。
光彦にブラストランチャーを突き付けながら関が問い詰める。
「お前の目的は何だ!?答えろ!!」
「来訪者は戦いの度に発生するマイナスエネルギーを自身の力と引き換えにこのモノリスに封じ込めることで、アンノウンビーストの発生を管理し調整しようとした。俺がやってきたのも似たようなもんさ」
ブラストランチャーを突き付けられながらも光彦はこれまでのことを淡々と語り始める。そんな中、保志は密かに通信機を操作し、デルガーと戦っている晴人たちにこのやり取りを流していた。
「―――ショッカー、ゲルショッカー、デストロン、GOD、ゲドン、ガランダー、ブラックサタン、デルザー軍団、ネオショッカー、ドグマ、ジンドグマ、そしてバダン・・・。歴代の悪の組織を裏で操り結成を手引きしたのは、お前たち人間の心に恐怖の感情を植え付けるため。リント文明の戦士を模した改造人間たちを組織への反逆するよう仕向けたのは、組織に所属する者に憎しみの感情を植え付けるためだ」
「どういう・・・こと・・・!?」
保志の通信機を通して流れている光彦とのやり取りを聞いて、友子がポツリと呟く。
また、別の場所ではライドブッカーからエネルギー弾を放っているディケイドが耳に付けたイヤホンでそのやり取りを聞き、「仮面ライダーの戦いの歴史そのものが奴の掌の上だったってことか・・・!?」
「そこまでして裏に徹したいたお前が・・・何故今になって表に出てきた・・・!?」
「俺は・・・真魚がアギトの力を手にすることを予知していた。そなためにはこの組織にいることは都合がよかったのさ」
「何だと・・・!?」
保志の言葉にそう返した光彦は瞳を赤く光らせるとさらに言い放つ。
「全ては俺が元の姿を取り戻すための・・・道具だ・・・!!」
「!!ふざけるな!?」
関の言葉をきっかけにこの場にいた全員がブラストランチャー、ブラストシューターを空中へと浮かび上がって行く光彦に向けて発砲する。
が、その攻撃は全て目の前に発生した障壁のようなものに弾かれる。
さらに光彦から衝撃波のようなものが放たれ、全員が吹き飛ばされて地に伏せる。
「俺は11年前のあの夜から、ずっとこの時を待っていた・・・!!」
『お父さんとお母さんは・・・?』
『俺がやった。お前が俺にアギトの力(ひかり)を手渡す、その時のために・・・』
光彦の言葉によって11年前のあの場にいた男の顔と光彦の顔が重なり目を丸くしている真魚を、光彦はせせら笑う。
「思い出したか?」
「お前ェェェッ!!」
「ここで変身してはいけないッ!?」
そう叫びながら真魚は腹部にオルタリングを出現させながら駆けだす。それを見て本郷は制止の声を出すが、真魚はそのまま両側のスイッチを押す。
真魚の体が光に包まれると、その中から飛び出したアギトが光彦目がけて飛び上がると殴りかかる。
「なっ・・・!?」
しかし、その攻撃はモノリスから伸びてきた闇がまるで触手のようにアギトの腕に絡みついたことによって止められる。
さらにアギトはモノリス表面に縫い付けられると、ワイズマンモノリスから光がモノリスへと流れ込んでいく。
「うぁあああああ!!!」
「お前の中の憎しみがモノリスに蓄積されたマイナスエネルギーにシンクロした。結果、光は闇へと変換される」
やがて、全ての光がモノリスへと流れ込むとアギトの複眼から光が消える。
全体から闇を溢れ出しているモノリスを見ながら「来い」と呟く。
そして、モノリスから闇が溢れ出し光彦へと集中していく。
「クハハハハ!復活の時だァァァッ!!」
その言葉と共に強烈な閃光が辺りを覆う。
閃光が晴れると、そこには黒い体に赤い瞳、赤いラインが入った禍々しい魔神がいた。
魔神―――ダークノヴァが大きく雄たけびを上げると、青い光に包まれこの場から姿を消した。
呆然としていた中、ハッと保志はモノリスの方へと視線をやる。
その視線の先には煙のような闇の中へと徐々に飲み込まれていくアギトがいた。
「真魚!!」
「待て雄介!?」
迷わず駆けだした保志を関が制止する。
しかし、保志は止まることなくクウガD(ドラゴン)F(フォーム)へと変身すると、闇の中へと飛び込んでいった―――。
白衣を着ていた男性がとある森の中を歩いていると、突如彼に対し青い光が照らし始める。
その光が彼に入り込むと、彼の体を乗っ取ろうとし始める。
彼は必死で抵抗の意思を示していたが、やがて瞳が赤く発光し―――。
~~~
2078年、今世界は闇に包まれようとしていた。
アメリカ・北米支部ではロサンゼルスで猛威を振るうデルガー迎撃のため、北米支部が開発したキバの青色のカスタム機であるキバブルートルネードが一個小隊で出撃したが―――
「―――ッ、ダメだ!?奴の方が早い!!」
デルガーの前に次々と撃墜されていき、最後に残った1機もとうとう撃墜されてしまった―――。
「ねぇ、雄介。もし、人類がこのまま滅びることが運命だとしたら・・・?」
「―――そんな運命なんて、変えていけばいいさ・・・!!」
ギドラヴルムの背に乗りながら、保志と真魚はそうやり取りをしながら極東本部に向かっていた。
「――来たか・・・」
「どうしたの光彦?突然笑い始めちゃって?」
パソコンを見ていた光彦はそう言いながら笑みを浮かべる。
何故笑みを浮かべているのかをコーヒーを渡そうとしながら綾子が尋ねる。
「ご苦労さん・・・」
「やーだ、何の冗談・・・」
それに対する回答であるかのように、光彦は綾子にブラストシューターを向ける。
綾子は冗談と受け取るが、光彦は躊躇なく綾子に対し引き金を引いた。
ブラストシューターの威力で壁に叩きつけられる。
「志保!!」
「一真さん!」
「な・・・ぜ・・・!?」
光彦がコマンドルーム内でブラストシューターを連射した際、志保を庇った関の腕に被弾する。
うつ伏せになっている綾子が呻くように言った言葉に答えずに光彦がブラストシューターを志保に向けて引き金を引こうとしたとき、横から飛んできたビーム弾によって光彦のブラスターフォームは撃ち落される。
光弾が飛んできた方向を見やるとブラストシューターを構えた真魚と保志がコマンドルームに入ってくる。
「4人目の覚醒者のご到着・・・か」
「君だったんだな、裏切者は・・・!!」
「はい」
「ずっと・・・私たちを騙してきたの・・・!?」
手を押さえながら真魚を方を見ながら光彦はそう呟く。
ブラストシューターを向けながら語りかけてきた保志の言葉に笑みを浮かべながら肯定した光彦に対し、真魚は語気を強めながら問い詰める。
だが光彦は笑みを浮かべながら返答しない。真魚は「何とか言いなさい!?」と言い放ちながら引き金を引く。
しかし、光弾は突如光彦の背後に出現した闇に吸い込まれるように飲み込まれると、そのまま2人目がけて跳ね返される。
咄嗟に保志が真魚を庇ったので、光弾は後ろの壁に命中する。
不敵な笑みを浮かべたままコマンドルームを出ていく光彦を、保志と真魚は後を追って行った―――。
~~~
――極東本部最深部、エリア0。
そこに到達した光彦は更に奥に進んでいき、巨大な扉の前に立つ。
そのとき、光彦に対してまるで進行を阻むかのように赤い稲妻が襲い掛かる。
だが、光彦は片手で簡単に受け止めると冷徹に言い放つ。
「来訪者よ、無駄な足掻きだ・・・。今の貴様らの力で俺は止められない・・・!!」
そう言って防御システムをいとも簡単に突破すると、光彦は奥へと進んで行った―――。
光彦が最奥部にたどり着くと、そこには巨大な黒いモノリスが鎮座していた。
青黒いオーラを発し始めているモノリスを見ながら、笑みを浮かべながら呟く。
「そうだ・・・。もっと恐怖を吸い込め・・・!!」
そのとき、駆け付けた本郷が背後からブラストシューターを撃つが、光彦はそれを片手で受け止める。
「まさかここまで侵入するとは・・・。お前は誰だ・・・!?」
「『――ダークノヴァ・・・!!』」
極東本部の機能が低下し、本土と繋がる通路が閉ざされ行き来できなくなっている中、1人コマンドルームに残っていた笹沼がコンピューターに残されているSPIRITSの関係者のデータの中に、光彦と同じ顔をした人物が全く別の名前で登録されているのを発見する。
「まさか、全てのデータを・・・関係者の記憶までも改竄して・・・!?」
「そんなことが・・・!?」
「別に大したことじゃないさ。俺には来訪者と同じ力がある」
光彦が語りだしたデータと記憶の改竄の事実に、本郷が愕然としているとブラストランチャーを装備した保志たちが駆け付ける。
光彦にブラストランチャーを突き付けながら関が問い詰める。
「お前の目的は何だ!?答えろ!!」
「来訪者は戦いの度に発生するマイナスエネルギーを自身の力と引き換えにこのモノリスに封じ込めることで、アンノウンビーストの発生を管理し調整しようとした。俺がやってきたのも似たようなもんさ」
ブラストランチャーを突き付けられながらも光彦はこれまでのことを淡々と語り始める。そんな中、保志は密かに通信機を操作し、デルガーと戦っている晴人たちにこのやり取りを流していた。
「―――ショッカー、ゲルショッカー、デストロン、GOD、ゲドン、ガランダー、ブラックサタン、デルザー軍団、ネオショッカー、ドグマ、ジンドグマ、そしてバダン・・・。歴代の悪の組織を裏で操り結成を手引きしたのは、お前たち人間の心に恐怖の感情を植え付けるため。リント文明の戦士を模した改造人間たちを組織への反逆するよう仕向けたのは、組織に所属する者に憎しみの感情を植え付けるためだ」
「どういう・・・こと・・・!?」
保志の通信機を通して流れている光彦とのやり取りを聞いて、友子がポツリと呟く。
また、別の場所ではライドブッカーからエネルギー弾を放っているディケイドが耳に付けたイヤホンでそのやり取りを聞き、「仮面ライダーの戦いの歴史そのものが奴の掌の上だったってことか・・・!?」
「そこまでして裏に徹したいたお前が・・・何故今になって表に出てきた・・・!?」
「俺は・・・真魚がアギトの力を手にすることを予知していた。そなためにはこの組織にいることは都合がよかったのさ」
「何だと・・・!?」
保志の言葉にそう返した光彦は瞳を赤く光らせるとさらに言い放つ。
「全ては俺が元の姿を取り戻すための・・・道具だ・・・!!」
「!!ふざけるな!?」
関の言葉をきっかけにこの場にいた全員がブラストランチャー、ブラストシューターを空中へと浮かび上がって行く光彦に向けて発砲する。
が、その攻撃は全て目の前に発生した障壁のようなものに弾かれる。
さらに光彦から衝撃波のようなものが放たれ、全員が吹き飛ばされて地に伏せる。
「俺は11年前のあの夜から、ずっとこの時を待っていた・・・!!」
『お父さんとお母さんは・・・?』
『俺がやった。お前が俺にアギトの力(ひかり)を手渡す、その時のために・・・』
光彦の言葉によって11年前のあの場にいた男の顔と光彦の顔が重なり目を丸くしている真魚を、光彦はせせら笑う。
「思い出したか?」
「お前ェェェッ!!」
「ここで変身してはいけないッ!?」
そう叫びながら真魚は腹部にオルタリングを出現させながら駆けだす。それを見て本郷は制止の声を出すが、真魚はそのまま両側のスイッチを押す。
真魚の体が光に包まれると、その中から飛び出したアギトが光彦目がけて飛び上がると殴りかかる。
「なっ・・・!?」
しかし、その攻撃はモノリスから伸びてきた闇がまるで触手のようにアギトの腕に絡みついたことによって止められる。
さらにアギトはモノリス表面に縫い付けられると、ワイズマンモノリスから光がモノリスへと流れ込んでいく。
「うぁあああああ!!!」
「お前の中の憎しみがモノリスに蓄積されたマイナスエネルギーにシンクロした。結果、光は闇へと変換される」
やがて、全ての光がモノリスへと流れ込むとアギトの複眼から光が消える。
全体から闇を溢れ出しているモノリスを見ながら「来い」と呟く。
そして、モノリスから闇が溢れ出し光彦へと集中していく。
「クハハハハ!復活の時だァァァッ!!」
その言葉と共に強烈な閃光が辺りを覆う。
閃光が晴れると、そこには黒い体に赤い瞳、赤いラインが入った禍々しい魔神がいた。
魔神―――ダークノヴァが大きく雄たけびを上げると、青い光に包まれこの場から姿を消した。
呆然としていた中、ハッと保志はモノリスの方へと視線をやる。
その視線の先には煙のような闇の中へと徐々に飲み込まれていくアギトがいた。
「真魚!!」
「待て雄介!?」
迷わず駆けだした保志を関が制止する。
しかし、保志は止まることなくクウガD(ドラゴン)F(フォーム)へと変身すると、闇の中へと飛び込んでいった―――。
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