楽天市場
[無料でホームページを作成] [通報・削除依頼]

仮面ライダークウガ 2078最終章


第32話 はるかな宙へ(後編)

島に取り込まれたグラニから連絡が途絶えたことでコマンドルームは重苦しい雰囲気にとらわれていた。
それと同時に戦闘で破壊された機械人形の破片を調べている最中に、ある事実が判明していた。

「ディメンション・オーバードライブに反応している?」

本郷のその言葉に、光彦は「はい」と答える。

「こいつらはある種の金属生命体で、破片の1つ1つがエンジンでありコンピューターでもあるんです。動力が無くても破片の1つ1つがディメンション・オーバードライブに反応して行動できるんです」

その言ったあと、光彦はディメンション・オーバードライブのエネルギーを破片に流し始める。
すると、破片の一部分が盛り上がり始め、機械人形の頭部を作り上げていた。

「お前たちの目的は何だ?」
『我々ハ、宇宙ノ保障システム。禁ジラレタ力ノ使用ヲ阻止スル存在』

滝の質問に機械人形はそう答える。弦太朗とユウキは「禁じられた力って何だ?」と互いに尋ねあっているが、それ以外の者たちは今までの機械人形の行動で何なのかを察していた。

「ディメンション・オーバードライブのことか・・・」
『禁ジラレタ力ヲ使ウ者ヲ消去スルタメ、自分タチヨリ高度ナ文明ヲ持ツ惑星ニ先手ヲウツタメニ我ラハ存在スル」
「なんて勝手な存在だ・・・!?」

機械人形の言葉に本郷は静かに語気を荒げる。
弦太朗はそんな機械人形とダチになろうと思ったのか、説得にかかるが当然のように応じることは無かった。

「そんな勝手な奴の言いなりになってないで俺たちとダチになろうぜッ!?これでも俺は機械ともダチになった男だ!!」
『理解不能。応ジル必要無シト判断―――』

けんもほろろに断られ、勝手に落ち込んでいる弦太朗をほっといて流し込んでいたディメンション・オーバードライブを止める。
その後、今後のことを相談し始める。

「おそらくあの島のディメンション・オーバードライブに反応する性質を持っているんだろう。それでグラニも取り込まれてしまったんだろう」
「問題はどうやってグラニを救出するかだ」
「・・・ディメンション・オーバードライブに反応して行動を起こすのなら、それと逆位相で動くディメンション・オーバードライブを同時に作動すればどうにかなるんじゃないんでしょうか?」
「となるとディメンション・オーバードライブ試験機を使うことになるな」
「だったら俺が行くぜッ!!」
「私がやるゥゥゥ!!」

その試験機を使って救出に行く→宇宙に行く。とのコンボを頭の中でつなげた弦太朗とユウキ(馬鹿二人組)は自分たちがと名乗り出る。ついでにユウキは頭にスペースシャトルの被り物をしていた。

「ダメに決まっているだろうが!?」
「そもそも弦太朗。前に無理に頼み込んでその試験機をお前が使ったとき、最高速度に達する前の段階での衝撃でダウンしてただろ・・・?」
「それ以前に、民間人がこういった組織の試験機を使おうっていうこと自体無理でしょ」
「「エェェェ・・・・orz」」
「保志三尉。ディメンション・オーバードライブ試験機で出撃してくれ」
「了解」

滝が語気を荒げて却下すると、それに続くかのように東京・アスムが続けて言った言葉に弦太朗とユウキは勝手に凹んでいる。
そんなやり取りを無視して本郷は保志に出撃を支持していた。



『先ほども言ったようにその試験機は元々戦闘用に作られたものじゃない。武装を一切搭載していないからくれぐれも戦闘は避けてくれ』
「分かりました」

小倉が通信で再度伝えてきた確認事項に宇宙活動用の装備をした保志が返事をする。
そうこうしている間に出撃の準備が整えられていく。
そして準備の完了とともに周りから作業員が退避し始める。
試験機のスラスターに火が灯ると、頭上のハッチが開いていく。

「―――行きます・・・!!」

静かに管制にそう告げると、ハッチから宙(そら)に向かって飛び出す。
コマンドルームのモニターでも白い煙を作りながら宙へ向かっていく試験機が映し出されていた。



宇宙空間へと到達した試験機は一旦ディメンション・オーバードライブを停止させると、慣性の法則を利用して島へと降り立つ。
変身を解除した保志は持ってきていた爆薬を地面に設置すると、少し離れたところで起爆させる。
爆破によって空いた穴を除くと中は空洞にグラニが幽閉されていた。
保志はケーブルをグラニに向かって射出すると、それを使って通信を繋げ始めた。

『グラニ、聞こえるか!?』
「雄介か・・・!?」

何とか極東本部に通信を繋げようとしていたグラニ内部で、繋がった保志との通信に歓喜の声が漏れる。
その通信で同時にディメンション・オーバードライブを作動させることを伝える。

そしてグラニからの合図をもとに、グラニと試験機のディメンション・オーバードライブを同時に作動させる。
すると、閉じられていたハッチが開き始めたため、グラニはそこから外へと脱出した。
保志が一安心していると、左右非対称の頭部をした機械人形が姿を現す。すると、頭部の先端部から保志目がけて電撃を放つ。
保志がその攻撃を回避すると、その機械人形はグラニに向かい始める。
保志が試験機の変身を解除してクウガに変身して、機械人形の進行を阻止し始める。
クウガがパンチやキック、そしてタックルで攻撃するが相当頑丈な材質なのかクウガの攻撃にはビクともしていなかった。
なおも進行しようとする機械人形に対し、クウガはタイタンフォームにチェンジすると動きを止めにかかる。
しかし、機械人形は簡単にクウガを投げ飛ばすと硬く尖った先端部をクウガに向けると突進し始める。
その突進をいなすと、クウガはマイティフォームに戻ると同時にバーニングマイティにチェンジする。

機械人形がクウガに対しパンチを繰り出すと、クウガはその攻撃を躱すと同時にその腕を掴むと一本背負いで投げ飛ばす。
起き上がった機械人形に対し、クウガは肩を掴むと今度は巴投げで投げ飛ばす。
機械人形は起き上がると、クウガを掴みにかかるが足払いで地面に倒される。
クウガは足元にエネルギーを集約すると、そのままジャンプからの飛び蹴りを機械人形に浴びせる。
飛び蹴りを食らった機械人形は倒れた後に大爆発を起こした。
だが、その周りから先ほど倒した機械人形と全く同じ外見をした機械人形が次々と姿を現し始めているのに気づく。

『小倉博士。ディメンションエンジンのエネルギーを主砲に接続することは可能ですか?』
「ディメンション・オーバードライブを兵器として使おうというのかね・・・・!?」

グラニからの関の通信に小倉は難色示す。

「ダメだ。ディメンション・オーバードライブは兵器では無い。もし、兵器として利用してしまえばそれこそ核エネルギーと同じ道を辿りかねないッ!!」
『しかし、もうそれ以外に方法は・・・!!』
「・・・・分かった、使用を許可する。ただし、1回だけだ。それ以上の使用は許可しない」

本郷の言葉に関は『了解しました!』と返事をする。


ディメンションエンジンと接続を完了した主砲を島へと向けるグラニの横に、島から飛び立ったクウガが並び立つ。
グラニの主砲から先ほど島へと放った一撃とは比べ物にならないほど強力な砲撃を放ったのとともに、クウガは目の前で腕を交差させた後に左右に引くと、L字に組んで光線を同時に放つ。
2つの光線を浴びた島は多くの機械人形とともに爆散して消滅した―――。


地球へと戻るグラニの中で、保志はコマンドルームにいる小倉に通信をつなぐ。

「博士。これから忙しくなりますね」
『ん・・・?』
「あんなものを送り込んでくるどっかの誰かさんに、ディメンション・オーバードライブは悪しき力じゃないって証明しなきゃいけませんもんね」
『そうだな・・・』

保志の言葉に小倉は笑みを浮かべながらそう返していた―――。




こののち、完成したディメンション・オーバードライブシステムにより、宇宙開発時代の基礎は築かれることになる。かくして、宇宙開発は格段に進歩していくことになるのだった―――。
32/47

ブログ

日月火水木金土
123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

カテゴリー

QRコード
携帯用QRコード