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仮面ライダークウガ 2078最終章


第28話 接触‐コンタクト‐

上空を飛行していた無人偵察機が突如姿を消した。
その報告を受けて警務局から調査班が出動したが―――。

「調査班が消息を絶った!?」
「ああ。それもいきなりだ」

コマンドルームに美穂の声が響く。そのことを話していた鈴村の後ろで弦太朗が思いついたことを言う。

「まさか・・・ゾディアーツの仕業かッ!?」
「ゾディアーツにそんな大それたことできるほどの実力ねぇだろ・・・」

見当違いのことを言っている弦太朗に対し、ボソリと翔太郎が突っ込む。すると、友子が手にした一冊の本を見せながら自身の考えを述べる。

「もしかして、これの仕業じゃ・・・・」
「あー・・・。そういえば昔そんな話が発表されたな・・・。電離層には人間の知らない未知の生命体が存在するって」
「そのがなのがいるのかッ!?俺もダチになりたいぜ!!」
「でも、確か存在は確認されなかったんじゃなかったけ?」
「ともかく、今雄介と真魚が調査班の消息が途絶えた地点まで行ってるから、その報告を待とうぜ?」

友子の言葉の後に鈴村がそう言ったあと、弦太朗はダチになりたいと言ったが美穂がバッサリと切り捨てる。
そのやり取りの後に笹沼がそう言ったとき、コマンドルームに通信が入る。

『ニュータウン上空に謎の飛行物体を確認。直ちに特殊任務班は出動せよ。繰り返す。ニュータウン上空に―――』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「何があったんだこれ・・・?」

調査班が消息を絶った付近で彼らの乗っていた飛行艇を発見した保志と真魚だったが、それは見るも無残に大破していた。
それを調べていた保志と真魚だったが、不自然な点に気付いた。

「搭乗者はどこに行ったんだ・・・?」
「これだけの事故が起きたのに、遺体が一切見つからないなんて・・・」

2人がそんな会話をしていると、突如持っている通信機にニュータウンへ向かうよう連絡が入り、2人は検証のために来た職員に後を任せると、ニュータウンへと向かった。





ニュータウンの上空に突如黒い繭状の物体が飛来する。
その繭が消滅するとその中からエイとペンギンが合成したようなシルエットに見るからに凶悪な顔をした姿をした生命体が姿を現す。
繭の中から姿を現したそいつはなぜか逃げ惑う人々を優先的に追いかけ始める。
みほ
「おい。さっさと攻撃しないとマズいぞこれ・・・!?」
「そうっすけど、一般人が多すぎて・・・!!」

ハンドガン形態のブラストランチャーを構えた笹沼の言葉の後に鈴村が続けて言う。
すると弦太朗が何かを手に持ちながら前に出てくる。

「待ってくれ!俺が説得して暴れないように頼んでみる!!」
「だめだ、危険すぎる!!」
「大丈夫だ!俺はこの地球上に存在する全ての生き物と友達になる男だッ!!機械ともダチになったことがあるし問題は無いぜッ!!」

「このサウンドトランスレーターっていう翻訳機で翻訳できるしなッ!!」と、手にした機械を見せながら言う。
―――あれ、どっから借りてきたんだろう―――タクミが内心そう思っているのをよそに、弦太朗は口から何か布きれを吐き出した生命体に近づくと会話を始める。

「君は何て言うんだ?俺は如月弦太朗!!俺たちは敵じゃない、友達だッ!!」
『エリオネ、ココ、スキ』
「エリオネ?それが君の名前か?頼む!暴れたり、俺の友達を襲ったりするのはやめてくれ!!」
『トモダチ?』
「そうだ!俺も君も、この地球に生きている友達だ!!」

「会話が成立してるよ・・・・」
「さっすが弦ちゃん!!」
「弦太朗だからこそできることだな。これで被害が出ることはもう無いな・・・」

エリオネと名乗った生命体と会話を成立させている弦太朗を見て、若干呆れながら美穂は呟く横でユウキと流星は感心している様を見せる。
しかし―――

『トモダチハ、ゴチソウ』
「は?」
『トモダチハ、エリオネノタベモノ』
「何言ってんの・・・・?」


「友達がごちそう・・・?」
「翻訳機の故障じゃないんすか?」

仮面ライダー部の面々がそう話し合っている中、凛子はふと思いついたことを言う。

「もしかして、彼らは恒常的に共食いする習性をもってるんじゃ・・・」
「だとしたら、絶対に相いれない存在だな・・・」
「ちょっと待て!?だとしたら・・・!!」

凛子の言葉の後に鈴村が声を荒げる。
そのとき、ふと気配を感じた弦太朗は後ろを振り向く。すると、エリオネは口を大きく広げて近づいてきていた。

『トモダチ♪』
「Σのわァァァァッ!?」

エリオネに食われようとしたとき。間一髪で保志が変身したクウガが飛び込んでくると、蹴りを浴びせて後ろに吹っ飛ばす。
そのままクウガとエリオネが交戦し始めたすきに、鈴村がしりもちをついている弦太朗を引っ張って後ろに下がる。
クウガがエリオネの横腹に回し蹴りを浴びせて怯ませると、右手にエネルギーを溜めるとそのままエリオネの顔面に向けて繰り出す。
エリオネは倒れこむとしばらく痙攣していたが、やがて眼の光が消えて動かなくなった。
エリオネの動きが止まったことを確認すると、クウガは立ち去ろうとする。
すると、突如エリオネの目に光が戻るとすぐに立ち上がり、クウガの左腕に噛みつき始める。

「ぐあッ・・・・!?」
「クウガのこと食べようとしてる・・・!?」

クウガの腕に歯を突き立てているエリオネ目がけて鈴村の持つサブマシンガン形態のブラストガンナーとウィザーソードガンの銃撃でクウガから引き離す。
クウガの血で口元を濡らしたエリオネの鳴き声を弦太朗の持つサウンドトランスレーターが翻訳し、「トモダチ」と連呼し始める。

「クウガのことを・・・トモダチと認識しやがった・・・」
「でも・・・食べ物ってことじゃ・・」

腕を押さえているクウガに対し、エリオネは口を開くとそのままプラズマ弾を連続して放つ。
その攻撃をクウガはドラゴンフォームへ変わりながら横に回避すると、そのまま上空へ飛び上がる。
エリオネもクウガを追って飛び上がると、壮絶な空中戦を繰り広げる。
エリオネの放つプラズマ弾を回避し続けながら、アマダムの持つ驚異的な治癒能力で傷を癒すとトルネードドラゴンへとさらにチェンジする。
エリオネはクウガの背中にプラズマ弾を命中させて態勢を崩すと、そのままクウガを捕食しにかかる。
しかし、そんなエリオネにハリケーンドラゴンに変身したウィザードが上空からキックストライクを浴びせて無理やり止めさせる。

<チョーイイネ!キックストライク、サイコー!!>
「させるかァァァァッ!!」

クウガの捕食を止めさせられたエリオネは今度はウィザードへと対象を変える。
しかし、今度はクウガが超高速でエリオネに体当たりする。
超高速の弾丸となったクウガの体当たりを食らったエリオネはそのまま地面に墜落する。
クウガは着地すると、エリオネに対しエネルギーを集約し光弾として放つ。
光弾が命中したエリオネは倒れこむとそのまま爆発した。


エリオネが爆発した後から無数のクリオネに似た物体が体を煌めかせながら上空へと昇っていく。

「きれー!!天使みたーい!!」
「―――見た目だけはな・・・・」

体を煌めかせながら空へと昇っていく物体を見ながらユウキはそう言うが、顔を輝かせているユウキとは反対にあまりいい顔をしないで笹沼は呟いていた―――。
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