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仮面ライダークウガ 2078最終章


第25話 石の伝説

沖縄県石神島にある採石場にて何名かの作業員が逃げまどっている。
すると、最後尾にいた数名が光を浴びたかと思うとそのまま石化してしまった。石化から逃れた作業員が逃げ去ったあと、その後ろから何かが姿を現していた―――。

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「何か新しいこと分かった?」

マシロのタイムカプセルを見ている面々に頭に小型化したギドラヴルムを乗せた保志が尋ねる。
それに鈴村が答える。

「いや全然。相変わらず―――」
『私の名はマシロ。この映像が映し出されたということは、再びこの星に災いが蘇ろうとしています。まず、地を揺るがす魔獣ガイザ・空を切り裂く魔獣メルイが蘇り、ダモレスが咲き誇り、血を焼き払う悪しき翼が姿を現すと、闇を統べし者が最後に姿を現しすべてを闇に包み込むでしょう。わが末裔たちよ、対処する方法はただ一つ、戦士が真の力を取り戻すこと―――』
「―――同じことしか言ってませんもん」


『力を取り戻し始めたようね、クウガ』
そのとき映し出されていたマシロが保志のほうを向いて話しかける。しかし、保志以外はそのことに全く気付いていない。
「・・・君は何なんだ?それにどうしてみんなは気づいていないんだ?」
『私は人工知能を組み込まれたホログラム。今私が話していることにあなただけが理解できているのは、あなたが私たちの文明の英雄戦士の血を引いているからこそ』
「だいたい君たちは、こんなにも高度な文明を築き上げながら一体どこに消えてしまったんだ?」
『ある者は滅び、ある者はほかの土地へ向かった―――』
「アマダムを使ってどうにかすることはできなかったのか?」
『アマダムは我らの選択にまで干渉することは無い。何故ならアマダムは使用する者の意思に応える存在だから』


「保志さん。何ボーっとしてるんですか?」
「えっ、いや何でもないよ」

ユウスケにそう声をかけられ、慌てて何でもないと保志がそう返していると綾子が入って来る。

「今九州支部から石神島で怪生物の目撃情報があったと連絡が入りました!!」
「怪生物・・・ガイザか!?」
「それが、全く別のものらしく・・・・」
「まだ他にいるのかよ・・・・!?」



―――沖縄県石神島。

九州支部からの連絡によって石神島に到着した保志たちは、作業員たちから目撃情報を聞いていた。

「それで、その怪生物というのは・・・・」
「確か角が一本あったぞ!」
「何言ってんだ!?角は二本だったぞ!!」
「俺が見たのは一本だったべ?」
「・・・・・つまりちゃんと正確に見たやつはいないってことか・・・・」

一般職員の質問にちぐはぐな回答をしている作業員たちを見ながら関がぼそりと呟く。
そのとき、作業員の一人があることを口にする。

「これもきっとイワーガの仕業に違いねェ!!」
「・・・イワーガ?」
「この地に伝わる石を食べるという神獣のことらしくて・・・・」

そのとき、この採石場の主任がやって来るとすぐさま仕事にも戻るよう声を荒げながら言う。

「待ってください、まだ調査が終わってません。せめて調査に向かった者が戻ってくるまで待ってもらえませんか・・・?」
「そんなものでっち上げに決まっている!ただでさえ作業が遅れているのにこれ以上遅れさせるわけにはいかん!!」
「そうやって餌となる石を取りすぎたから、イワーガが怒って人間を襲い始めたんだ!!」
「他人事みたいに言うな!お前たちだって石を掘っているから食っていけているんだろ!?」

そのとき、崖の一部が崩れ落ちると四足歩行をする一本の角を持った生命体が姿を現す。そして口から光線を放つとそれに命中した重機が石化する。
逃げ始める作業員たちの波をかき分けてなぜかついてきた弦太朗が前に出ると、フォーゼに変身して戦いを挑み始める。

「仮面ライダーフォーゼ、早速タイマン張らせてもらうぜッ!!」

そう言ったフォーゼ目がけて、イワーガが口から石化光線を放つ。それをフォーゼは左腕に装着したシールドで防ぐ。

<シールド・オン>
「―――危ねぇ危ねぇ、危うく命中するとこだt」
「弦太朗ッ!?」
「弦ちゃん!?」

そう言っている最中にフォーゼの体は光線を受け止めた部分からその態勢のまま石化していき完全に石と化してしまった。
フォーゼを石化させたイワーガは今度は仮面ライダー部に向けて石化光線を放つ。
流星はメテオストームに変身すると、ストームシャフトを高速で回転させながらその攻撃を防ごうとする。

「無駄だ!その程度の攻撃で俺は倒れn」
「言ったそばから石化してるんすけどォォォ!?」

だが、メテオがストームシャフトを構えたままフォーゼと同様に石になってしまった光景にJKが絶叫交じりの突っ込みを繰り出す。
そんなJKは眼中にないのか、イワーガは石化している2人に向かい始める。完全に餌として認識しているのか、口から涎を垂らしながら歩みを進める。

「総司、行けっ!!」
「はいッ!!」

関の指示に従いネクサスに変身すると、背中のウイングから光の翼のようなものを発生させながらイワーガに向かって飛び立つ。
イワーガはネクサスに向けて石化光線を放とうとするが、残像を見せながら高速移動を行っているネクサスに狙いを定めることができないでいた。

「そこだッ!!」

一瞬でイワーガの背後を取ったネクサスは左背面に装備されている長射程ビーム砲を展開し、一気にイワーガを撃ち抜く。
ビームに貫かれたイワーガは倒れこむと同時に爆散して果てた―――。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ここが巣穴か・・・・・」

イワーガが掘り進んだであろう通り道を進んでとある空間に出た東京はぽつりとそう呟く。しかし、その横で何か考え込んでいる保志に気付く。

「どうした?」
「いや、ここが巣穴だとしたら1頭が活動するには少し広すぎるような気が・・・・」
「余分なスペース取っとるんやないどすか?」
(だけど何か引っかかる・・・・。食い違う証言に1頭が活動するには広すぎる巣穴・・・・まさか!?)

京都の後に何か閃いた保志は通信装置を起動させると、進んできた道を引き返しながら外部へと連絡をつける。


「雄介か、どうした?確認された怪生物は総司が倒したぞ」
『いいからそこから早く離れるんだ!!』

保志が関にそう言った直後、突如放たれた光線がネクサスのビーム砲に命中する。

「もう1体・・・!?」

石化し始めているビーム砲を分離させながら光線の飛んできた方向をみやると、先ほど倒したイワーガより一回り大きい二本の角を持ったイワーガが姿を現していた。
もう1体のイワーガは口から石化光線以外にも背びれから熱線を放ってくる。

「くッ・・・・退避だ!!」

イワーガの攻撃を避けながら関がそう指示を出す。先ほどのイワーガが倒されたためか石化から解除されたフォーゼが再度立ち向かおうとしていたが、ネクサスに引きずられながら後退し始める。

外へ飛び出した保志はアークルを呼び出すと、全身を光に包まれながらクウガに変身するとイワーガに向かう。
立ちはだかるクウガに対し、イワーガは突進する。
クウガはその攻撃をイワーガの口の部分を抑えながら防ぐ。そして対抗するためにタイタンフォームへとチェンジする。
しばらく膠着した状況が続いていたが、突如イワーガの前足の爪が伸びたかと思うとクウガの足を斬りつける。

「ぐっ・・・・!!」

斬りつけられた足を抑えながら後退したクウガに対し、イワーガの口から石化光線を放たれるがクウガは何とか紙一重で回避する。
光線を回避したクウガは左腕を胸の前でかざし、ガイアタイタンフォームへと姿を変える。
イワーガは今度は背びれから熱線を放つが、クウガはその攻撃を青く輝く円形状のバリアで防ぎきる。
熱線を防がれたイワーガは角から衝撃波を飛ばすが、その攻撃をクウガは飛んで回避するとチョップで角をへし折るとイワーガ持ち上げそのまま投げ飛ばす。
フラフラになりながらもクウガ目がけてなおも突進してくるイワーガに対し、両腕を左右に上げて胸の前で高密度に圧縮した超高熱のエネルギー球を投げつける。
命中したイワーガは石化するとそのまま消滅したのだった―――。
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