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仮面ライダークウガ 2078最終章


第11話 消えぬ恨み

「誰だあいつ・・・・?」
「知り合い・・・っぽいけど、親しいようには見えないわね・・・・」

物陰から保志と保志に近づいて来た人物の様子を見ながら士と凛子はそう呟いていた。

「やはり来たな―――」
「君は・・・・剛(ごう)か――」

保志は自身の背後に現れた人物―――桑島(くわしま)剛にそう声をかける。しかし、当の本人は呼びかけられたことに反応することなく続けて言葉を発する。

「自分が手にかけた姉さんのことは忘れられないようだな?人斬りクウガ」
「・・・・・・」
「父さんはお前を許したようだが・・・・俺は貴様を許す気は毛頭ない!!」
「!!」

保志に対しそう言い放つとともに突き出された剛の拳を、保志は自身の腕を盾として使い防ぐ。その際、尋常ではない力に、保志自身はあることに気付く。

「!・・・剛、まさか君は・・・・!?」
「気づいたようだな・・・・!!」

保志の腕から拳を放した剛の姿は次の瞬間大きく変わっていた。左腕はハサミのような形をしており、頭部はサソリを連想させる改造人間――スコーピオンとでもいうべき姿へと変化を遂げていた。

「剛・・・・その姿は・・・・」
「そうだ・・・これがお前を殺す為に俺が手にした力だ・・・!!」

スコーピオンがそう言い放つと左腕のハサミを保志目がけて突き出す。
咄嗟に保志はクウガMF(マイティフォーム)になり躱したが、そのハサミが突き立てられた墓石が溶解する光景を見た。

「毒か・・・・それも強酸性もしくは腐食性を持つ・・・」
「そうだ。姉さんが味わった苦しみをお前にも味あわせてやる・・・・!!」

そう言ったスコーピオンが続けて言った言葉にクウガMFは息を呑んだ。

「今頃、お前の仲間も各地でSHOCKERと戦っている頃だろうさ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

保志が私用で外出してしばらく経った頃、極東本部にいくつもの連絡がはいいて来ていた―――。

「バラバラの場所でSHOCKERらしき連中が確認されてるだと!?」
「こっちの戦力を分断させるのが目的か・・・・!!」

関が報告を聞いて声を荒げると、笹沼が苦い顔をしながらそう呟く。すると、弦太朗が自身の考えを述べた。

「だったら敢えて乗ってやろうぜ!一気に片を付けるべきだぜ!!」
「そうだ。ここで奴らの戦力を削れるだけ削っておくべきだ」

弦太朗に続き流星もそう答える。それに賛成するかのように仮面ライダー部の面々だけでなく、ユウスケやカズマも同意し始める。
だが関はほとんど一般人に近いユウスケ達を参加させるのを渋っていると、笹沼がそれをとりなす。

「けど戦力はあっても足りないようなもんだろ?いっそやらせてもいいんじゃないか?」
「お前な・・・簡単に言うが・・・・」
「関三佐、やりましょう。やれる可能性があるのなら」

関が呆れながらそう言ったが、光彦がそう言ったので少し考えを変えて京都に弦太朗たちと同行するように頼む。そして、自身も出動しようとする東京に対し、とどまるように言う。

「すまん東京・・・。お前は俺と一緒に残っていてくれ」
「!・・・・分かった」

それを聞いてユウスケが疑問を投げかける。

「どうして彼だけが・・・・?」
「・・・上層部の一部が東京(こいつ)のことを疑っているらしくてな・・・」
「そんな・・・・仮面ライダーなのに何で・・・・・」
「・・・・元をたどれば敵の組織にいた奴がそう簡単に信じられるものじゃないってことだ」

友子が信じられないとでも言いたげなことを言うが、当の東京本人が理由を語る。
何人かが割り切れないような表情をしながらそれぞれの場所に向かうのだった―――。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「剛・・・・お前なんてことを・・・・!!」
「こんな事大したことでは無いさ。姉さんがいなくなってしまったことに比べれば!!」

クウガMFに対しそう言い放つとスコーピオンは左腕のハサミを突き出していた――。
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