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NOVEL

プロローグ

―
今は昔、この地球には二つの絶対的存在がありました。
創造を担う神と、破壊を担う竜。
各々は対照的な存在で互いにいがみ合い、
竜は神の作りあげたものを破壊し、
また神は対抗してまた他のものを次々と作りだしてゆきました。

神は竜の破壊を止めるすべを持っていません。
創造の力しか持っていないため
竜を直接止めるために戦うことができないのです。
そこで神は間接的に竜と対峙できる存在を何度も作りました。
強い力を持ったものや、大きな体を持ったものまで。
しかしこれまでそれらはすべて竜にかなうことはなく、
滅ぼされてしまったのです。
何億年もの歳月をかけて竜に
対抗する力を創造し続けた神はついに疲れ果ててしまいました。
そこで最後に神は各々で考え新たにものを生み出し、
それを使う種族とそれらが生活できる環境を作り出しました。
それが人間といまの地球の環境です。

神は力を取り戻すまで、自分の代わりに竜に
対抗する力を人間に与える力を残し、長い眠りにつきました。
その力を与えられた力をもつ存在が『神威』です。

神威は神に近い力を持ちながらも神ではありません。
勿論人間でもありませんが。
なぜなら神威はもとは人間なのです。
そして神威の力は力の宿主となった人間の体で
人々に竜に対抗する能力を与えます。

竜に対抗する力の種類は炎を自在に操れたり、
獣の鋭い野生の力を得たりと様々です。
力を得る人間も限られていてその基準はまだ解析されていません。
能力を得るにふさわしい人間は神威により選別され、
選ばれた人間は『特異体種』と呼ばれ、
神威のいる空中都市へと移りその力を磨き、竜と戦いました。
能力を得たばかりの人間は
力を使いこなせないことが多いことから
空中都市にある学園で学び、竜に戦うために訓練します。

―そしてその学園の一つがここ、フェイーヒ・カイトです