壁の先の恋
第4章 Frontier
第59話
遠い国
エルムート連邦共和国が事実上滅亡したことは、現在の歴史にも、また
今後の歴史においても、大きく、数多く、語られることになるだろう。
今、私がこの話を追いかけているように。
グラーニン連邦による救済措置に従ったエルムートはその形を失い、
共闘という形を取って、フレスベルド帝国に立ち向かう力を手に入れるために
動き出した。
現在の帝国は彼らとしても恐ろしいと思うほど、力を増大させていた。
11月の中旬には、ついにアークス大陸全域を制圧するに至り、大陸占領は成功した。
時代は陸から空へと変わり始めている。
誰もがそう思う、その証拠が首都決戦であった。
空軍の爆撃の前に、連邦陸軍は手も足も出なかった。
首都内部は容易に制圧され、空軍のみで防衛にあたる形を取らざるを得なかった。
時代は確実に動き始めている。
動乱の時代は既に始まっているが、本質に変化がみられるようになる。
私はそれを追うと共に、もう一つ。
この戦争のキーワード、「Flag of Red」「英雄」という言葉を追う。
アークス大陸に渡り、それらの言葉の情報収集をしていると、とある情報を
何件か入手することが出来た。
英雄、という言葉はいいとして、
Flag of Red、この言葉はどうやら人を現しているようであった。
大戦中にその言葉で語られ、恐れられたと思われる。
訳して紅い羽、というところを見ると、恐らく空軍兵士であったと考える。
さらに。
別の情報には、今彼らの話がアークス大陸の伝説として、
語られているという。
私は、その伝説の話を求めて、更に内陸部へと足を進める。
11月下旬。
オーシア大陸極北部 グラーニン連邦軍管轄 アルハン空軍基地
12月になろうとしている。
年中過ごしやすい温暖な気候の大陸、という話を彼らはきいていたが、
いつでもその状態である訳ではなく、肌寒い季節となってきた。
四季が目立たないものにしても、極北部は他の地方に比べてかなり寒い地域に
あるらしい。
グリード隊。
エルムート連邦空軍の鏡、とも呼べるその存在は、グラーニン連邦にまで
受け継がれることは無かった。
事実上解体、という形なのだろう。カリウスとラッツはアルハン空軍基地に勤務
することになったが、他の二人はそれぞれ別の基地に配属になった。
アルハン空軍基地。
この地方の名前をそのまま取った、中規模なグラーニン連邦空軍基地だ。
比較的若い兵士たちの育成を行っている基地で、熟練者が数名で指導に当たっている。
「よぉ、今日も早いな」
廊下で出会ったラッツが、カリウスに短い挨拶をする。
カリウスもそれに返す。
「まさか俺たち二人が教官扱いになるとはね・・・」
なので、彼らは司令室へ行くのが早かったのだ。
そして、彼らを雇ってくれた上官のもとへ行く。
・・・。
プロフィール

- ニックネーム
- wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
意味:魔術師 - 性別
- 男
- 血液型
- 非公開
- 生年月日
- 西暦1994 (平成6)年
8月15日生まれ。 - 現住所
- 北海道札幌市のどこか!
- 職業
- 高校三年生。
- 好きな映画
- トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc... - 紹介
- 始めまして。
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