壁の先の恋
第56話
今後
首都機能を完全に失い、多くの犠牲を出した今回の戦い。
結果としては帝国軍の圧倒的な勝利で、それ以外の解釈をする者はいなかった。
何より帝国空軍が驚異的な力を発揮し、空軍のみならず陸軍にまで大きな影響を与えた。
その結果。エルムート連邦陸軍はほぼ壊滅状態に陥り、空軍も8割の損害を
出している。
彼らはとにかくも、海へと退く。
今の帝国の勢いなら、このまま侵攻を続け、やがてこの大陸すべてを領土に
してしまうだろう。
そうなれば、連邦の再興への可能性は一気に消える。
グリード隊と一部の飛行隊は、連邦が使用している物資輸送手段の貨物飛行機用
滑走路に着陸する。
首都からは100キロ以上離れた位置にあり、すぐに交戦が始まるとは考えられなかった。
「この辺は田舎ですね・・・アルブ地方を思い出します」
カリウスが少し悲しげな表情を出しながら、周りを見つつ隊長であるヒューズ大尉に
そう言った。
「アンドレ―で勤務してた頃が、なんだかんだ一番楽しかったよ」
「楽しい?」
「あぁ・・・軍人である前に、純粋に空を楽しんでいた」
ヒューズもまた、少しばかり悲しげな、いや寂しげな顔をしながら、
既に日が変わった夜の空を眺めていた。
自分たちの力の無さが、今回の結果を招いた。
巻き込まれた一般市民のことを考えると、胸が痛む。
この地方にも、人は住んでいる。
「我々は・・・これからどうなるのでしょう」
「あまり考えたくは無いな・・・」
上層部がどのような判断を下すかは分からない。
今のところ東海岸沿いの古風な街に臨時政府を置いている連邦だったが、
まともに機能していないに等しい。
もっとも、戦いが終わった直後の話なので、無理もない。
「政府のお偉いさん方は、我先にと首都から逃げて行ったそうだな。俺たちを置いて」
「それじゃまるで見捨てたみたいじゃねぇか!」
すぐ後ろを歩いていたハンスが怒りを現した。
軍人は政府のために戦うが、政府は軍人を良いように使う。
その体制が、ハンスには許せなかった。
「俺たちぁ必死に戦ったってのに、自分たちは安全なところから俺たち軍人を
こき使いやがる・・・くそっ!」
「皮肉なものだが、それが軍人だ、ハンス。俺も許せない立場の人間だがな・・・。
今後はとりあえず、その許せないお偉いさん方が考えてくれる。俺たちはその命令に
従えば良い。・・・国のために、な」
「人を見捨てる・・・国のためにか・・・」
ハンスの言葉が、カリウスの精神を刺激する。
・・・。
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プロフィール

- ニックネーム
- wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
意味:魔術師 - 性別
- 男
- 血液型
- 非公開
- 生年月日
- 西暦1994 (平成6)年
8月15日生まれ。 - 現住所
- 北海道札幌市のどこか!
- 職業
- 高校三年生。
- 好きな映画
- トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc... - 紹介
- 始めまして。
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いきたいと思いますので、宜しくお願いします。
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