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壁の先の恋


第53話

戦線崩壊




「損傷確認急げ!」
「計器類はまだ動きます!第2、第3エリアに多数の被害!」

くそっ・・・やってくれる。


遂に帝国空軍はその圧倒的な力を持って、首都郊外にある基地に攻撃を
行い始めた。第一波が通り過ぎた時、基地外壁に大きな損傷が発見され、更に
滑走路にも被弾し、一部の滑走路は離着陸不可能な状態にまで
なってしまった。
「第二波来ます!!」

その頃。
上空ではいまだに激しい戦闘が繰り広げられていた。
ドッグファイトの状態が解放され、高度差をつけていったん落ち着くカリウス。
他のグリード隊も、敵のエース部隊に攻撃を仕掛けている。だが、中々命中しない。
カリウスは今も、紅い羽の機体と戦い続けている。
自分の中にある、妙な感情を押し殺して、少女を相手に殺戮マシーンを
操り続けている。

「中々・・・良い腕だ・・・」
カリウスは息がし辛い状況で独り言を発した。
同じタイミングでオードリーも、ほぼ同じことを言う。無線では聞こえない声だ。
紅い羽の機体が右に急旋回をすると、円を描くように高度を上げてくる。
間違いなく戦闘態勢に入っている。
カリウスもそれに合わせて、有利ポジションにつくために急旋回をする。
機体から体に伝わってくる体への圧力が、着々と、確実に、彼の体を蝕み
体力を奪っていく。
ここまで長い対戦闘機戦は、今までなかった。

それはオードリーも同じことだった。


・・・こんな腕の良いパイロットが連邦にいたなんて・・・!
しかも・・・。


『俺は軍人になろうと思って士官学校の生徒をやっているわけじゃない』


あんな・・・優しそうな彼が・・・
見ず知らず、しかも敵兵士である私に・・・


そんな・・・彼が・・・!!


「レーダーが上手く作動しません!」
「計器類に甚大な被害!修復作業はいります!!」

その頃。
キルヒアイス少佐はブライト大将と連絡を取っていた。
まず一つ。陸軍と全く通信が繋がらないこと。
もう一つ。基地に甚大な被害が出ていること。

「やはり繋がらぬか。私も何度も連絡をしているが、恐らく回線が切れたんだろうな」
「これでは連携が全く取れません・・・」
「ちなみに、中央政府の連中は既に首都を離脱している。殆ど、敵前逃亡だ」

キルヒアイスは再び怒りを現した。
しかし政府に対する文句が言えない状況があっては、怒りも鎮めるしかない。
今後どうするかを、決めなくてはならなかった。

「・・・キルヒアイス。空軍に司令するんだ。兵を退く、と」
「ですが閣下・・・!!」

「我々は負けたのだ」
その一言がキルヒアイスにとってどれほど大きなものであったか。
キルヒアイスは、主戦論者ではない。戦争の火種を増やそうという気もない。
しかし、首都を敵に渡すことだけは絶対にしたくない。譲れない一線がそこにあった。
自分の一番尊敬する上司、大将からの助言を蹴りたくもなった。

だが、彼も分かっていたのだ。
これ以上戦線を拡大したところで、待っているのは「崩壊」だけだと。


・・・。

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Alliance of Valiant Arms

プロフィール

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ニックネーム
wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
 意味:魔術師
性別
男
血液型
非公開
生年月日
西暦1994   (平成6)年
8月15日生まれ。
現住所
北海道札幌市のどこか!
職業
高校三年生。
好きな映画
トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc...
紹介
始めまして。
このホームページの管理者のwizardです。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。

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