楽天市場
[無料でホームページを作成] [通報・削除依頼]

壁の先の恋


第5話

アルブ地方




「ここいらも、そろそろ戦争かねぇ」
「灯油はろくに使わせてもらえないし、飯も減ったし・・・」
「早く終わってくれねぇかなぁ。てか国は何で現状を公開してくれないんだよ。俺たちに」
などといった、「東側市民」たちの不安は募る。無理もない。近代的戦争が始まって既に数年が経過している。
だがいまだに大陸では戦いが絶えることは無く、必ずどこかで砲火が地面を揺らし、爆音を
鳴り響かせている。

開戦から、早4年。
中央大陸の3分の2を占領するに至った、西側「フレスベルド帝国」の勢いは止まらず、
残り少ない勢力で対抗するしかない、東側「エルムート連邦共和国」の状況は苦しいばかり
であった。
ここは、中央大陸「アークス」の東側。中央山脈から東側を一つの大陸とすれば、その真ん中の
地点にある小さな一帯。
この地方は非常に自然豊かで、広大な大地と綺麗な森が広がる。非常に過ごしやすい気候で
あり、人々の心安らぐ地方でもあるだろう。
しかし、今この地方に人は殆どこない。

今は、戦時中。
そして、エルムート連邦共和国にとって、この地方こそ最前線だからだ。
この地方の名前を「アルブ」という。由来は、この大陸の名前が先住民族の名前で
あるように、東側一帯にもアークス族から派生した一族があった。
アルブというのは、派生した一族の一部の名前である。

「あら・・・今日も飛んでるわね」
「練習ねー・・・」

ご老体の女性二人が、小さな町で買い物をしつつ、空を見上げた。
一線の白い雲を描きながらターンしていく、黒い物体。遥か上空で旋回を続ける、
3つの黒い点。

「『飛行機』の運転手が失敗しないかが不安なんだよ」


そう。
あれは飛行機と呼ばれるもの。
空を飛び、どこまでも遠く行くことが出来る優れもの。最初に開発したのが
帝国であると言われている。
戦争が始まって、あの物体に対抗するために、共和国も研究を早急に進めた。
そして技術が実戦で使える判断が出されてから、大量生産に入った。

「現在高度3000フィート、速度600キロ。これ以上は無理だと“思うよ”」
何とも頼りがたい、いやマイペースというか。
危機感のない言葉が無線で発せられた。

「お前はすぐそうだ・・・30秒後にもう一度右に90度旋回だ」
「えぇ・・・」


ここは、エルムート連邦共和国領、アルブ地方中部。
連邦軍航空士官学校だ。


・・・。



5/63
Alliance of Valiant Arms

プロフィール

プロフィール画像
ニックネーム
wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
 意味:魔術師
性別
男
血液型
非公開
生年月日
西暦1994   (平成6)年
8月15日生まれ。
現住所
北海道札幌市のどこか!
職業
高校三年生。
好きな映画
トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc...
紹介
始めまして。
このホームページの管理者のwizardです。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。

Diary 日記

日月火水木金土
123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近のコメント

QRコード
携帯用QRコード