壁の先の恋
第40話
成功
「このままここで交戦していては・・・!!」
カリウスはいち早く帝国軍の狙いに気付いた。
偵察部隊が北部を飛行したのは、北部に侵攻を行うと連邦に見せつける、一種の
陽動作戦のようなものであった。
確かに、ハワード基地周辺で現在も交戦が行われている。
しかし、実際に彼らが迅速に制圧に動いたのは南部で、南部が占領されたことにより、
兵力は一気に削り取られた。
「じ、じゃぁどうしろってんだよ・・・!?」
「撤退命令が出るはずだ。それまで持ち堪える・・・!」
更に南部からの帝国軍が中央部に侵攻し、万が一中央部の残存兵力が撃ち破られた
としたら、残るはハワード基地や他の基地に所属する連邦軍のみ。
挟み撃ちにされる危険性さえ見えてきた。
カリウスとハンスが交戦しつつそう会話しているうちに、味方からの無線が届いた。
当空域より離脱、中央部まで後退し、補給を受けるべし。
「そういうことだ。聞こえてたな!?」
グリード隊の隊長、ヒューズ大尉は全員に確認を取って、彼らは編隊飛行を
行って当空域を離脱しにかかった。
その間、追手が何度も訪れたが、一回のダメージも受けることなく、逆に追手を撃墜して
彼らは安全圏に逃げ去った。
その頃。
帝国の拠点やアンドレ―空軍基地は二正面作戦の勝利に沸いていた。
グスタフ中佐の司令も的確であったが、やはり今回も実行部隊の働きが大きかったであろう。
南部占領の迅速さや、二正面作戦は今後歴史の中で大きく語られることになる。
「よくやったな。グスタフ」
「はっ。ありがとうございます。ハミルトン大佐」
「これからも、よろしく頼む」
アンドレ―空軍基地から今度、南部と北部の基地を占領するための準備が明日から
行われる。今日は皆、勝利の喜びに浸っていた。
「しかし、またしてもあの航空隊の力によって、帝国空軍が大勢犠牲になったな」
ハミルトンがグスタフに対してそう口にした。
ある航空隊、というのは、連邦空軍のグリード隊のことだ。
昔は大勢いたのだが、現在は4機だけで行動している。連係プレイと個々の能力が
秀でていて、北部制圧は彼らのためだけに時間を費やされたといっても良いだろう。
少数の航空隊で陸空軍の進撃を阻んでいたのだから。
「恐ろしいものです。傷一つなしに我々を撃ち破る・・・」
「作戦は成功したものの、彼らに敵う空軍を組織しなければならんようだ」
「それは一体・・・」
ハミルトンは考えていた。
総合的な力でいえば、帝国軍は連邦軍に勝るだろう。
しかし、グリード隊を相手にすればどうだろうか。
数や物資で勝る我々を簡単に撃ち崩すだけの力を、グリード隊は持っている。
今後、彼らが帝国軍の脅威となることは間違いない。
このハミルトンの考え方から、後々帝国空軍が変わっていくキッカケとなっていく。
そして、グリード隊の噂は、もはや帝国軍の中では誰もが知っている存在となっていた。
・・・。
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プロフィール

- ニックネーム
- wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
意味:魔術師 - 性別
- 男
- 血液型
- 非公開
- 生年月日
- 西暦1994 (平成6)年
8月15日生まれ。 - 現住所
- 北海道札幌市のどこか!
- 職業
- 高校三年生。
- 好きな映画
- トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc... - 紹介
- 始めまして。
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今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。
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