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壁の先の恋


第36話

目標




泥沼化していた戦況が一気に展開を迎える。
1877年9月下旬にかけて、フレスベルド帝国軍はアルブ地方内地へ侵攻。
最前線の連邦陸軍に甚大な被害を与え、占領地域を拡大することに成功した。
現在彼らは、首都から400kmほど西に駐留している。

空軍の多くはアンドレー空軍基地の整備に入り、重要拠点の一つとして
部隊を駐留させようとした。
徐々にその矛先が、首都へと迫ってくる。

「ただいま戻りました」
「よく戻った。一時は心配したぞ」

帝国軍の最前線から十数キロ西にある拠点。
先日の戦闘では最前線になっていた空軍拠点が、今はアンドレ―空軍基地に
移動し始めている。この後、彼らも移動する。

「敵の兵士に遭遇したというが、何もなかったか?」
「・・・はい、何も」

背が高く体格がしっかりしている男。彼が紅い羽の少女の指揮官である。
出撃前のブリーフィングは必ず彼が担当している。彼自身は空に上がることは無い。

「アンドレ―空軍基地に移動する。作戦はそこで説明する。また、次の作戦にも出撃して
もらう」

「分かりました」
静かにそう答える彼女のもとに司令官が近づく。
そして強引に顎を持ち上げ、視線を固定させられる。

「オードリー。お前は今となっては帝国軍の士気の中心だ。・・・これからも、勇戦を期待する」
「・・・国家のために。ハミルトン大佐」

そう答えると、彼女の顎から手が離れ、彼女は敬礼してその場から
離れていった。雲で覆われた薄暗い空の下、彼女は自分で気付かなかったが、
思いつめたような表情をして歩いていた。
兵士は彼女が通過すると敬礼するが、彼女の反応はやや鈍かった。


期待されたところで私は、ただの人形。
そのうち、見放される。

《俺は軍人になろうと思って士官学校の生徒をやっているわけじゃない》
不意にその言葉が蘇ってきた。確か3日前、自分を殺さずに捕虜にしようとした、
若き青年のことを彼女は今思い出した。自分が殺されなかった理由が、彼のあの言葉
であるなら、そういう生き方を持った士官候補生もいるのか、と彼女は思った。

「男であれば兵役義務・・・女であれば、任意。けれど、西は違うんだ・・・」 

彼女がそうつぶやく。
今の自分の生活が当たり前だと思う気持ちに大きな疑問を生むきっかけとなったのが、
彼であった。


たった一夜の会話で何意識しているんだ。そう言い聞かせると、気を戻して彼女は襟に星が3つ付いた軍服を身にまとう。大尉の証だった。


・・・。



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Alliance of Valiant Arms

プロフィール

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ニックネーム
wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
 意味:魔術師
性別
男
血液型
非公開
生年月日
西暦1994   (平成6)年
8月15日生まれ。
現住所
北海道札幌市のどこか!
職業
高校三年生。
好きな映画
トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc...
紹介
始めまして。
このホームページの管理者のwizardです。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。

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