壁の先の恋
第29話
防衛任務
アンドレ―空軍基地の襲撃は、すぐに中央政府にも情報が行き渡った。
すぐに状況説明が彼らに求められたが、損害が甚大で機能が行き渡らないということを
伝えらざるを得なかった。
つまり、アンドレ―空軍基地を放棄し、陸軍の状況によってはアルブ地方から撤退するという
決断だった。
その決断を下したのが、基地司令官のルーウェン大佐。
中央政府には、襲撃時に敵のジャミングが行われていたことも告げられた。
それを聞いた政府直属の空軍や陸軍は驚愕の色を隠せなかったそうだ。
更に、グリード隊7機のうち4機が破壊、負傷者多数という状況も知らされる。
ハンスが新たにグリード隊に演習機で加わり、現在苛烈なる戦闘下にある陸軍を
支援するために、再び彼らはこれから飛び立とうしている。
暗闇が空を覆う。
今の状況の色を指し示すかのような暗黒の世界。
予備電源に切り替わる管制塔。
爆撃に十分な無誘導投下爆弾を搭載し、再び滑走路に向かう。
「残存空軍部隊は一度拠点まで撤退したそうだが、まだ安心はできない。我々の接近を
探知すれば、武装して再び空に上がってくるだろう。短時間で、多くの敵を倒さなくてはならない。
この任務が成功し、仮に敵の陸軍が後退するようなことがあれば、我々がこの地を
後にする時間を稼ぐことが出来るだろう。貴官らの幸運を祈る・・・」
いつも穏やかな声を持つルーウェンだが、この時はその穏やかさは感じられなかった。
ただ冷静で、渋く、状況の見極めを行いつつ司令する様は、自分たちが慣れ親しんできた
「おやじさん」とは違った。
「グリード7、カリウス離陸します」
「グリード8、ハンス行きます」
彼らにも疲労の色が見え始めていた。
長期的な空戦は思考力の低下と極度の疲労感をもたらす。
空に飛んで急旋回などを続けると、体にかかる力が増え、そのせいで疲労も増すのだ。
彼らの疲労は、ピークに近い状態となっていた。
「もし敵空軍と会敵したら、対空機銃で迎撃しろ」
陸軍が激戦を繰り広げているのは、アンドレ―空軍基地から30キロメートル以内にある。
「閣下。連邦空軍が接近していると情報が入りました!」
「噂のグリード隊か?」
「はい。しかし、他にデータのない機体が6機編隊でこちらに来ています」
「・・・分かった、本部と繋いでくれ・・・もしもし、こちら帝国第一陸軍大隊のロズウェル大佐だ」
状況が再び荒れる。
彼らの予想は、皮肉にも現実のものとなる。
・・・。
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プロフィール

- ニックネーム
- wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
意味:魔術師 - 性別
- 男
- 血液型
- 非公開
- 生年月日
- 西暦1994 (平成6)年
8月15日生まれ。 - 現住所
- 北海道札幌市のどこか!
- 職業
- 高校三年生。
- 好きな映画
- トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc... - 紹介
- 始めまして。
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今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。
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