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壁の先の恋


第28話

増援




「味方の増援部隊、あと5分ほどで到着します」
「うむ・・・何とか、持ち堪えさせなければ」


連邦空軍の別の基地から増援が迫っている。
一方帝国軍は新たに紅い羽の戦闘機を含む3機を増援として基地上空に飛来させ、
更なる被害拡大を狙った。
帝国軍もここが最前線基地であることを知っていて、今回レーダージャミングを使って
攻撃を仕掛けてきた。
基地司令官のルーウェン大佐は、既にこの基地を放棄する決心をしている。
もし味方がここで食い止められたら、退去までの時間が出来る。

「捉えた!」
カリウスとハンスは先程からずっと紅い羽の戦闘機を追い続けている。
対する紅い羽の方は小刻みに旋回を続けながら、射線から逃げている。
ハンスが再び機銃掃射するも、逆にオーバーシュートさせられ後ろを取られる。
そこを何とかカリウスがカバーして照準を外す。このような繰り返しが先程から
ずっと続いている。

「なぜこの戦闘機だけ他の機体と違う色をしているのか、分かった気がする・・・実力、という
点ではね・・・!」

追い詰めようとしても、逆に背後を取られ銃撃を受ける。
このままではお互い攻撃が全く与えられずに、この状況が続くだけであった。
そんな中、レーダー近くに新たな機影を捉える。

「大尉!増援の航空隊が・・・!」
「こちらでも確認しました。目の前の敵は落とせませんが・・・今は退きます!」

今度はカリウスやヒューズの無線にも声がハッキリと伝わってきた。
高いトーンの声の主。それこそが、紅い羽の戦闘機を操るパイロットだった。

「・・・女・・・?」
既に遠ざかった敵機。電波混線も安定し、味方の無線がハッキリと聞こえる
状況下に戻りつつあった。

「あ、あぁ・・・間違いねぇ、女の声だった」


彼らはたった4機で、20機はいたであろう帝国空軍を何とか凌いだ。
普通でいえば数で圧倒的に不利な彼らが撃墜されていても、不思議ではない。
別の空軍基地から駆け付けた増援部隊も、それには驚いていた。
そして、新たな司令が彼らに伝えられる。

「現在我が陸軍が苛烈なる戦闘状況にある。着陸後補給を済ませ即時離陸、援護に
向かってほしい」

その司令を聞いて真っ先に反応したのが、ヒューズ大尉だった。

「しかし大佐。グリード隊で動けるものはもう、俺たち3人しかいません」
「増援として駆け付けた航空隊の他にも、戦地に飛行中の部隊が幾つかある。君たちは
防衛任務直後だ。搭載できるだけの爆弾を渡すから、それを敵の上に落として撤退して
くれ。それだけでも、効果は大きいはずだ」


休む暇など、どこにも無かった。
この防衛任務が終了したら、少しは寝られると思っていたが、案の定別の任務に
回される。

・・・これが、パイロットの運命なのか。

「それから・・・ハンス君。初めてにしてはよくできた飛行っぷりだ。ヒューズ大尉、彼も
グリード隊に加えてやってほしい」

「もちろんですよ。人も足りませんからね」


アンドレ―空軍基地所属のグリード隊は合計で8機。
その中でまだ動くことのできる機体が、合計で4機となった。
彼らは今後、4機編隊で行動することになる。

空軍基地は甚大な被害を出した。
死傷者も多く、また隣接する士官学校にも空爆は行われた。
帝国軍としては、有能な存在がいる可能性のある学校を潰すことは、想定内のこと
であっただろう。やられた方には怒りや憎しみしか生まれない。

何十人も、犠牲が出た。

・・・。


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Alliance of Valiant Arms

プロフィール

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ニックネーム
wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
 意味:魔術師
性別
男
血液型
非公開
生年月日
西暦1994   (平成6)年
8月15日生まれ。
現住所
北海道札幌市のどこか!
職業
高校三年生。
好きな映画
トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc...
紹介
始めまして。
このホームページの管理者のwizardです。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。

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