壁の先の恋
第26話
視界
「敵機接近を確認。援護を求む」
敵の無線も、味方の無線も飛び交うこの状況でようやく発見できた、非武装機。
恐らくあの機体がレーダージャミングを行っているであろう機体だ。
カリウスは周りに敵機が近づいているのを確認しながら、遠くから射撃を行った。
しかし日が暮れはじめ、中々はっきりとした視界で見ることが出来ない。
「カリウス!後ろからも来てる!」
「分かった。ハンス、一斉に減速し、左右に旋回するんだ。いいね!?」
「了解!」
カリウスのタイミングで二人が一斉に減速する。
これ以上速度を落とせば失速して機首が下に傾くか、というくらいに。
真後ろから来ていた敵がその行動を捉えきれず、彼らの真ん中を通過していく。
その数、2機。
「今だ!ハンス撃て!」
「よし・・・!!」
右手のボタンにより操作された司令は瞬く間に敵に刃となって向かっていき、
わずか5秒で黒煙を吹かせた。その後すぐ炎上し、2機は爆散していく。
ハンスの心は震えていた。自分が演習も無しに初めて敵機を落としたこと。
今はそんなことを考える余裕は無かったが、心の中では戦場に対する心の持ち方に
少し慣れ始めたのかもしれない。
そうこうしている間に、ジャミング機らしき戦闘機をカリウスが破壊する。
それから数十秒後、全てのレーダーがクリアになった。
「こちら管制塔。レーダーがクリアになった。接近する部隊は・・・援軍だ!
別の空軍基地からの援軍を確認!」
「よーし、これで少しやりやすくなる。とはいっても・・・」
ヒューズ大尉が見つめる先には、既に対空機銃などが破壊しつくされた、
自分たちの所属する空軍基地。滑走路も何度も爆撃されボロボロになり、機体を失い、
搭乗員は負傷した。
「グリード7、敵機撃墜に移行します・・・ん?」
「どうした、カリウス」
・・・紅い羽の機体・・・!
カリウスは夕方の暗さでも、その主翼の塗装はハッキリとみることが出来た。
視界に入るギリギリのところから、こちらに向かって飛んできている3機の機影。
V字型に編隊を組んでいるその中央に、左右の主翼が塗装された機体が見える。
「あの、噂の機体か。速やかに叩き潰すぞ」
カリウスは前回の帝国軍本土侵攻防衛の際、紅い羽の戦闘機が動く姿を実際に
見ていた。確かにあの機動についていくのは難しそうだ、と感じた。
しかし、前回は直接対決することはなかった。
そう思っている間に敵機は更に距離を詰めてくる。
「その噂・・・この目で見極める」
カリウスが、言葉を放つ。
・・・。
26/63
プロフィール

- ニックネーム
- wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
意味:魔術師 - 性別
- 男
- 血液型
- 非公開
- 生年月日
- 西暦1994 (平成6)年
8月15日生まれ。 - 現住所
- 北海道札幌市のどこか!
- 職業
- 高校三年生。
- 好きな映画
- トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc... - 紹介
- 始めまして。
このホームページの管理者のwizardです。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。
カテゴリー
最近の記事一覧
アーカイブ
携帯用QRコード
