壁の先の恋
第17話
Greed
平和からもっとも遠いこの地方に、エルムート連邦軍の陸軍勢力が結集した。
つい先日の、グリード隊と敵国空軍との接触を受け、再び彼らに侵攻の意思があると判断
したためである。
開戦から4年が経過しているが、彼らが侵攻するタイミングはいつも空軍の出撃から
始まっていた。もしかしたら、レーダーの範囲に入らない程度に偵察飛行が行われていたかも
しれない。
エルムート連邦共和国は、まず侵攻する敵勢力、フレスベルド帝国を抑えなくてはならない。
戦争が瞬く間に広がっていくような、そんな気さえした。
「おーい、カリウス」
演習を終えた彼が廊下を歩いていた時、自分の背後、それも結構距離のあるところから
声が聞こえた。この聞きなれた声は、整備長だ。
室内にいるだなんて、珍しい。そんなことを思いつつ、振り返った。
「どうしました?」
「お前に、見せたいものがあるんだ」
いつも活きいきとしている整備長だが、今日の彼は更に一段違うような気がした。
普段の、倍に近いくらいに。
カリウスは整備長が外へ出るのを確認して、走って追う。
彼の行くところなら分かっている。格納庫だろう。しかし、演習終了してまだ10分しか
経っていないこの状況で格納庫に行く理由とは何だ?と、カリウスは追いながら
考えた。
彼が案内されたのは、いつも使っている格納庫とは違った。
基地から一番遠い位置にある格納庫。
普段誰も行き来しているところを見たことがない。
「これは・・・!」
彼の目の前に、見たこともない機体が現れた。
カリウスはすぐに整備長に話を聞いた。
「二日ほど前に、中央の奴らから連絡があったんだ。試作機が全ての工程を終えたので、
ぜひ使ってくれって。カリウス、今日からお前は、この機体を使え」
綺麗に塗装されたその色は、この基地に所属する空軍飛行隊「グリード」のものと
酷似していた。つまり、これは彼がグリード隊への入隊を正式に決定されたものの証拠と
言っても過言ではなかった。
戦争に参加することへ不安などを感じていたが、この時は目の前にある新しい機体が
気になっていた。
「中央政府の奴らは間違いなく、戦争激化を予想してこの機体を完成させたんだ。
恐らく近日中にでも、中央の空軍士官がやってくるだろう。お前の腕と機体次第で、
この機体は量産体制に入る。頼んだぞ」
それだけ、戦争に対する武力強化を政府が望んでいる、ということにも繋がる。
結局はこのような動きが、戦線を拡大する元となるのであろう。
彼は、明日の10時にテスト飛行することになった。
その期待の尾翼には、グリード隊のエンブレムが塗装されてあった。
Elmuto Air Force
7th Air Division 21nd Tactical Fighter SQ "Greed"
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プロフィール

- ニックネーム
- wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
意味:魔術師 - 性別
- 男
- 血液型
- 非公開
- 生年月日
- 西暦1994 (平成6)年
8月15日生まれ。 - 現住所
- 北海道札幌市のどこか!
- 職業
- 高校三年生。
- 好きな映画
- トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc... - 紹介
- 始めまして。
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いきたいと思いますので、宜しくお願いします。
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