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壁の先の恋

第2章 invasion
第16話

東側




「理事長、よろしいのですか?」
理事長専属の秘書官がそう話しかけた。デスクの上でペンを走らせながら、山のようにある書類を
片付けている。やらなければならないことはたくさんあるので、話していても作業ペースが落ちない
というのは、器用な証拠なのかもしれない。

「何がだ?」
カリウスの父、カーティスは秘書官にそう言う。
「息子さんが、戦場へ行くことになりますが・・・」
秘書官自身が乗り気ではないせいか、それともカーティスのことを思ってなのか、あまりはっきりと
言葉を言うことはしなかった。
「この非常時に、家族だからという理由で外す訳にはいかない」
あくまで理事長として、そして軍人としての態度を示したカーティス。その行動が間違っている、
とは誰も言えないだろう。外面的顔で判断するのと、内面的顔で判断することと、どちらを
優先すべきなのか。物は考えようである。

内線電話がかかってくる。
「軍司令部のドズル少佐が、会議を始めると・・・」
それを聞いたカーティスは立ち上がり、無言でその場を立ち去った。誰もいなくなった理事長室の中で、秘書官は静かに「本心」という言葉を口にし、作業に戻った。


「東西の統一戦争か」
カリウスのすぐそばにいたハンスがそう口にした。この戦争が統一戦争なのかどうかは
定かではないが、侵略戦争であることは疑いようもなかった。帝國が西側に攻撃の手を
伸ばしているが、カリウスはそれを防ぐために実戦部隊に配属されることとなったのだ。ハンスも
それを聞いた時は驚いていたが、今のカリウスの成績や実技の点数からして、選ばれない
ことはなかった。

「んで、いつ出撃するんだ?」
「しばらくは基地から出撃するみたい。戦闘機の配備も進んでいるって。でもたぶん近日中には・・・」


そう言ったカリウスの顔に不安の表情が見えていたのを、ハンスは見逃さなかった。
そして、戦争に駆り出される者の心情を、心の中で悟った。自分は選ばれなかった。しかし
自分のすぐ近くにいる友人が選ばれた。努力や技量の差なのかもしれない。だが、カリウスは
戦争に出ることを望んではいない。
そんな人が選ばれたのか、と思うと自分まで気が重たくなってくる。戦争が殺し合いであるという
風情は昔も今も変わらず、その波にカリウスが飲まれていく可能性だって、十分にある。


1877年 9月上旬
中央政府によって決定され、アンドレ―空軍基地から十数キロ離れた地点に、連邦軍は
最前線拠点を置き、敵と対することにした。


・・・。



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Alliance of Valiant Arms

プロフィール

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ニックネーム
wizard<ウィザード>と言います(・∀・)
 意味:魔術師
性別
男
血液型
非公開
生年月日
西暦1994   (平成6)年
8月15日生まれ。
現住所
北海道札幌市のどこか!
職業
高校三年生。
好きな映画
トータル・フィアーズ
INDEPENDENCE DAY
逃亡者
ルパン三世カリオストロの城
DIE・HARD:2 and 4
劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ルギア爆誕」
etc...
紹介
始めまして。
このホームページの管理者のwizardです。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
今度とも時間を作り、小説や日常的出来事などを更新して
いきたいと思いますので、宜しくお願いします。

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