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イチコロ団戦記

第1章 イチコロ団
第7節 負のイメージ

負のイメージ

負のイメージ

サバゲーをやりたいと思うのだが、なかなか言い出せない。

いい歳した妻子持ちが、鉄砲抱えて戦争ゴッコ…普通に考えて

「馬鹿かコイツ?」

と言われかねない。嫁だけじゃなく、家族や近所からも…。

そういや、子どもの頃のイメージが最悪だった。

小学生の時、よく友達と遊んでいた公園の隣に住んでいる大学生のお兄ちゃんが、結構な頻度で

「うるせー!!」

と言いながら、二階からガスガンを撃ってきて、私たちを追っ払っていた。

当てたりはしなかったから恐くはなかった…アレを目の当たりにする迄は…

私たちがコッキングガンで遊んでいると、お兄ちゃんがやってきた。

「なんだよ、そんなの使ってるのか?どうだい、俺のガスガンの威力見せてやろーか?」

ガスガンと言ったらいちいちコッキングしなくてもいいし、ガスを使う(=強そう)ので憧れのおもちゃだ。みんなが

「見たい見たい!お願いします!」

と目をキラキラさせた。お兄ちゃんは新品のコーヒーのスチール缶やペットボトルをベンチに並べた。10mほど離れ

「さて、いくぜ」

お兄ちゃんはガスガンを構えた。銀色に輝く長いハンドガン…記憶が曖昧だが、固定ガスガンのオートマグⅢだった様な気がする。

「バスッ‼︎」

という発射音がしたと同時くらいに

「カカンッ‼︎」

となんかいつもと違う命中音がした。

みんな目を丸くした。中身の入ったスチール缶を…貫通している……てか後ろまで突き抜けてる…。

続けてペットボトルも撃ったが、同じ様に突き抜けていった。

(こんなの撃ってたのか⁉︎)

お兄ちゃんがニヤリと銃口をこちらに向けたので、みんな一目散に逃げ出したのだった。

そんな思い出があるので、サバゲーする人=結構危ない銃で撃ち合っている=◯チガイみたいなイメージが自分自身あった。

(一応補足しておくが、お兄ちゃんは危ない銃を持ってはいたが、結構私たちと遊んでくれていたので悪い人ではない。よく小学生にはまず分からない下ネタを教えて、イマイチピンと来てない私たちを見てニヤニヤしたりするちょいワルお兄ちゃんだった)

ただ、少し恐いがやりたい欲求の方が勝っていた。

「あの、サバゲーやってみたいんだけど…」

きっと馬鹿にされる…言ったことを後悔した矢先…

「ん?いいよ、やってみたらいいやん☆」

嫁の反応は思いのほか軽かった…。
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