キャベツ
ギリシャ時代は薬用、ローマ時代は健康食
一年中おいしい野菜
キャベツの特長 ビタミンU
キャベツの栄養面で見てみると、ビタミンCが100g中44mgときわだって
豊富です。ただし、この値は平均値で部位によって差があります。
緑色の濃い外側の葉が一番多くのビタミンCを含んでいて、
次は芯の周辺部分です。また、ビタミンUという珍しい成分を含んでいるのも
特徴の一つです。このビタミンUは、キャベジンといわれる成分で胃腸薬の
名前に使われるほど潰瘍の治癒に非常に効果が高いといわれています。
その他ビタミンK、カロチン、カルシウムなどが含まれています。
野菜のカルシウムは、ふつう吸収されにくいのですがキャベツの場合例外です。
キャベツを選ぶときのポイントは、重量感があり、外側の葉が緑色をしていて
光沢のあるものを選びます。
また、切り口が大きすぎないもの、切り口が割れていないものを選びます。
キャベツの栄養・効能
●ビタミンCが豊富
ビタミンCがずばぬけて豊富で、大きめの葉を2~3枚ほど食べるだけで、
1日の必要ビタミンCをカバーできます。特に中心部にビタミンCが
多く含まれます。
ビタミンCはかぜの予防や疲労回復、肌荒れの解消などに効果があります。
また、喫煙者は非喫煙者に比べてビタミンCの消費量が3倍も多いことが
わかっているので、たばこがやめられない人は、こうしたビタミンCを多く含む
食品を努めて食することを心がけましょう。
●胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)の予防に
特筆すべき栄養素はビタミンUとKです。
ビタミンUには、胃壁の粘膜を丈夫にし、胃や十二指腸の潰瘍(かいよう)
発生を抑制するはたらきがあります。
ビタ ミンUはそもそもキャベツから発見され、キャベジンと呼ばれました。
同名の胃腸薬は、まさにこの成分の薬効効果を薬に取り入れたものです。
ビタミンKには、出血したときに血を固める血液凝固作用があります。
このため潰瘍(かいよう)で出血した傷口が早くふさがることになり、
この点でもキャベツは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に有効な食品なのです。
ビタミンUは熱に弱いので、潰瘍(かいよう)の治療には生ジュースにするのが効果的です。
りんごなどと合わせると飲みやすくなります。
●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防に
ビタミンKには、骨にカルシウムが沈着するのを助けるはたらきがあり、
骨粗鬆症の予防に効果があります。ビタミンKが不足すると、骨に十分な
カルシウムが取りこめなくなって骨がもろくなり、鼻血や大腸炎などを
おこしやすくなります。また、赤ちゃんの脳内出血を防ぐ作用が
認められており、妊婦や授乳期の母親に十分とって欲しい栄養素です。
●便秘の改善に
キャベツは食物繊維が多く含まれている点からも意義深い野菜です。
食物繊維は、便秘を改善するだけでなく、腸内環境を良好に保ち、
大腸がん、高血圧、動脈効果、糖尿病、肥満などの病気に効果のあることが
判明しています。
●がんや感染症の予防に
キャベツの外側の葉の緑色部分には、カロチンが比較的多く含まれています。
カロチンは体内で必要な量だけビタミンAに変わり、残りは抗酸化物質として
はたらきます。ビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にし、がんの予防や、
活性酸素の害からからだを守るはたらきがあります。
●肝機能改善に
赤キャベツには、血栓を防止するポリフェノールが含まれています。
動脈硬化防止、免疫力増強、肝障害抑制などの分野でも使われており、
今後ますます期待される食品といえます。
●精神の安定
キャベツからはカルシウムもたくさん摂取できます。カルシウムは丈夫な
骨を維持してイライラを解消し、精神を安定させる作用もあります。
●解熱剤を服用している人は注意
解熱鎮静剤のアセトアミノフェンを服用している人は、キャベツをひかえめに
してください。薬の作用が弱まってしまうことがあります。

キャベツの民間療法
●胃腸を強くする胃炎や胃潰瘍の人は、胃粘膜の再生を助けるビタミンUを効果的に摂取するために、
キャベツの絞り汁250mlを1日2回、食前に飲みます。
10日ほどで効果があらわれます。
■キャベツジュース(特有成分ビタミンUが健胃作用をもたらす)
キャベツをジュースにすると栄養素がまるごととれます。
★キャベツジュースが体内に入ると、8時間後には約8割が代謝されてしまいます。
したがって、キャベツジュースは一度にたくさん飲むのでなく、
1日200mlを3回に分けて飲むと効果的です。

■キャベツのスープ(加熱すれば胃への負担が軽減)
ビタミンUは熱に弱いという性質がありますが、胃の弱い人がキャベツを生で食べると
繊維質が消化の負担になってしまいます。
そこで、キャベツをスープの具に利用してしっかり加熱すると、
消化の負担が軽くなります。
また、煮てやわらかくすれば、生の3倍量は食べられます。
煮汁まで飲むことで、かなりのビタミンUがとれます。

■キャベツ・コンブ水(胃腸を強化し、免疫力をアップする
コンブに含まれるアルギン酸とフコイダンという2種類の食物繊維は、無駄な塩分と
脂肪分を体から排出させる働きがあるので、血中コレステロール値を下げ、動脈硬化や
心筋梗塞、脳血栓などの予防につながります。

材料と作りかた
キャベツ 約1/6個(150~200g)
根コンブ 1~2個
1.キャベツは適当な大きさに切り、水150~200mlを加えて、ミキサーにかけ、
ドロドロにする。
2.清潔な乾いたガーゼでをくるみ、ねじるようにして搾り出す。
3.水洗いした根コンブを人肌程度の湯に30秒浸して、余分な塩分を取り除く。
4.2に3を入れてラップをし、冷蔵庫に一晩置く。
★グラス1杯を朝食の最初に飲みましょう。
やわらかくなった根コンブは、そのまま食べても、刻んで酢をかけて食べても
よいでしょう。
■酢キャベツ(肝機能を高め、コレステロールの害を防ぐ)
キャベツを加熱すると、ビタミン類などの有効成分が減少してしまいます。
しかし、キャベツに酢を加えることで酸性度が高まり、グルコシノレートを分解する
酵素の働きを封じ込めることができます。
酢キャベツは、キャベツの有効成分がたっぷりとれる酢漬けタイプ。
冷蔵庫に保存すれば、5日間はもつので常備菜にしてもよいでしょう。

★1回あたり小鉢1杯(200g)を、食前に1日1~2回食べると
健康効果が期待できます。
■キャベツの美白パック(ビタミンUが若々しい肌を作る)
人間の肌は、常に外気にふれて紫外線の刺激を受けており、体の中でも最も盛んに
代謝が繰り返されている部分です。
しかし、残念ながら加齢によってその代謝力は徐々に衰え、シミ、シワなどが
定着しやすくなってしまいます。
そこでおすすめなのがキャベツを使ったパックです。
キャベツに含まれるビタミンUが肌の奥にしみ込んで、細胞が代謝するときに必要な
核酸という物質を生成し、肌細胞の速やかな生まれ変わりを促すのです。
核酸には、細胞が生まれ変わるときにその情報が正しく伝わるように遺伝子を常に
修復する働きがあります。核酸が豊富にあれば、常に新しくて健康な細胞が生まれ、
若々しさを保つことができるのです。
加えて、キャベツのビタミンCや酵素などの有機酸も紫外線などによる肌の炎症を
しずめる効果があります。
キャベツのビタミンUとヨーグルトやハチミツの有効成分との相乗効果で、肌がパッと
あかぬけるパックです。
★夜、洗顔後の肌のマッサージをしながらのせ、10分後にティッシュペーパーなどで
ふきとり、水で洗います。その後、化粧水など通常のお手入れを。

●やけど
キャベツの葉には鎮静効果があるので、葉を手でもんで患部に貼ると効果があります。

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