製造中

2016年2月21日 10時10分13秒 (Sun)

研磨

鉈や鎌、鍬、包丁などは
重さが5グラム分厚くなっても、使用するのにそう気になりません。
しかし、鋸は2グラム違うと全く違う厚さになります。
研磨する時に、重さを一定にすることで、鋸の厚さを均一にすることができます。
1グラムまで正確に測ることのできる電子秤を使います。
ミニ鋸の研磨には、100分の1の厚さの精度が求められます。
1グラム違うと品物になりません。
それでダイヤルゲージで重さを計りながら少しずつ研磨します。
神経を使うので普通の鋸よりも手間がかかります。
削る時に鋸の下に砂粒でも入ろうものなら
穴が開いて向こうが見えます。
箒でくずを払いながら慎重に作業します。
img_20160221-102317.jpg
img_20160221-102450.jpg
img_20160221-102359.jpg

img_20160221-102528.jpg




 

2016年2月4日 9時02分36秒 (Thu)

眼鏡


高校に入学して間もなく健康診断がありました。
視力検査が終わると担当の先生が驚いたように私に言いました。
「君はいいね」
一瞬何のことかわかりませんでしたが
視力が左右とも1.2であることを驚かれたのです。
クラスを見回すと6割の人が眼鏡をかけていました。
勉強するほど視力が悪くなっていきます。
勉強しない生徒は成績はビリですが視力は良いままでした。

何ともかんとも高校時代で自慢できるのは、
視力で褒められたことと
卒業前に自動車免許を取得したことくらいです。


視力の良いことは鋸作りに大変役に立ちました。
100分の1ミリの刃の高さを見分けることができます。
片方の刃が高いとそちらに曲がって切れます。
しかし、さすがに寄る年波には勝てず、このたび思い切って眼鏡に10万円投資しました。
鋸と目との距離によって3種類そろえると、良く見えて疲れず最高の仕事をすることが可能になります。
その3種類とは研磨仕事、歪取り、目立て用です。(画像右)
後の2本は刃物研ぎ用と事務用です。

img_20160204-094827.jpg

まるで眼鏡店のようです。
店員さんは喜んでいました。
 

2015年12月7日 9時03分19秒 (Mon)

焼き入れ  そして・・・

img_20151207-092627.jpg


img_20151207-093154.jpg
昨日は日曜日でしたがミニ鋸の焼き入れ作業をしました。
冬は気温が低いので温度の上がる仕事も苦になりません。
当然ストーブも必要なく、暖かくて体力も消耗しません。
但し手だけは熱くなるので綿の軍手を2枚はきます。
ミニ鋸の板の厚さは均一なので10枚ほど束にして焼き戻しをすることが可能です。
今日は焼き戻しです。

img_20151207-092031.jpg

話は変わりますが
今夜は同級生のお通夜です。
他界した友人の親御さんに、私はずいぶん助けられました。
鋸が売れなくなって刃物研ぎを始めたころからのお付き合いです。
近所の家の切れなくなった刃物を取りまとめて、私に研ぎを頼んでくださいました。
恩義のある方です。
子供に先立たれるお気持ちを考えると、悲しくて仕方がありません。



          (本人綴り)



 

2015年11月27日 20時41分21秒 (Fri)

詰まり

汚い画像ですみません。
目立て機のセパレーター(漉し機)の不具合が生じました。
きっとこれはゴミが詰まっているにちがいない。
と確信しました。
何しろ20年も放っておいたのですから
錆びついたねじをやっとの思いで回して外しました。
案の定中にはヘドロがぎっしり詰まっていました。
機械も20年経つとこの有様ですから,
人間も血管が詰まって病気になるのもしかたがないなあと思いました。
この掃除する時間も鋸の価格に転嫁させなければならないのですが・・・・

               (聞き書き)
img_20151128-053202.jpg
img_20151128-053239.jpg
img_20151128-053309.jpg


今年の健診結果
悪玉コレステロールがかなりアップ

思い当たる原因

運動しない
夜遅くの間食
甘いコーヒー
よく噛まない
そして、
ストレス

お人よし
自分大好き人間
なので
自分を裏切る人はいないと
妄信しています。
だから何かあると
1日中悶々
グチグチ愚痴グチ
溜息

運動しなさいと
ステップで運動させたところ
2日やって
筋肉痛で体がだるい痛い
4〜5日何もせず
目を離すと夜遅くの間食

私も溜息です。

 (管理人)

 

2015年9月2日 8時44分54秒 (Wed)

研磨機


img_20150902-093331.jpg

img_20150902-093736.jpg

img_20150902-093816.jpg

img_20150902-093848.jpg



お盆から約半月削る作業を止めていました。
研磨機の修理で使えなかったからです。

使用している研磨機は、(株)日興機械製の精密平面研磨機です。
昭和42年に父が導入しました。
鋸業界では、初めての1台でした。
モーターと砥石が直結しているため、高い精度が出る構造になっています。
値段も高価。従来のものより倍近く、国産の高級車が買える価格でした。
その後、鋸業界だけでも国内に数百台行き渡りました。
父の代には、合計5台の研磨機が並びました。鋸業界の黄金時代でした。
替え刃式鋸と違って伝統の両刃鋸は、削らないと作れません。
研磨機は鋸業界に無くてはならないもので、製造している日興機械も黄金時代でした。
その会社はとても儲かって業績が良かったのですが、不況と新社屋を建てたことも原因で15年前に倒産してしまいました。

和風総本家の放送以来、ミニ鋸の製造のために研磨機を稼働することが多くなりました。
ミニ鋸も伝統の両刃鋸と変わらない製造工程です。
そのため購入後半世紀近く経つ機械を酷使することになりました。
父の代に5台あった研磨機は、従業員を解雇した年に3台手放しました。
残った2台の研磨機をフル稼働させてきました。
日に日に油圧ポンプの音が大きくなり、力も弱くなってきました。
だましだまし使っていましたが限界。
修理屋さんに頼んで新品の油圧ポンプに交換することにしました。
費用は、私の1か月分の収入ほどかかりました。
これからは静かな環境で能率よく仕事ができます。
いつか壊れるのではという心配はなくなりました。
傷んだ機械は延命できましたが
私の方が先に傷んでしまうかもしれません。


           (本人綴り )

     
                 

頭が壊れませんように・・・管理人


プロフィール画像
手引き鋸職人  越後の鋸鍛冶のホームページです。
新潟県長岡市吉崎在住
鋸の製造から販売まで、一人でコツコツ営んでおります。

ブログ

1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30
QRコード
携帯用QRコード
アクセス数
ページビュー数