ミニ鋸

2021年5月27日 9時00分22秒 (Thu)

家で楽しむ

img_20210527-000143.jpg
 外出自粛の影響なのか家の中で楽しむ趣味が大事になってきました。画像のペンダントはお客様からいただいたものです。すす竹で作った魚の尾びれはミニ鋸のタテ目で切ります。小指の爪ほどの木の細工には 小指の爪ほどの小刀や鋸が必要になってきます。
img_20210527-004005.jpg
 彫刻用細鋸 55ミリ
 ヤスリナイフ ミニ35ミリ
 超ミニクラフト鋸 C
 ミニ剣型 60ミリ 

2021年5月13日 22時56分44秒 (Thu)

ミニ両刃の厚さ

img_20210513-135740.jpg
 ミニ両刃鋸を製造中です。上記は各部分の厚さを測ったものです。同じ厚さではなく、真ん中を薄くしながら 元にいくに従い厚くなっています。使いやすくするためです。畑のことばかりブログにすると、農家になったのかと思われるので 作るのが難しい両刃鋸の話題にしました。需要があって 人が簡単に真似のできないことをすれば儲かると思うのですが----。

2020年12月4日 21時40分30秒 (Fri)

東京芸大

img_20201204-124130.jpg
 その道の天才が揃っている東京芸術大学の 仏像修復の仕事に携わっている研究室から 6年振りに注文がありました。
 極薄片刃60ミリ(イバラ目)です。私が 今まで1番多く作っているミニ鋸です。
img_20210119-143848.jpg
 左から2番目のミニ鋸がそれです。
 刃部分の厚さは 0、23ミリ  背部分は0、20ミリです。この厚さの違いがないと 鋸は切れません。芸大であろうが、ハーバード、オックスフォードであろうが、クマさん、八つアんであろうが 薄い鋸は任せてください。

2020年7月3日 6時43分48秒 (Fri)

焼き戻し作業

img_20200702-214459.jpg
 ミニ鋸の焼き戻し作業は 焼き入れの終えた鋸を10枚ずつ重ねてプレスします。ミニ鋸の材料は 全体が同じ厚さなので能率が良いです。でも、在来の両刃鋸の材料は首部分が厚いので 1枚ごとに金型の鉄板を入れないと隙間が出来、鋸が動くために曲がり、歪みが出てしまいます。歪みの出た鋸を直すのは大変、手間がかかります。
 焼き戻しの温度は 刃物の種類、鋼の材質、厚さ、生産者の考え方によって いろいろ違いがありますが おおよそ次の通りです。
枝切り鋸-----340°
ミニ両刃------305°
ミニ導突------280°
包丁-----------200°
のみ-----------180°
小林名人の小鎌----135°(直接、お聞きしました)
嫁戻り鎌-----焼き入れの しっぱなし
鉄釘切り鋸----焼き入れの しっぱなし
温度が低いほど硬くなり良く切れますが 折れたり、欠けたり、割れやすくなります。
img_20200703-132255.jpg
  焼き戻しの終えた鋸は 研磨の工程に入ります。鋸の下には金型があります。金型は 仕上がった鋸の肉取りの反対の肉取りになっています。首部分の薄い鋸は使用に耐えません。かと言って厚すぎれば 木に挟まってしまいます。両刃鋸は作るのが難しいので 首部分を無くし、安くしてホームセンターで売られているのです。

2020年6月20日 11時23分01秒 (Sat)

超ミニクラフト鋸

img_20200620-022414.jpg
    焼き入れした材料を 左右方向に研磨機で削ります。
img_20200620-022456.jpg
ミニクラフト鋸 Cは厚さ0、34ミリ
ミニクラフト鋸 Eは厚さ0、64ミリに削ります。
img_20200620-022536.jpg
 (左)削りの終えた鋸       (右)削る前の厚さ0、97ミリの材料
img_20200620-022618.jpg
 次は 研磨機を前後方向に動かしてテーパー加工研磨をします。
砥石の粒が鋸の下に1個でも入ると不良品になります。
img_20200621-223152.jpg
 金槌🔨で鋸の中央部を裏表から叩いて伸ばします。詰まっていると鋸が あたけて、真っ直ぐになりません。

img_20200620-022644.jpg
刃になる部分をテーパー加工するのは あさり無しでも抵抗なく切れるようにするためです。
img_20200620-075348.jpg
左右両端をテーパー加工して 1枚の材料からミニクラフト鋸を2丁取ります。
img_20200620-075620.jpg
 力のかかる首部分を ガスの炎🔥で なまします。
img_20200620-022705.jpg
 目立てをした後、細く切断して オルファ製の柄に装着します。結局、元の材料の7割は捨てることになります。木の柄の要望もありますが 優れたものは他のメーカーであっても 利用する寛容さが大事だと思います。18年前、私は このミニクラフト鋸で伝統的工芸品コンクールの賞をいただきました。
誰も教えてくれない自分で考えた製造方法です。仕上がったときの理想のノコギリを頭に描いて 、一つ一つ間違いない工程を踏み それが実現できれば必ず売れるものができます。今月末、この鋸は西ドイツに納品しますが 刃物の本場ゾーリンゲンと勝負するには それなりの覚悟が要ります。ドイツが勝つか、日本が勝つか、オリンピックと似たようなところがあります。
img_20200620-080803.jpg
 ミニクラフト鋸E(厚さ0、6ミリ)で 杉板(厚さ6ミリ)の曲線切りをしている様子。
img_20200624-043546.jpg
 ミニクラフト鋸C(厚さ0、3ミリ) は Eの厚さの半分です。
img_20200626-003305.jpg
           替刃は8種類あります。


プロフィール

プロフィール画像
自己紹介
新潟県長岡市在住の鋸職人・東賢一郎
3代目中屋長二郎

ブログ Blog

12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930

アーカイブ

2026年
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
QRコード
携帯用QRコード
アクセス数
ページビュー数