2016年06月 のアーカイブ

2016年6月29日 20時24分41秒 (Wed)

娘?

今日ご夫婦で来店のお客様。

おもちゃの修理をされており、ミニ鋸極薄片刃を注文されていかれました。
ちょうどその時、仕事に出かける女房を見て
「娘さんですか?」と私に聞かれました。

「いいえ私の嫁です。」
と答えたら
非常にびっくりされて
「いや~ほんとに娘さんかと思いました。」

・・・ということは私が相当老けているのか・・・と
がっかりしました。

そういえば、テレビ放映当時、
妻が途中まで長女だと思って観ていたご婦人がおいででした。テロップの年齢を観て見間違いかと何度も確認されたそうです。
ほかにも取引先の問屋さんから「奥さんは美人ですね」といわれました。
それを聞いた時私は素直に喜べませんでした。
『稼ぎのない鍛冶屋に嫁がいるだけでも奇跡なのに、この妻がいることが不思議だと思われているのだ』

今日の出来事は
悔しいので黙っていようと思っていましたが、久しぶりにワインを飲んだので口をすべらせました。


       (聞き書き)
 

           今日は最良の日です。 疑似長女

 

2016年6月25日 23時22分14秒 (Sat)

燕

今朝、通用口を開けてびっくりしました。
産まれたばかりの燕の雛が、コンクリートの地面の上で息絶えていました。
うっすらと羽毛が生えていました。巣から落ちたのでしょう。
夜中の暴風雨のせいでしょうか
ふと上の巣を見ると、親燕がじっと先だった我が子を見下ろしていました。
哀れというか気の毒というか
何だか私が悪いことをしたような気持ちになりました。
早々に塵取りに屍骸を移し裏庭に埋めました。

これが人間だったらどんな気持ちになるか、考えるだけでも気が滅入ります。
そういえば数日前、植木鉢のヒマワリに水をやろうとして
植木鉢の下を見たら、蛇が底から首を出しているではありませんか
とっさにこれは燕を取りに来たのだと思いました。
いそいで植木鉢を動かすと、1mほどの細い蛇がとぐろを巻いていました。
竹の棒で思い切り蛇を払いのけると、5m先の側溝に入って見えなくなりました。
私は蛇が大嫌いです。でも燕のために我慢しました。
息子は何の卵かわからず飼育ケースで蛇を誕生させたことがあります。蛇は平気ですが、蜘蛛が苦手で蜘蛛の巣があろうものなら先には進めません。
私は蜘蛛は平気です。

ハンター猫のシルクを外に出さないようにしていたのに、燕が死んで残念です。

       (聞き書き)

2016年6月21日 19時55分52秒 (Tue)

畔挽き鋸

今現在、畔挽き鋸の注文は問屋さんからも含めて120丁です。
刃通りが曲線で機械では製造できないので、手間がかかります。
今までいろいろなメーカーが畔挽きに似た鋸を作りました。
でも売れません。
刃渡りが直線のものしか作れないからでした。
そこで私の所に注文がくるのですが
なにせ一人なので断ります。
「他のメーカーを探してください。」

ところが国内には職人が他にいないようです。

畔挽き鋸は、首が長いのでその部分を厚くする必要があります。
それで溶接をします。
あさりを出すために刃を1本1本拾って出すので、非常に根がいります。
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2016年6月18日 14時05分44秒 (Sat)

イチロー

昨日の新聞記事から

「常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にある」
日米通算最多安打を記録したイチロー選手の言葉です。

笑われたというのは言い換えれば
「馬鹿にされた」ということ
人は馬鹿にされると人格を否定されたように感じます。
そして、そのことをしっかり頭に叩き込んで忘れません。
その悔しさをバネにしてとんでもない努力をします。

私もずいぶん人に笑われ悔しい思いをしてきました。

「鋸鍛冶は昔よかったが駄目になったものだなあ」
「町の商工業者の息子に嫁の来てはない」
「昔ながらの鋸なんかはいらねえや農家の方がよっぽどいいや」


私は名前の最後がイチローなので
イチローに私の人生を重ねて記事にしました。

   (聞き書き)









    

2016年6月13日 20時09分09秒 (Mon)

燕の恩返し

燕

我が家の燕。
8羽は居ると思います。
ガレージと渡り廊下の天井に作った巣で過ごしています。t

燕が家族同然になって早や10年。
実は、それまでは新築の家を汚されるのがいやで、燕を箒で追い払い巣作りをさせませんでした。
ところが、
いよいよ鋸が売れなくなって
『燕の来る家は栄える』という言い伝えを思い出しました。
困った時の燕頼み。追い払うのをやめました。
しかし、
最初の数年は、燕の不運続き
せっかく作った巣がベランダにたまった雨水で流される
蛇がよじ登って子燕が餌食になる
雀に巣を壊される
猫に親燕が襲われる

あまりの酷さに
燕を憐れむと同時に
燕に自分を重ねて重苦しい気持ちになったものです。


燕のおかげで
ここまで来れたと燕に日々感謝しております。
朝晩、ガレージのシャッターの開閉をしています。
大量の糞の始末もします。
時々、私が寝坊した時は、相当燕は焦っていると思います。
でも毎年里帰りしてくれるから、燕の許容範囲の遅れなのだと確信しております。

   (聞き書き)


プロフィール画像
手引き鋸職人  越後の鋸鍛冶のホームページです。
新潟県長岡市吉崎在住
鋸の製造から販売まで、一人でコツコツ営んでおります。

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