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コラム(Limited)

2016年9月17日 1時57分14秒 (Sat)

カラデシュのリミテッド環境考察 〜プレリリースに向けて〜

カラデシュの全カードリストが公開されたので、カラデシュのリミテッド環境考察をしていきたいと思います。MOのリミテッドレートは1850ある程度です(威圧)
プレリリースに参加する前にでも一目通してざっくりと読んで頂ければ幸いです。


@環境に存在する除去について
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白 アンコモン1種 コモン2種 置物破壊1種
青 アンコモン2種 コモン5種 置物限定カウンター1種
黒 アンコモン3種 コモン2種
赤 アンコモン5種 コモン2種 置物破壊2種
緑 アンコモン1種 コモン1種 置物破壊2種

多色 アンコモン2枚
アーティファクト(赤) コモン1枚

今回は機体やアーティファクトトークンなどによりアーティファクト破壊がリミテッドにおいてメインから採用しうる環境になりうると思ったので、アーティファクトを破壊できるカードも表に含めました。

白は枚数は抑え目ですが、アンコモン除去の中でも頭一つ抜けた性能である≪空鯨獲りの一撃≫、3マナ平和なべ≪特権剥奪≫、2マナ3点と優良な除去範囲の≪絶妙なタイミング≫と全除去が十分な性能を持っています。白を相手に2マナ立っているときは≪絶妙なタイミング≫を考慮しながら戦闘することが求められるでしょう。
青は白と同数、ですがバウンスが2種、カウンターが4種を占め、既に出ている生物を恒久的に処理できる、シンプルな除去として機能するのは≪霊気溶融≫≪誤動作≫の2種のオーラのみと枚数不足が否めません。カウンターもリミテッドにおいては使い辛く、青は除去が豊富な2色目と組みたいですね。≪抜き取り検査≫は1マナとテンポがよく、更に搭乗された機体をバウンスすれば2体分の攻撃を防いだことになるので攻守逆転には活躍しそうです。
黒の除去は枚数抑え目で4枚ですが、除去の色の貫禄を見せつけいずれも一線級。シールドであれうば全てとりあえずデッキに入れておいて良いレベルの性能でしょう。≪奥の手≫のみややデッキを選びますが、製造クリーチャーが複数枚入っていれば除去能力を使うことはできそうです。
赤はティム生物を含めて8枚(アーティファクトサイクルの赤を要求するものを含めると9枚)と最多。
コモンの除去では火力除去≪溶接の花火≫≪チャンドラの螺旋炎≫の2種が主力になりそうです。≪溶接の花火≫は3マナ3点以上の火力と標準以上のスペックを持ち使い勝手が良く、≪双雷弾≫の同型再販≪チャンドラの螺旋炎≫は製造により1/1トークンが溢れるであろうこの環境では強力そうです。除去の枚数、そして小粒への小回りの良さは赤がダントツと言えますね。反面、今回は安定して4点以上の火力を出せるカードが無い為、緑の生物や機体を相手にすると苦戦を余儀なくされるでしょう。
緑は格闘系除去が2枚、置物除去が2枚となっており、除去が苦手な緑が≪人工物への興味≫を除去としてカウントできるのは今回追い風でしょう。コモン除去の≪弱者狩り≫はもともと格闘除去の中でも使い勝手の良いカードですが、今回は+1/+1カウンターを参照するカード群とシナジーを形成し、緑の除去の中心となりそうです。

多色アンコモン除去は色とレアリティにより使えるデッキに制限があるだけありどちらも強力。この環境では大体≪殺害≫+本体3点の≪無許可の分解≫は黒か赤を使っている場合タッチして使うことも視野に入る性能です。≪炎鍛冶の枝細工≫はタフ1、端的に言うなら1/1トークンへのメタカードです。色を問わない除去ではありますが、2マナソーサリーでタフ1を1体どかして終わりは悲しいので、できれば赤を使ってるデッキで使いたく、その上で相手が相当な製造デッキならサイドインすることもあるかもしれない程度の立ち位置でしょうか。

除去は青が弱く、黒・赤・白が優秀で少し落ちて緑といった感じでしょうか。
赤は≪チャンドラの螺旋炎≫やティムなど低タフネスへのヘイトカードである除去が多いため、相手が赤が濃いデッキの場合は製造を+1/+1カウンターモードで使う、サイド時に製造クリーチャーを減らすなどのプレイングもアリかもしれません。


Aバットリについて
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白は製造などのトークン戦略と噛みあう全体修正が1枚と、1マナで+2/+2修正できさらにアーティファクトには破壊不能も付与できる高性能な≪永存確約≫の2種。相手が無理なフルアタックをしてきた場合は≪鼓舞する突撃≫があると踏んでダブルブロックをしたり残ライフを計算してブロックしましょう。
青は@で紹介した瞬速エンチャント≪霊気溶融≫と、修正こそないものの奇襲的なブロックが可能な≪劇的な逆転≫の2枚。≪霊気溶融≫はそのまま半除去として機能するので、青のバットリを使うこともケアする必要もなさそうです。
黒のバットリは2種でどちらも強力。≪活力の奔出≫は修正は+1/0のみの為、格上の討ち取りには使えませんが、破壊不能と絆魂付与により似たサイズ同士の衝突を一方的なライフゲインにできます。当然、除去を避けるのにも使えますね。≪隠然たる襲撃≫は-修正と+カウンター両方の機能があり、戦闘中のクリーチャーを対象にして累計+2/+2修正としても並み以上の性能ですし、2/2同士の戦闘中に+カウンターによるパンプで一方的に討ち取りながら相手の1/1トークンをマイナスモードで除去しておくということもできます。
赤は≪撃砕確約≫という攻撃時限定の≪巨大化≫。相手が赤を使ってる場合は攻める際はコンバットトリックは気にしなくてよいです。しかし、防御時は+3/+3とこの環境最大のパンプ値を持ちこちらの巨大クリーチャーも一方的に討ち取られかねません。また、巨大な機体クリーチャーがトランプルと+3/+3で轢き殺してくることがあるのは留意しておきましょう。一番の対策は相手が攻撃できない盤面にすることです。
緑のバットリはどちらも1マナと取り回しが良いです。また、+1/+3修正と呪禁付与と守備よりであり、除去から守るのに向いてます。反面、サイズ差を覆すことは難しいですね。まぁ緑の生物が負けるのは機体クリーチャーくらいですが。

総じていうと、全体修正である1枚を除いてすべてのバットリが2マナ以下ととても軽く、予測が難しくまた、バットリを打った戦闘をした後にメイン2で後続を出されやすい環境です。
全体的に軽量な分、修正値も控えめで赤以外は全て+2/+2までのみなので、相手がチャンプアタックをしてきた場合は+2/+2を意識してダブルブロックするのが良いでしょう。


B色ごとのアーキタイプ・シナジーについて
イニストラードを覆う影や異界月ほど色のアーキタイプや部族シナジーは無い印象を受けますが、全カードリストを見ているとこの組み合わせはこうしてね!といった指標がぼんやりと見えてきます。特に2色アンコモンは戦略の分かり易い指標ですね。

また、能力の色の配分についても触れておきます。製造は白と黒と緑に配分されています。
エネルギーカウンターは全色に配分されていますが、エネルギーカウンター関連の数のみを参照すると青>緑>赤>白>黒といった配分になっており、青はエネルギーと密接に関わっています。


・青白ブリンク/セルフバウンス
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白の製造クリーチャーや青のcipでエネルギーカウンターを獲得するクリーチャー、≪雲先案内人≫や≪試験飛行士≫をブリンク/セルフバウンスすることでアドバンテージを獲得することができます。
悠長な戦略であることは否めないので、地上をしっかり止める手段がある場合にデッキに組み込んでいきたいですね。青白は元から「地上を止めて上から殴る」カラーリングなのでブリンクテーマも主軸ではなく後半のアドバンテージ獲得手段としてのギミックになりそうです。
青白固定のシナジーという訳でなく、白黒や白緑などのデッキでも製造持ちをブリンクしてトークン軍団を形成するプレイは可能です。

・緑系+1/+1カウンター
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緑には+1/+1カウンターを参照するカードが数種類あり、製造の他≪弱者狩り≫や≪クジャールの種子彫刻家≫など+1/+1カウンターを用いるコモンも複数枚あります。
同じく製造が配分されている白と黒には製造以外にも+1/+1カウンターを乗せる手段が用意されており、緑黒+1カウンターや緑白+1カウンター(もしくは緑白製造)はアーキタイプになり得ます。
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・黒、赤、青のアーティファクト参照系カード
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この3色はアーティファクトの存在やアーティファクトの展開によって恩恵を得るカードたちがあります。
特に黒のアーティファクトをコントロールしていることで強化されるクリーチャー群は、コモンクリーチャーでも条件達成で2マナ3/2接死、3マナ3/1飛行になるなど破格のスペックを持ちます。これらのカードは条件も製造持ちを1体を出す、機体を1つ出すなどで達成できる簡単なものなので、アーキタイプ専用カードというほどの縛りにはならず、自然とどの色の組み合わせでも採用でき使い勝手が良さそうです。が、製造持ちがある色と組み合わせた時が一番有効活用できそうですね。
黒がアーティファクト1つのみで強化されるのと対照的に、青と赤はアーティファクトが出たときの誘発や、疑似親和能力などアーティファクトの数を要求する能力が多いです。
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2色サイクルが示す通り、青黒・黒白・赤黒はアーティファクトを絡めて戦うことになりそうです。


・青、緑、赤系エネルギー
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青は製造持ちも機体関連のシナジーもない分、多くのカードがエネルギーカウンターに関連しています。しかし、エネルギーの使い道が占術や1度限りのタップや防衛の無効化であったりと他の色の使い道(除去、飛行付与、P/T強化)などに比べて効果の薄いものが多いため、青が獲得したエネルギーを他の色の使用手段で使えると望ましいでしょう。
また、緑も2マナ2/1cipでエネルギーを3つ獲得など、エネルギーの獲得に非常に長けており、青と緑がエネルギーの色として定められおり、こちらはクリーチャーの強化やマナ加速など十分な使い道があります。
青が獲得したエネルギーをクリーチャーのサイズに変換する青緑エネルギーと、青絡みほどエネルギー獲得には長けていないものの生物が強く前のめりな赤緑エネルギー、エネルギーを火力やアドバンテージに繋げる青赤エネルギーなどがシナジーとしてありそうです。


・赤白機体
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何れもレアリティが高く、これら搭乗者クリーチャーと機体だけでまとめる!ような軸にした戦略を取ることは無理でしょうが、赤白は機体を参照したカード群があります。機体はおそらくどのデッキでも使用することになるので、赤白のカラーリングだと機体が強く使える、赤白でこれら機体関連カードがあれば他のデッキより機体を多めに採用してみる、といった程度の認識になりそうです。

以上、まとめると
青緑 エネルギー
青赤 エネルギー
赤緑 エネルギー
赤黒 アーティファクト
青黒 アーティファクト
白黒 アーティファクト・製造
赤白 機体・ドワーフ
青白 ブリンク
緑黒 +1/+1カウンター
緑白 トークンor+1/+1カウンター(製造)
となります。アーティファクトやエネルギーはコモンのクリーチャー群が持つ能力なので自然と使うことになると思います。アーキタイプ専用カードとしてのカードは緑の+1/+1カウンター参照するアンコモンや青白のブリンク系カードなので、アーキタイプらしさがあるのは青白・緑白・緑黒辺りのみでしょうか。


C機体について
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リミテッドで見かける頻度が高いコモンの機体はこの3種となっており、特に強力に見えるのは3マナと搭乗2という軽めのコストでアタック時には5/4トランプルとなる≪改革派の貨物車≫でしょうか。単体で勝ちきれるパワーを持っており、中盤以降盤面に関与できないことが多い2マナ2/2辺りを戦力にでき、機体の中心となりそうです。
≪アラダラ急行≫も8/6威迫と強力ですが、5マナに搭乗4と大振りで重く、除去されると激しいテンポロスになるので搭乗するタイミングが問われそうです。
小粒生物を消費して大型生物に変換するという意味では現出に近い感覚なので、デッキに入れれる枚数は3〜4枚が限度になりそうです。

機体は未知数のギミックなので評価は難しいですが、機体に対処できるインスタント除去・アーティファクト破壊の評価は従来のリミテッドより上がるでしょう。



D色の評価
カラデシュの第一印象として、コモンのクリーチャーのスペックの高さを感じました。
以下、リミテッドの主力となるであろう各色のコモンクリーチャーです。
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特に黒と緑がマナコストに対するサイズが非常に安定しており、生物の色である緑が2マナ2/3、3マナ2/3で次ターンには3/4、4マナ4/4トランプルなどを所持しているのはともかく、本来生物が弱い色である黒まで5マナ5/4や、3マナ3/2にメリット付、2マナ2/2にゆるい条件で接死+1/0と大盤振る舞いです。個人的にはこの2色のどちらかが最強色になるのではと思っています。(今まで散々予想を外してきましたが)

その次点に位置するのは白という印象。
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緑や黒のような際立ったサイズのクリーチャーはいませんが、低いスペックのクリーチャーもおらず、アンコモンになると明らかにリミテを壊すアンコモンである≪空中対応員≫(3/2/3飛行警戒絆魂)など強さが跳ね上がります。白のコモンで注目の1枚、≪渦跡の鷹≫はエネルギー1個という軽いコストで味方に飛行を付与できるのでパワーのある緑や赤と組むと一方的に殴りきることもできそうです。

赤は癖のあるクリーチャーが強いという印象。何れも攻撃的な性能をしています。反面、ライフを押され守りに入らざるを得ないと苦しいことになるでしょう。
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≪垂涎グレムリン≫は基本的には3/2/3とそこそこの性能ですが、緑・黒・白のアンコモン以上に散在する製造2のクリーチャーと併用するとお手軽に6/3トランプルとなり爆発的な打点に成りえます。≪むら気な巨人≫も赤のコモンとは思えない5マナ4/5に威迫というクリーチャーですね。
4/5/2の≪博覧会の恐怖≫のような「頭でっかち」クリーチャーは除去耐性が低いのはもちろん、2マナ2/2辺りのクリーチャーと簡単に相打ちを取られるためリミテッドでもあまり活躍しない、できればデッキに入れたくないカードなのですが、パワーの高さがメリットとなる「搭乗」システムやサイズのでかい機体と相打ちが見込めるおかげでカラデシュでは普段より活躍することがあるかもしれません。

全体的にマナレシオが高い中、青は3マナ2/3や4マナ3/3が基本とサイズが小さく、除去も強くはないため、相手の攻勢を凌ぐのに苦労しそうで、脆そうな印象を受けました。飛行クリーチャーの質も白が上回っている為、エネルギー関連のシナジー次第ですが、シールド・ドラフトどちらでも強くはなさそうです。パワーが低めの色であるのも「機体」ギミックと噛みあいが悪いですね。

カードリストを見た感じでは緑=黒>>白>赤>>>青くらいの印象でした。今度こそ色の強弱予想が外れないことを祈ります。




以上、カラデシュリミテッド環境考察でした。 
筆者:どくいろ Ku`z4回生

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